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2011年12月16日

孤独死!?

今朝も良いお天気だ。
日本海側、北の方からは雪の便りが届く。

昨日、ちょっとしたことがあった。

毎日のように、職場に顔を出してくれる80歳を過ぎたおじいちゃんがいる。
少し話しては、タクシーを呼び自宅へ帰っていく。
1人暮らしなので、話相手もいないのだろうなぁと思いながら、
月曜日から土曜日まで毎日、話をして、タクシーを呼んであげる。

こんなことが始まったのは、半年ぐらい前からだろうか。
足も弱ってきて、歩いて15分の所がちょっと辛いようだ。

ところが、今週水曜日になっても顔を出さない。
昨日、いつも来る時間になってもやはり来ない。

孤独死!?

職場の同僚たちもちょっと嫌な予感がするといった。

自宅を知っていたので、急いで訪ねるとやはり留守。
下の階の人に聞いてみると、2、3日前に大きな物音がしたきり、
何も聞こえなくなったと。

いよいよ、嫌な予感が募ってくる。

自治会の人に尋ねてみた。
安心登録の届けもなく、あまり付き合いがなさそうだった。
事情を話すと自治会の人は、2階から3階へベランダ越しによじ登り中に入った。

ベランダの窓が開いていたようで、中からすぐ鍵が開けられた。

見るところはいなさそうだ。
あとはしまっている部屋、風呂、トイレを3人で見ることにした。
そのドア、戸を開ける時の気持ちときたら、この上ない恐怖で一杯だった。
皆息をのんでドアを開けた。
果たして、どこにもいなかった。

自治会の人は、「良かった〜」と安堵の声。
以前に孤独死を見つけられたこともあるようだ。

そんなことをしていると、そのおじいちゃんが
杖をついて、ヒョコヒョコ帰ってきた。

私は顔を見るなり、
「やだあ、死んじゃったかと思ったよ。」と涙ながらに言った。

「悪い、悪い。足が怠けると思って、今週から歩いているんじゃよ」とおじいちゃん。

私の思い違いで、皆さんにご迷惑をおかけしてしまった。
でも自治会の人は、
「こうやって人のつながりがある事は安心ですから。
気にかけて下さっていてありがとうございます。」と言ってくださった。

人が生きていることって、こんな風にいろんな人の想いがあってこそかなって。
元気に生きていたおじいちゃんに、長生きしてねのキッス。




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