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2016年10月28日

単調でなだらかな周期関数とジグザグ三角形

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Excel でなだらかな周期関数とジグザグ三角形のグラフを描きます

 今回は y = cos[x + cosx] という関数をベースにします。
 cos の中に cosx が入れ子になっていますね。グラフを描いてみると ......

 cos入れ子f1.gif

 何だか変な波形ですが、ともかくも周期関数です。
 そして今度は [ ] の中の cosx の x をさらに cosx で置き換えて

y = cos[x + cos(cosx)]

とします。こうやって cos をどんどん入れ子にしていくのですが、cos がずらずらと並ぶと目がちらちらするので、

 f2(x) = cos(cosx)
 f3(x) = cos(cos(cosx))

のように書くことにします。y = cos[x + f2(x)] は ......

 cos入れ子f2.gif

 今度は単調でなだらかな周期関数となりました。
 続いて y = cos[x + f3(x)] を見てみましょう。

 cos入れ子f3.gif

 ちょっとジグザグした三角形が並んでいますね。
 y = cos[x + f4(x)] はどうなるでしょう?

 cos入れ子f4.gif

 おや。また滑らかな周期関数に戻ってしまいました。
 最後に y = cos[x + f5(x)] のグラフを描いてみます。

 cos入れ子f5.gif

 今度はきれいな三角形が並びましたね!
 

周期を調整してみます

 正弦関数 sin の変数が平方根で抑え込まれていると x の増加に合わせて少しずつ周期が長くなります。逆に変数を 2 乗すれば周期が短くなっていきます:

 @sin√x.gif

 ではこの2種類の変数を重みをつけて重ね合わせて


のような形にすると周期の振る舞いを色々と変えられそうですね。
a, b を変化させてグラフを描いてみましょう:

 A周期の調整.gif 

 1番上の図では等しい重み(a = 0.5, b = 0.5)をつけて重ねてありますが、√x の項よりも x 2 の項のほうが効きが強いので、かなり早い段階で振動が激しくなってしまいます。
 図では √x の項にかかる係数の比率を増やすようにして変化を見ています。
 a = 0.95, b = 0.05 では x = 20 〜 25 あたりまで周期がのびますが、これほど √x の項の重みを増しても 25 < x あたりで周期の減少が始まります。
   
posted by Blog Cat at 16:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 三角関数
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