キスの味

今朝は暖かいぐらいだよ。

一昨日から実家のお手伝いに行ってきた。
昨日は天皇誕生日を祝う人からの大量のお赤飯の注文で、
朝の3時から蒸して、午前9時に注文の赤飯が出来た。

それからはクリスマスケーキ作り。
田舎のお菓子屋は和風、洋風なんでもござれだ。

母も、父が亡くなって7年目にして、
素晴らしい菓子職人になってきた。
だけど、ひざの痛みや腰の痛みなど
いつまで商売を続けられるかが課題だ。

馴染みのお客様がご来店され、
私をみて「遠いところからお手伝い、ご苦労様ねぇ」
とねぎらいの言葉を頂いたりと。

忙しく実家を手伝い、夕方は昔の会社の同窓会で、
名古屋で途中下車をしての飲み会。

生ビールの小と、泡盛のロックを２杯頂き、
楽しく過ごした後、再び新幹線に乗り込んだ。

睡眠時間が３時間弱とアルコールが手伝って、
すぐに爆睡。
気づくともう品川だった。
降りる用意をしようとしたら、あれ?財布がない。

ハンドバッグに入れたはずなのに、ない。
バッグを見ても、ない。

酔いが一度に冷めた。
そして顔面蒼白の。

きっと爆睡途中で、盗られてしまったのだろうなぁと
財布には現金と保険証とお守りがあって、
あのお守りだけは返してほしかったなぁと思いながら、
着ていたコートのポケットに手を入れると、
堅いものが手に触れた。
財布だった。

ここだけは絶対入れないところだと思っていたが、
きっと名古屋駅で酔っ払って、
いつも違うところにいれてしまったのだろう。

するとまた酔いが戻ってきて、
自宅へ向かう在来線でまた爆睡。
酒量はともかく、疲労で酔いが回ってしまったのだねぇ。

でもそんなにあわてなくて、冷静に対処できるようになったのは、
少しだけ大人になったこと？
だけど飲んで、爆睡するのはまだまだ子供だねぇ。
ちょっとドキドキの天皇誕生日に、おめでとうのキスだよ。