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2018年12月26日

大腸CTアカデミア 胃と魚骨の3次元画像が面白い!









PubMedから、今日のつぶやき − 394 −

Sasaki S, et al. Endoscopic Removal of a Fish Bone Migrating and Penetrating the Stomach. Am J Gastroenterol 2018;113(9):1282.





それでは、ビデオ論文
「胃壁に埋没して貫通した魚骨の内視鏡的切除」
のご紹介です。

昨日の続きで、治療となります。

診断後、埋没した骨を見つけるために、内視鏡治療(ESD)を実施した。
隆起部分の粘膜切開を行い、粘膜面を剥離した。
粘膜下層に透明の構造物を検出した。
骨の周囲を深く掘り下げ、続いて骨を監視で把持し摘出した(d, e)。

患者は合併症等認めず、5日後に退院した。

飲み込んだ異物は、通常何事もなく消化管から排出される。

1%以下の症例において、消化管穿孔、肝膿瘍、あるいは腹腔内膿瘍などを
起こし外科治療が必要となる。

われわれは、ESDによる内視鏡治療により埋没した魚骨を検出し摘出することにより
高齢の患者に対し外科治療を回避することができた。

本症例は、胃壁に陥入し突き抜けた魚骨を内視鏡治療した
初めての報告である。

(感想)
貴重で面白い症例ですね。
しかも教育的です。

治療の選択肢を増やし、その診断に至るまでの画像の活用、
そしてビデオに記録として残し、
世界に知らしめる。

胃と魚骨の3次元画像も面白い。
大変勉強になりました。

見習って自分の中に落とし込んでいきたいですね。

それでは、また。

原文
http://www.nature.com/articles/s41395-018-0161-1

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。









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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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