キスの味

今朝は、幾分か涼しい。

体の疲れがなかなか取れず、気分も今ひとつ優れない。
食事の支度も億劫な感じだ。

昨夜は、お肉屋さんの焼き鳥とから揚げをおかずにした。
汁物は、なすそうめんにして、家にいた娘もそれがいい！と言った。

部活動からぐったり帰ってきた息子は、帰るなり、冷蔵庫を開け、
一食分残っていたラーメンを見て、「冷やしラーメンが食べたい」とのたまう。

まあ疲れているからしょうがないかと思い、麺をゆでて作った。

台所に入ってきた娘は冷やしラーメンをみて、「あっ、いいな〜」
おいおい、おまいはなすそーめんが良いっていったよね〜

ふだん、レバーを食べないので、焼き鳥にしてあるレバーを頂くことにしている。
この焼き鳥なら、何とか食べられる。
娘はしぶしぶ、一切れを口にした。
息子は、「おれ、レバーは今日は食べたい気分じゃない。」
娘も、「だったら、私もこのひじきは要らない〜」

はぁ〜？？？！！！

もう、そこで私の堪忍袋の緒が切れて、大爆発。
あれ食べたい、これいらない、と言うなら、自分勝手にしろって！！！

お通夜の食卓になってしまった。

大人になった子供たちは、取り繕うこともなく、
淡々と食事をして、台所を後にした。

皿も洗わない。

まあ、こんな風に育ててしまった私が悪い、と思いながら、
ふてくされて先に寝てしまった。
どっちが子どもだか・・・

朝、「ごめんなさい」と息子。
でも、レバーを食べる気分じゃなかったから、とまだ言っていた。

娘も、出先から用事で電話をかけてきて、｢ごめんね〜」

はあ、謝るのは私だから。。。

ごめんなさいのキッス。