2019年01月28日
大腸CTアカデミア 回盲弁の組成は比較的軟部組織に近いが完全に脂肪というわけではない! 均一で低いCT値をとったのは6.1%の症例に過ぎないよ
★★第14回GAIA!!━━━━━━━━━━━━━━━
第14回GAIAを今年3月10日(日)に東京で開催します。
当番世話人: 野津 聡先生(埼玉県立がんセンター)
各分野のオピニオンリーダーの先生方のご講演が聞けます!!
皆様のご参加をお待ちしております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
PubMedから、今日のつぶやき − 412 −
Yitta S, et al. Characterization of normal ileocecal valve density on CT colonography. J Comput Assist Tomogr 2006;30(1):58-61.
日々やるべきと思っているルーチンワークや習慣というものの中に
省略できること、無駄なことが少なくないかもしれません。
最近、物の断捨離を進めているナガイチですが、
時間を有効に使うためにルーチンワークや習慣の断捨離も
必用ではないかと考えています。
今年も1月が過ぎようとしています。
時間の流れが非常に速い!!
無駄を省いて時間をつくっていきたいと思います。
それでは、
論文「大腸CT検査における正常回盲弁像の特長」
のご紹介です。
【考察】
本研究では回盲弁の平均CT値は
-26.3 ± 14HU
レンジ:-60.1〜18.3HU
であった。
前述のSummersらの報告では回盲弁の平均CT値は-147HU
であり、我々の報告よりも低い。
われわれの検討結果から、
多くの症例の回盲弁は脂肪の組成であるものの
10%以上の症例でCT値は-10〜+20HUであった。
以前の研究から経血管造影をおこなっていない
良性のポリープおよび大腸がんの
平均CT値は32.4HUおよび42.6HUと報告されている。
(Eur Radiol 2003;13:1657-63)
本研究の主観的評価結果から、回盲弁の組成は
比較的軟部組織に近く、
完全な脂肪というわけではなかった。
均一で低いCT値をとったのは6.1%の症例に過ぎず、
これらの症例では完全に脂肪組成といえる。
より多い10.4%の症例で均一で高いCT値をとっており、
これらの症例の回盲弁は軟部組織から構成されるといえる。
残りの大多数83.5%では不均一なCT値を呈し、
組成は混合しているといえる。
(感想)
回盲弁の特長としてこの報告は有用ですね。
知識として身につけたいと思います。
腫瘍性病変との鑑別は、形状や2体位比較などを
駆使して慎重に行う必要があるといえそうです。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16365573
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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・最新の情報を入手できる。
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・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
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(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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であった。
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であり、我々の報告よりも低い。
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10%以上の症例でCT値は-10〜+20HUであった。
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比較的軟部組織に近く、
完全な脂肪というわけではなかった。
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これらの症例では完全に脂肪組成といえる。
より多い10.4%の症例で均一で高いCT値をとっており、
これらの症例の回盲弁は軟部組織から構成されるといえる。
残りの大多数83.5%では不均一なCT値を呈し、
組成は混合しているといえる。
(感想)
回盲弁の特長としてこの報告は有用ですね。
知識として身につけたいと思います。
腫瘍性病変との鑑別は、形状や2体位比較などを
駆使して慎重に行う必要があるといえそうです。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16365573
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