東洋医学に詳しくなくても肩もみや、脚のマッサージなどをする方も多いでしょう。マッサージよりちょっと専門的なツボ押し。それは人間のもつ自然治癒力を生かす知恵の結晶です。ツボ押しのコツを知って、自分のカラダにふれる機会を増やし、もっと労わってあげましょう!
ツボって?体温計もない時代に育まれた知恵。
まだ医学が発達していない時代。レントゲンやCTなどの検査機器がないのはもちろん、体温計すらありません。また、医師に治療にしてもらうことは一般的ではなく、ほとんどの人は、自分たちで自分の身体をケアしていました。疲れを感じる部分をなでたり、もみほぐしたりする中で、「効果」を感じる場所がツボとよばれて、体系化されたのです。長い歴史の中で東洋医学として発展したツボは、全身のいろんな部分にあることが判明しています。
ツボを押すことで、血行や体内を巡るとされる気の通り道、「経絡(けいらく)」がスムーズに流れるようになります。
貧血気味の方には…
神門
手の付け根にあるツボ、神門(しんもん)がおススメ。小指の延長線上で、手の付け根に位置します。時計回りに揉みほぐしてみましょう。リラックス効果があるともいわれています。寝る前におススメです。
イライラが気になる方には…
太衝
足の指にあるツボ、太衝(たいしょう)は、自律神経を整えるといわれています。親指と人さし指の骨が交わり、くぼんだ部分です。手で前後に押してあげましょう。
立ちっぱなしが多く、脚が重たく感じる方には…
湧泉
足裏のツボ、湧泉(ゆうせん)は足裏マッサージなどで有名なツボ。長時間立ちっぱなしだと、脚がむくみがち。リンパの流れを促す働きをするツボで、足裏の中央のくぼんだ部分にあります。足湯をしながら優しく刺激を与えてみましょう。
ツボ押しがダメな事ってある?
ご飯を食べた後すぐは、良いタイミングではありません。消化のために、胃部へ気や血液が集中する時間と東洋医学ではされています。カラダにあまり刺激を与えない方が良さそうです。
骨折やデキモノがあるような部分に直接的な刺激を与えるもNG。ウイルス性の病気や伝染病などはっきりとした病気がある場合は、病院で受診しましょう。
やはり、ツボ押しは「未病(みびょう)」。つまり病気にはなっていないけれど、過労やストレスがたまり「すこし疲れたな」と感じる段階で施すのが良いようです。
自分のカラダを知るということ。大切なものを知ること。
自分のカラダを自分の手で労わる時間
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