本を読む.
カント『人倫の形而上学の基礎づけ』.
実践的哲学, つまり人倫の形而上学において, 理性的存在者としての人間はそれ自体が目的であり, 何かの手段 ── 仕事をしたり金を儲けたり ── のためのみに存在するのではないことが主張される.
この主張から, カントは実践的哲学のア・プリオリな原理を導いていく.
明確に書いてあるわけではないが, カントが言おうとしていることは「生きろ」ということ, もう少し具体的に言えばソクラテスの言った「善く生きよ」ということのような気がする.
これを導くカントの文章には感銘を受ける.
しかし「善く生きる」というのは現在の自分には非常に難しい.
それから数学をやる.
随伴関手の存在に関する節を読み始める.
ノートをとりながら, 午前中まで教科書を読む.
疲れた.
気分転換と散歩を兼ねて買い物に行く.
野菜と魚などを買う.
帰宅して横になって少し眠る.
小一時間して目が覚めたが, なぜか気分が落ち込んでいる. 理由不明.
普通なら眠って休息すると頭がすっきりするのだが, 却って灰色の靄が立ち込めているような感じがする.
頓服を飲んでそのまま寝込む.
夕方にゆっくりと起き上がり, 食事をとる.
海老のスパイス炒めと卵かけご飯.
料理をあまり味わえない.
辛い.
このまま休もうかとも思ったが, 少し無理をして数学をやる.
先の夏の長い鬱の中で, 辛くても本を読んだり数学を考えたりすることで鬱から回復できたという経験がある.
しかし論理的に考えるのが難しく, 非常に苦しい.
教科書の同じところを何回も読み返してノートをとる.
ノートに書いた文字も弱々しい.
それでも堪えながらしばらく続けていたら, 内容がだんだん理解できるようになり, 気分も上向いてきた.
何とか大丈夫そうだ.
昼からの鬱が辛かったが, 回復できたのはよかった.
まだ早いが布団に入る.
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