Web ページに数式を表示させる方法
かなり時間が空いてしまいましたけど、「ブログの始め方」の続きです。もしこのシリーズを読んでくださっていて、「私もこれから数学ブログでも作ってみようかな」
と思われた場合、普通のブログにはない問題が1つだけあります。
そうです。数学の記事を書くためには Web 上に数式を表示させる 必要があります。当たり前といえば当たり前なのですが、これがなかなか厄介なのです。
驚くべきことに、 Web の文書を書くための HTML は数式の記述に全く対応していません。 HTML が CERN (ヨーロッパ原子核研究機関) の計算機科学者によって科学論文のデータベースを構築するために作られたにも関わらず、数式のことなど端から念頭にない仕様になっています。
「何でやねん!」と思わず叫びたくなりますけど、ないものはないので、どこか別のところから持って来て埋め込むしかないのです。いくつかの方法を紹介しておきます。
方法@ 画像を貼る
Excel や Word には数式エディタというものが備わっています。ここで作った数式を JPEG や PNG, あるいは GIF 形式(これが一番容量を節約できる)などで画像として保存し、ブログにアップして、記事にぺたっと貼りつけます。とりあえずこれで表示することはできますけど ...... 何だか見た目はよくないし、数式1つ入れる毎に画像1枚アップすると、サーバーに画像ファイルがどんどん溜まっちゃうし ...... やめておいたほうがいいですよ?方法A オンライン LaTeX 数式エディタを使う
当ブログで用いている方法です。Online LaTeX Equation Editorというサイトで LaTeX 形式で数式を作り、できたコードを貼りつけると、数式を画像として表示してくれます。このサイトではエディタで数式を作ることができるので、LaTeX について知らなくても特に問題ありません。
この方法だと自分のブログのサーバーに余計なものを溜めこまなくていいし、下で紹介する MathJax よりも IE ブラウザでの読み込みが早いので、今のところはこれを使っています。
...... でも不満がないわけではないのです。このブログの常連さんでしたら「あれ? 数式が表示されていないよ?」と思われたことが何度かあるはずです。そうです。codecogs のサーバーが落ちたり、メンテナンス状態になっていると、そういうことになってしまうのです。そんな日は私も「ぎゃあああ!」と叫びたくなるのですが、日頃の読込速度の差を考えると、あれこれ悩みながらも「やっぱりこっちかなあ」と思って codecogs を使っているのです。
方法B MathJax を使う
姉妹サイト「Excel VBA 数学教室」では、読込速度よりも安定性を重視して MathJax を採用しています。JavaScript ライブラリによって数式を表示する方法です。
ただし LaTeX の記述法を知っている必要があります。
詳しくは MathJax の使い方 を読んでください。