ハイスピードつるかめ算!
SPIの定番のひとつに鶴亀算があります。たとえば次のような問題ですね。
[例題@] 50円切手と80円切手を合わせて 29枚買うと代金は 1,990円でした。80円切手は何枚買いましたか?
方程式ではなく鶴亀算で解く。今となっては世間の(?)常識ですね。でも SPI はたくさんの問題を短時間で解かなくてはいけません。こういう単純な問題であっても、少しでも時間を節約できれば、そのぶんを他の問題に回せます。そこで「ハイスピードつるかめ算」の出番です! 単純な鶴亀算であれば、ほとんどこの解き方でいけるはずです。
[例題@の解答] とりあえず適当に当たりをつけて、
80×20 + 50×9 = 1600 + 450 = 2050 [*]
と計算してしまいます。1,990円より少し高いですね。その差は 60円。これは 80円切手と 50円切手の差 30円が2つぶんです。つまり本当の正解より2つだけずれていたということ。なので正解は 80円切手が18枚! 解答速度を比較するために普通の鶴亀算で解いてみましょう。硬貨が全部 50円切手だったとすると、
50×29 = 1450円
となります。本当の代金との差は 540円なので、50円切手と 80円切手の代金の差 30円で割って
540÷30=18枚
が答えとなります。慣れていればこの方法でも十分に早く計算できますが、引き算と割り算が入っているので「ハイスピードつるかめ算」に比べると数秒の差は生じます。しかもこれがもう少し入り組んだ問題になってくると......
[例題A] 100円玉、50円玉、10円玉を何枚かずつとると全部で 25枚、合計金額は970円でした。50円玉は何枚ですか?
2種類のものが3種類になるだけで、普通の鶴亀算では相当に厳しくなります。方程式だと x, y, z の3つの未知数が必要です。しかし「ハイスピードつるかめ算」なら別にそれほど困りません。
[例題Aの解答] 100円玉 5枚あたりにすると計算が簡単です。こんな感じで式を立てます。
100×5 + 50×8 + 10×12 = 1020円
ずれは +50円ですね。100円玉を1枚減らして 50円玉を1枚増やせば帳尻が合います。50円球は 7枚です。これはちょっと上手く行きすぎましたかね。
100×9 + 10×7 = 970
という式からスタートしてみましょう。12枚の硬貨が不足しているので、100円玉 3枚を減らして 50円玉を 9枚増やします。
100×3 + 50×6 + 10×7 = 670
[*]のような式を立てるときは「おおよそのあたりをつけること」、そして「計算しやすい数を選ぶこと」が大切です。1990円のあたりを狙うのですから、80×20 = 1600円を選んでいるわけです。[*]ぐらいの計算であれば暗算も可能だと思いますので、訓練次第で 15秒以内の解答も夢ではありません。