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2015年11月14日
トロントの物乞い ＜ホームレス＞
つい先日、行きつけのJane and Finchへ買い物へ行った時のことでした。
※Jane and Finch については、以前投稿したこちらの記事をご覧ください。
買い物袋をぶら下げて、中国系スーパーを出たところ、
若い男性に声をかけられました。
「Any change to buy some tea？」
（お茶買いたいから、釣り銭ちょうだいよ。）
私は、目も合わさず、無視してその場を立ち去りました。
トロントでは、物乞いに出会うのは珍しいことではありません。
いろんな場所で物乞いに遭遇します。
特にダウンタウン。
歩いていると、歩道のあちこちにホームレスや物乞いがいます。
地下鉄に乗っている時も、車両を物乞いしてまわっている若い男性に、
出会ったことが何度もあります。
レストランの窓際の席で食事をしていたら、窓を外からドンドン叩かれて、
お金をせがまれたこともあります。
お金を渡す気がないのなら、そういう時は目を合わさず、無視するに限ります。
これまで、いろいろなところを旅してきて、
都会では物乞いやホームレスは珍しくなかったので、最初のうちは、
「やっぱりトロントは大都会だから、物乞いやホームレスがいるんだなぁ。」
と思った程度で、特に気にもとめませんでした。
しかし、何度も物乞いに遭遇するうちに、
若者の物乞いの割合が日本と比べて圧倒的に高いことに気がつきました。
ぱっと見た感じ、小綺麗でホームレスにも見えないような若者が、
通りすがりに「小銭ちょうだい」と声をかけてきます。
もしくは、歩道に座り込んで物乞いしている若者もいます。
日本では、子どもや若者の物乞いは見たことがありません。
というよりも、日本では、物乞い自体が少ないと思います。
ホームレスでも、空き缶を集めて売ったり、
自動販売機の釣り銭返却口に取り忘れがないかチェックしたり、
何らかの収入を自力で得ようとしている人が多いです。
日本では、ホームレスですら、なかなか物乞いしようとしない・・・
これは、他国にはない日本の不思議でもあります。
他人に迷惑をかけたくないと思ってしまう日本人の精神性を
象徴しているかのようにも思えます。
カナダも日本と同じように先進国。しかも福祉国家。
トロントは、そのカナダで一番大きな街。
そして、物価が高い。人口密度が高く、職を見つけるのも大変。
毎週、近くの図書館で開催されている無料の英会話サークルに通っているのですが、
そこでも、仕事のことが話題になった時、
移民の方々は、仕事を探すのに苦労していると言っていました。
結局、カナダで教育を受けていないとなかなか希望の仕事に就くのは難しいとのこと。
母国でのキャリアがあったとしても、こちらの教育を受けていなかったり、
こちらでキャリアがなければ、一からトレーニングを受けた後、
試験や面接に合格して、やっと仕事を得ることができる・・・
移民をたくさん受け入れているカナダですが、
いくら母国で高等教育を受けていたとしても、カナダで教育を受けていなければ、
専門職やホワイトカラーの仕事を得ることは難しいようです。
そのせいでしょうか。トロントには、大学卒のタクシードライバーが多いようです。
異国の地で、母国と同じように職を得ることは難しいのですね・・・
話がそれてしまいましたが、トロントで物乞いをしている人たちの中には、
明らかに精神的な疾患をかかえていて、働くことができないような人たちもいます。
しかし、通りがかりにナンパのごとく、
「お金ちょうだい」と気軽に声をかけてくる若者も確かにいます。
何だか物乞いをする時の意識が、軽ーい感じです。
そして、普通に小銭をさらっと渡す人も、当たり前のように見かけます。
お金をくれる人がたくさんいるから、物乞いが成り立つのでしょう。
キリスト教の「汝の隣人を愛せよ」の精神からでしょうかね。
軽く物乞いができてしまう社会と、それを恥とし、なかなか人に頼ることができない社会。
前者の方が生きやすいのかなぁ・・・と、ふと考えてしまいました。
