9 時半起床.
やや疲労感があるが, 動けないほどではない.
数学をやる.
数学は午前中にやるのが一番集中できて良い. 圏論の練習問題を解く.
何とか早起きのリズムを作りたい.
昼食はカレー饂飩.
午後はまた数学の続きをやる.
ところが夕方から抑鬱感が強くなる.
横になって様子を見ていたのだが, 気分がゆっくりと低下してきて動けなくなりそうな感じで良くない.
頓服を飲んでシャワーを浴び夕食を済ませる.
納豆と卵かけご飯.
食器を片付けてすぐに休む. 今一つまだ体調が不安定なのが辛い.
2017年05月04日
読書: Susan Cain, 『Quiet』 ── 高度感受性とドーパミン作動報酬系
スーザン・ケイン (Susan Cain) の『Quiet』で高度感受性 (highly sensitivity) を扱った章, 次いでドーパミン作動報酬系 (dopamine-driven reward system) を扱った章を読んで, いろいろと考えてしまってその先に進めないでいる.
高度感受性というのは 90 年代に新たに提唱された, 主として内向的な性格の人に多く見られる気質の類型である. 他人の苦しみや悩みや喜びなどの感情を敏感に察知してあたかも自分自身の事柄のようにその感情を深く共有してしまう. このような気質の持ち主としてエレノア・ルーズベルト (Eleanor Roosevelt) がアイコンのように取り上げられている.
ドーパミン作動報酬系というのは, 主として外交的な性格の人に多く見られる気質のメカニズムで, 周囲の環境や社会の動きに迅速に対応し行動を起こす仕組みである. このような気質を持った人間が多いのは金融業界で, サブプライムローン問題, IT バブル崩壊およびリーマンショックの時の出来事を通じてこの気質について語られている. マーケットの暴落によって金融のプロフェッショナルを含む大量の投資家が大きな損失を被った. しかしそんな中でも確実に利益を手にした人々がいて, ウォーレン・バフェット (Warren Buffett) はそのような一人である. 彼らは混乱の中でどのような思考を取ったのか. 彼らのドーパミン作動報酬系の仕組みは他の大損をしたトレーダーたちと何が違ったのか.
最初に読んだときには, エレノア・ルーズベルトやウォーレン・バフェットに代表されるこれらの人たちを, 超人的な能力の持ち主 (もっと言えば超能力者) のように思った. 事実として, たとえばエレノア・ルーズベルトは最初のファーストレディーとして人権問題において成し遂げた大きな足跡がその誠実な人柄と共に未だに称賛されているし, ウォーレン・バフェットはすでに伝説的な投資家として知らない者がいない.
けれども, 本を何回か読み返す中で, 彼らの内にある独自性とか異質性が際立って見えてきて, 彼らは社会の中で普通に幸福に生きることができたのか, できているのかといったことのほうが気になってきた.
彼らのような人々が, 時にある面において傑出した能力を示すことは確かにあると思う. しかし同時に大きな生きにくさや周囲への違和感も抱えているのではないだろうかと感じる.
著者のスーザン・ケインの, 何とかして彼らを知りたい, 彼らのことを伝えたいという熱も感じられる二章である.
自分としての結論に辿り着いたとは言えない. 時間を置いてまた読み返すときのために思ったことを書き留めておく.
高度感受性というのは 90 年代に新たに提唱された, 主として内向的な性格の人に多く見られる気質の類型である. 他人の苦しみや悩みや喜びなどの感情を敏感に察知してあたかも自分自身の事柄のようにその感情を深く共有してしまう. このような気質の持ち主としてエレノア・ルーズベルト (Eleanor Roosevelt) がアイコンのように取り上げられている.
ドーパミン作動報酬系というのは, 主として外交的な性格の人に多く見られる気質のメカニズムで, 周囲の環境や社会の動きに迅速に対応し行動を起こす仕組みである. このような気質を持った人間が多いのは金融業界で, サブプライムローン問題, IT バブル崩壊およびリーマンショックの時の出来事を通じてこの気質について語られている. マーケットの暴落によって金融のプロフェッショナルを含む大量の投資家が大きな損失を被った. しかしそんな中でも確実に利益を手にした人々がいて, ウォーレン・バフェット (Warren Buffett) はそのような一人である. 彼らは混乱の中でどのような思考を取ったのか. 彼らのドーパミン作動報酬系の仕組みは他の大損をしたトレーダーたちと何が違ったのか.
最初に読んだときには, エレノア・ルーズベルトやウォーレン・バフェットに代表されるこれらの人たちを, 超人的な能力の持ち主 (もっと言えば超能力者) のように思った. 事実として, たとえばエレノア・ルーズベルトは最初のファーストレディーとして人権問題において成し遂げた大きな足跡がその誠実な人柄と共に未だに称賛されているし, ウォーレン・バフェットはすでに伝説的な投資家として知らない者がいない.
けれども, 本を何回か読み返す中で, 彼らの内にある独自性とか異質性が際立って見えてきて, 彼らは社会の中で普通に幸福に生きることができたのか, できているのかといったことのほうが気になってきた.
彼らのような人々が, 時にある面において傑出した能力を示すことは確かにあると思う. しかし同時に大きな生きにくさや周囲への違和感も抱えているのではないだろうかと感じる.
著者のスーザン・ケインの, 何とかして彼らを知りたい, 彼らのことを伝えたいという熱も感じられる二章である.
自分としての結論に辿り着いたとは言えない. 時間を置いてまた読み返すときのために思ったことを書き留めておく.