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2016年02月12日

セリング・クライマックスはまだ来てない

日本が祝日の間に円高が進行している。

基本的な考えは前回書いたとおりで変更はない。ただ日本円(JPY)が強いのは確定で良いと思うが、米ドル(USD)が弱い、というより米ドルが「一番」弱いのか、というと必ずしもそうではない。

1時間足のチャートで考えると上記の力関係になるのだが、もうちょっと長い目で見た場合ガラッと様相が変わってくる。

ドルストレートの各ペアの日足チャートを見ればわかるが、ユーロ(EUR)、スイスフラン(CHF)、豪ドル(AUD)、NZドル(NZD)は、この半年はほぼ大きな往来圏の動きに過ぎない。
→ほぼ米ドルと対等

逆に英ポンド(GBP)と加ドル(CAD)の二つは、米ドルよりも弱いと言える。

なので、どれくらいのスパンでポジションを維持するかによって、選ぶ通貨ペアが変わってくる。円が1時間足でも日足でも一番強いので、まぜこぜに考えてしまうので注意が必要。

クロス円の日足で、Wボトム気味のチャートが散見されるので、目先そこそこの戻りを入れる時間帯が近いかもしれない。というより、そのせいでここまで戻ってきたのかな。

ただし、この動きはおそらく「セリング・クライマックス」ではないと思う。なぜならドル円の今回の最安値をつけたのが、円のマザーマーケットである東京市場ではないからだ。本当の大底(1995年4月の時とか。懐かしいな)は、投げるべき人がすべて投げてこそ終わるものである。

まあ、「絶対」ではないけどね。円の売り持ちをしている人はポジションサイズに十分注意して、死なないようにするのが肝要。他の通貨と違って円は、資本の還流が起きた時のインパクトが相当すごい規模になるので、値段かどこまでオーバーシュートするか分からないのがこわい。


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