※Jane and Finch については、以前投稿したこちらの記事をご覧ください。
買い物袋をぶら下げて、中国系スーパーを出たところ、
若い男性に声をかけられました。
「Any change to buy some tea？」
（お茶買いたいから、釣り銭ちょうだいよ。）
私は、目も合わさず、無視してその場を立ち去りました。
トロントでは、物乞いに出会うのは珍しいことではありません。
いろんな場所で物乞いに遭遇します。
特にダウンタウン。
歩いていると、歩道のあちこちにホームレスや物乞いがいます。
地下鉄に乗っている時も、車両を物乞いしてまわっている若い男性に、
出会ったことが何度もあります。
レストランの窓際の席で食事をしていたら、窓を外からドンドン叩かれて、
お金をせがまれたこともあります。
お金を渡す気がないのなら、そういう時は目を合わさず、無視するに限ります。
これまで、いろいろなところを旅してきて、
都会では物乞いやホームレスは珍しくなかったので、最初のうちは、
「やっぱりトロントは大都会だから、物乞いやホームレスがいるんだなぁ。」
と思った程度で、特に気にもとめませんでした。
しかし、何度も物乞いに遭遇するうちに、
若者の物乞いの割合が日本と比べて圧倒的に高いことに気がつきました。
ぱっと見た感じ、小綺麗でホームレスにも見えないような若者が、
通りすがりに「小銭ちょうだい」と声をかけてきます。
もしくは、歩道に座り込んで物乞いしている若者もいます。
日本では、子どもや若者の物乞いは見たことがありません。
というよりも、日本では、物乞い自体が少ないと思います。
ホームレスでも、空き缶を集めて売ったり、
自動販売機の釣り銭返却口に取り忘れがないかチェックしたり、
何らかの収入を自力で得ようとしている人が多いです。
日本では、ホームレスですら、なかなか物乞いしようとしない・・・
これは、他国にはない日本の不思議でもあります。
他人に迷惑をかけたくないと思ってしまう日本人の精神性を
象徴しているかのようにも思えます。
カナダも日本と同じように先進国。しかも福祉国家。
トロントは、そのカナダで一番大きな街。
そして、物価が高い。人口密度が高く、職を見つけるのも大変。
毎週、近くの図書館で開催されている無料の英会話サークルに通っているのですが、
そこでも、仕事のことが話題になった時、
移民の方々は、仕事を探すのに苦労していると言っていました。
結局、カナダで教育を受けていないとなかなか希望の仕事に就くのは難しいとのこと。
母国でのキャリアがあったとしても、こちらの教育を受けていなかったり、
こちらでキャリアがなければ、一からトレーニングを受けた後、
試験や面接に合格して、やっと仕事を得ることができる・・・
移民をたくさん受け入れているカナダですが、
いくら母国で高等教育を受けていたとしても、カナダで教育を受けていなければ、
専門職やホワイトカラーの仕事を得ることは難しいようです。
そのせいでしょうか。トロントには、大学卒のタクシードライバーが多いようです。
異国の地で、母国と同じように職を得ることは難しいのですね・・・
話がそれてしまいましたが、トロントで物乞いをしている人たちの中には、
明らかに精神的な疾患をかかえていて、働くことができないような人たちもいます。
しかし、通りがかりにナンパのごとく、
「お金ちょうだい」と気軽に声をかけてくる若者も確かにいます。
何だか物乞いをする時の意識が、軽ーい感じです。
そして、普通に小銭をさらっと渡す人も、当たり前のように見かけます。
お金をくれる人がたくさんいるから、物乞いが成り立つのでしょう。
キリスト教の「汝の隣人を愛せよ」の精神からでしょうかね。
軽く物乞いができてしまう社会と、それを恥とし、なかなか人に頼ることができない社会。
前者の方が生きやすいのかなぁ・・・と、ふと考えてしまいました。
 | つい先日、私が住んでいるアパートのすぐ側にあるヨーク大学のキャンパスを散歩していたら、夕日の光を浴びて美しく光っているメープルの葉を見かけました。 今日は、強風が吹いていたので、もう全部散ってしまったかもしれませんね。 |
