2017年02月28日
さよなら鹿児島
2016年3月にトロントから帰国し、1年もたたないうちに鹿児島を離れることになりました。
鹿児島は、桜島から灰が降ってくることと、仕事の選択肢が都会に比べると少なく、賃金も安いことを除くといいところがたくさんあるだけに、離れるのは名残惜しいです。
鹿児島で暮らしてみて良かったことをあげると、
・ 南国なので冬でもそんなに寒くない(でも今年の2月はなんと雪が積もった!!)
・ 温泉がたくさんある
・ 野菜が安い
・ 黒豚や黒牛がおいしい
・ ブリやカンパチ、キビナゴ、クロマグロの刺身がおいしい
・ 家賃が東京や大阪と比べると安い
・ 犯罪が少ない
・ 穏やかな方が多い
逆に悪いことをあげると、
・たまに桜島から灰が降って来る
灰が降ると目に灰が入ってきたり、洗濯物を外に干せなかったり、外に置いてる自転車や車が灰をかぶり汚れてしまったり、部屋の鍵穴にまで灰がつまってしばらく放置していると鍵が開かなくなってしまったり。
鹿児島に引っ越してこられたばかりの同じマンションに住んでいる方も鍵が開かないと困っていたので、灰が鍵穴にたまるから鍵が開かなくなることを教えてあげると少し驚いていました。
私も鹿児島に住み始めたばかりの頃は、いきなり鍵が開かなくなってびっくりしてマンションの管理会社に電話してしまいましたが、鹿児島では、外の駐輪場に置いている自転車の鍵や部屋の鍵、マンションのオートロックの鍵までもが少しでも灰が降ってくる場所にあれば、鍵穴が灰でつまる可能性があるので、潤滑油は必需品です。
・青果店やドラッグストアなど、商品を外に陳列している場合、商品が少し灰をかぶっていることがある
・関東や関西に比べて加工品が高い
特に大阪や東京など激安ショップがたくさんあるところから引っ越してくると加工品が高いことにびっくりする
・半額野菜のレベルが低すぎる
関西や関東に住んでいた頃は半額の野菜でも、まだまだ食べられるレベルのものばかりで、たくさん買って食べていたけど、鹿児島では半額の野菜は一部腐っているものや汁が出てつぶれているものなど、廃棄レベルのようなものを商品として半額で売っているので驚いた。
・本州の南端にあり、海外へ行く時不便
鹿児島空港には海外路線も就航しているけど、ほんとに一部だけ。
就航しているのは東アジア行きばかりで、ヨーロッパやアフリカ、北米、中南米など私が行きたい地域へ行くには福岡や大阪、東京まで行かねばならないので余計な費用がかかる。(いったん、ソウルまで行ってソウルからヨーロッパなどへ行く方も多いようですが、そうするよりもピーチで関空まで出る方が飛行機代は安くつくんですよね。ピーチが鹿児島に就航していることは本当にありがたいです。)
・平均所得が低い
・地理的に不便なところにある上、可処分所得が低いため、海外旅行を楽しむ人が東京や大阪に比べるとかなり少ない
以上、鹿児島で暮らしてみて感じた良い点、悪い点を簡単にまとめてみましたが、
私の結論は
「鹿児島は海外旅行関係でビジネスするにはあまり良い環境ではないけど、老後、のんびりと生活するなら絶好の場所である」というものです。
人があくせくしていないし、街を行き交う人の歩くペースもゆっくり。
知らない人に、違和感なく、ちょっとしたことを話しかけられる土地柄。
特に年配の方は、優しい言葉をかけてくれる方が多い。
先日、久々に生まれ育った大阪に戻りましたが、行き交う人の歩くペースがあまりにも鹿児島と違い過ぎて驚きました。
南国かごしま。
豊かな自然の恵みのもとで生活していると、人々の心には他人のことを思いやる余裕が生まれるのでしょうか。
心があたたかくなるのでしょうか。
私は、ただの「にわか鹿児島人」でしたが、大阪や東京、トロントなどの都会で暮らしていた時よりも心に少しだけ余裕をもった暮らしができていた気がします。
さよなら、鹿児島。
さよなら、桜島。
先日、鹿児島に雪が降り、桜島も薄化粧。 珍しい桜島の姿を最後に鹿児島にお別れ。 |
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