何度も窮地に陥りながら、影響力を保ってきた。
力の秘密は何なのか。
超大国を何処へ導いたのか。
米中央情報局( CIA )の元工作担当官グレン・カール氏に聞いた。
「私は1985年から20年余り、諜報の世界で生きてきた。情報操作を成功させる為には、忘れてはならない鉄則がある。『最高の(世論)工作は真実の上に築かれる』と言う事だ」
「土壌に合わない作物を植えても育たない。情報工作も同じだ。人の心を動かしたければ、その社会に宿る『真実』に働き掛ける必要がある。優秀な工作員程、その技術に長けている」
「(何度も弾劾、起訴された)トランプ氏が政治力を保ってこられたのも、米国の『真実』を反映しているからだ。彼は突然変異ではなく、アメリカと言う国の土壌から生まれてきた」
「米国の深層に潜む『真実』とは何か。
第一に白人優位の人種差別意識、第二に内に籠る孤立主義、第三に(平等社会の反作用として頭を擡げてくる)権威主義への衝動だ」
「トランプ氏は、米社会の変化に憤り(既得権にしがみ付く)白人の差別意識に支えられている」
----------内向きの「自国第一」主義も米国人の DNA に刻まれている。
「その通りだ。」
「こうした傾向は全く変わっていない。米国民の半数は今も尚、外の世界と関わりを持ちたくないと考えている」
「トランプ氏は、そうした(『強い父性』への)欲求に立脚する。
----------トランプ氏の MAGA 運動は支持者の心を捉え、この10年近くで米政治の常態と化した。
「(元工作員から見ると)こうした状態は全く好ましくない。何故なら(米国と対立する)ロシアや中国の情報機関に付け入る隙を与え、容易に情報工作を仕掛けられて仕舞うからだ」
「外国勢力に隙を与えない為には、国民を繋ぐ ” 神話 ” を持たなければならない。
国の理念や進むべき方向について、皆が一つに纏まる事のできる共通の『物語』が必要なのだ」
愛媛新聞 レコンキスタの時代から
共通の「米国の物語」は壊れてしまったらしい。
自由と平等の理念は大きく損なわれたらしい。
対立国の情報機関は、民衆の不満を煽り、不和を増長し、社会を侵食しようと仕掛けてくるらしい。
「トランプ(登場)後」の米国は工作の沃土と化したらしい。
日本も「安倍氏後」工作の沃土と化してるかも知れない。
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