実際にはあまり手にとる機会は無かったが, それでも 10 ページほど読み進めることができた.
この小説の主人公には本当に共感する.
気に入った文章はメモしている. 2 つほど挙げてみる.
ぼくはたちまち彼らを憎んで、みなから絶縁し、人一倍敏感でおびえやすい、傷つけられた自尊心の殻のなかに閉じこもってしまった。
とか,
〈さあ、いよいよみんなに酒壜でもぶつけてやるか〉ふとこう思って、ぼくは壜をとりあげ、そして...... 自分の杯になみなみと注いだ。
読んでいて堪らなくなる.
空想の世界に浸かって生きる様, 歪なまでに強い自意識, 他人を見下す心, その対極にある現実の世界での卑屈さとストーカー的とも見える他人への接し方,
どれをとっても自分と重なり合うところばかりだ.
タグ:読書
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