2019年04月05日
大腸CTアカデミア アメリカでは大腸内視鏡検査にかかるコストの約33%の費用は内視鏡自体ではなく麻酔や病理組織学的診断によるものである!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
第58回日本消化器がん検診学会総会が
川崎医科大学総合医療センター健康管理学
教授 鎌田 智有先生の会長のもと
2019年6月7ー8日に岡山で開催されます!
パネルディスカッション3
新しい対策型大腸がん検診精密検査法としての
大腸CT検査の現状と課題
が議論されます。司会は野崎先生と松本先生です。
ナガイチは教育講演2で
科学的根拠に基づいた大腸CT診断をおこなうために
のお話をさせていただきます。
是非、ご参加くださいね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
PubMedから、今日のつぶやき − 459 −
Sawhney TG, et al. Computed Tomography Colonography Less Costly Than Colonoscopy for Colorectal Cancer Screening of Commercially Insured Patients. Am Health Drug Benefits 2018; 11: 353-361.
アブストラクトを前回までにご紹介してきました。
本論文では背景〜結果までをスキップして
考察を続いてご紹介したいと思います。
【考察】
今回の大腸内視鏡検査にかかる費用に見積もりにおいて
全体の約33%の費用は内視鏡自体ではなく
付随するサービスにかかる費用であった。
近年、麻酔・鎮静の使用が増え、ポリープの検出率が高くなり
その結果として病理組織学的診断の頻度も高くなった。
ポリープの検出率が高くなったのは、
内視鏡検査の質の指標として
ポリープ検出率、アデノーマ検出率(ADR)が
採用されるようになった結果といえる。
麻酔の使用とポリープ切除は偶発症のリスクを
高めることから、保険会社によって大腸内視鏡検査
に支払われる額が増大し、保険システムからすると
必ずしも好ましいことではない。
(感想)
日本でも内視鏡の質の担保、標準化の指標のひとつとして
ADRは注目されていますね。
ADRが低い術者の内視鏡精度は低いことが分かっているからです。
またクリーンコロンという概念もありますね。
ポリープを過度に取り尽くすということは
限りある社会保障費・保険会社の支払い能力の
観点からは問題になる可能性もあるのですね。
難しい問題です。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30647823
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
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メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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【106名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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限りある社会保障費・保険会社の支払い能力の
観点からは問題になる可能性もあるのですね。
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原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30647823
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