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2022年07月06日
【鬼滅×呪術】単話「オニガリ」
制服を貫通して皮膚にまで達した鋭い爪が、ズグリと嫌な音を立てた。次の瞬間、僅かな吐息と共に振り抜いた男の掌が、俺の腕を引き裂く。
「ん゛ん゛ーっ!!」
痛みで集中力が途切れ、木刀を握る手が緩む。咄嗟に後退って構えを直したが、何故か、男はそれ以上追っては来ずに、怪訝な表情で俺の顔を見つめていた。
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「ん゛ん゛ーっ!!」
痛みで集中力が途切れ、木刀を握る手が緩む。咄嗟に後退って構えを直したが、何故か、男はそれ以上追っては来ずに、怪訝な表情で俺の顔を見つめていた。
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2022年03月25日
【鬼滅×呪術】単話「無尽月刃」
双子の弟である縁壱が二十五歳を超えてもなお生存していたという事実と、ある意味で”勝ち逃げ”とでも言うべき交戦中の臨終は、黒死牟の心を酷く痛ませる事となった。
無論、その顛末を主人である鬼舞辻に報告したものの、『勝手に死んだのなら好都合ではないか』と一笑に付される始末であった。まるで、決して消化できぬ石の塊がいつまでも胃袋の中でゴロゴロと転がっているかのような、絶え間のない不快感を覚えたまま、黒死牟は”柱狩り”の任に当たっていた。
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無論、その顛末を主人である鬼舞辻に報告したものの、『勝手に死んだのなら好都合ではないか』と一笑に付される始末であった。まるで、決して消化できぬ石の塊がいつまでも胃袋の中でゴロゴロと転がっているかのような、絶え間のない不快感を覚えたまま、黒死牟は”柱狩り”の任に当たっていた。
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2021年12月23日
【鬼滅×呪術】単話「呪い」
「おぉ、久しいな、鬼舞辻 無惨!!」
「お前は、宿儺…」
「相も変わらず、お花探しか?」
「黙れ、貴様には関係ない」
「つれないな、たとえ一時といえど助け合った仲であろう?」
「その馴れ馴れしい物言いが私の癇に障るのだと、何故分からぬ…」
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「お前は、宿儺…」
「相も変わらず、お花探しか?」
「黙れ、貴様には関係ない」
「つれないな、たとえ一時といえど助け合った仲であろう?」
「その馴れ馴れしい物言いが私の癇に障るのだと、何故分からぬ…」
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