「世界一、素材本来の旨みを凝縮するフライパン」を目指して作られたというこのフライパン、24cmタイプが1万6280円、26cmタイプが1万6830円と価格もなかなかのもの(いずれも税込)。
約10年をかけて調理性能と使いやすさを追求
愛知ドビーはこれまでも「鋳物ホーロー鍋」が料理好きの間では広く知られた存在だった。同社が手掛ける「バーミキュラ フライパン」の最大の特徴は「エナメルサーモテクノロジー」だ。水が馴染みやすい特殊な性質のホーローと、蓄熱性が高い鋳鉄を組み合わせることで、余分な水分を一瞬で蒸発させて、旨みを凝縮する。たとえば、もやし炒めなどの水分が出やすい食材の場合も、水分を瞬時に蒸発させて、旨みを内部に閉じ込める。
もちろん、これまでも鋳物ホーロー製のフライパンはあったが、重くて扱いにくいという課題があった、しかし、バーミキュラ フライパンでは最薄部の厚みが約1.5mmとなっており、重さは26cmタイプが約1.1kg 、24cmタイプが約1.05kgと軽量化されている。
ステンレス製のフライパンをメイン使いしている筆者からすると、やはり「重い」とは感じるものの、鉄製のフライパンのように持ち手が熱くなることもなく、洗剤で丸い洗いしてもいい点はかなり気に入った。
特売のステーキ肉がお店クオリティに仕上がる
外食しづらいこともあり、筆者は最近自宅でステーキを焼くことが増えている。しかし、ステンレス製のフライパンでは、どうも満足いく仕上がりではなかったのが事実、そこで、バーミキュラ フライパンで肉を焼いてみたところ、これまでのステーキとは大きく異なる仕上がりになり驚いた。
ステンレス製のフライパンでは生焼けだったり、パサつきがちだったりしたステーキが、弱火で加熱しているのに程よく火が通った絶品ステーキに生まれ変わったのだ。特売のステーキ肉なのに肉の旨みもしっかり感じられ、火入れの重要性を改めて痛感した。
せっかくなのでチャーハンも作ってみた。こちらも中華屋のようなパラパラごはんに。これまで家で作るチャーハンは”手抜き料理”のひとつだったが、これだけおいしく作れるなら”ごちそうメニュー”に昇格しそうだ。
ル・クルーゼ(Le Creuset) フライパン TNS シャロー・フライパン 24 cm 【日本正規販売品】 新品価格 |
ステンレスのフライパンとの使い方で大きく異なるのは、最初にしっかり予熱してから使う点だろう。また、強火で使うと取っ手が焦げるので、火加減には注意が必要。それ以外はあまり違いはなく、丸洗いできるのはもちろん、ガスだけでなくIHやハロゲンなどの熱源でも使える。
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