2018年06月21日
大腸CTアカデミア 便潜血後の介入(受診勧奨)を効果的に実施するためのソーシャルマーケティング手法!
ナガイチはコーヒー好きです。
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
PubMedから、今日のつぶやき − 262 −
Ishikawa Y, et al. Classification tree analysis to enhance targeting for follow-up exam of colorectal cancer screening. BMC Cancer 2013 Oct 10;13:470. doi: 10.1186/1471-2407-13-470.
今日から新しい論文
「大腸がん検診をフォローアップするために
検診対象者のターゲティングを強化するクラシフィケーションツリー解析」
をご紹介します。
クラシフィケーションツリー解析とは、
分類木を使って組み合わせや同値分割を階層構造でモデル化するものです。
言葉にすると難しくなりますが、
皆様もきっと見たことがあると思います。
図に出せばわかりますので、
今度ご紹介しますね。
早く知りたい方は、こちらのウェブが分かりやすいです。
ファーストオーサーは
石川善樹先生です。
がんセンターにも所属されていて、
優秀で楽しい方です!!
こんな感じ。
今までご紹介してきた論文とは少し雰囲気が変わり
面白いですよ。
それでは、アブストラクトを見ていきます。
【背景】
世界的に便潜血後のフォローアップ率は低い。
フォローアップ率を高めるために、
対象となる住民(ターゲットポピュレーション)を
階層化することは有効である。
介入(受診勧奨)は単一に実施するよりも
追跡されその特徴ごとに分けられたサブグループごとに
介入したほうが有効であるからである。
便潜血後の精検まで追跡するために有効な
同様な性質を持つ対象者をサブグループに分類することを
本研究では目的とした。
【方法】
便潜血で要精検となった50−69歳の143名を対象とした。
従属変数としてのフォローアップ率、
社会人口統計学的変数、
心理変数、
過去の便潜血検査歴、
精検受診歴、
大腸がんの家族歴、
そして予測変数としての腸疾患歴を用いた
クラシフィケーションツリー解析をおこなった。
【結果】
143名のフォローアップ率は74.1%(106/143)であった。
クラシフィケーションツリー解析により
4つのサブグループに分類された。
1.大腸がんに対する恐れの認識が高い、非勤労者、腸疾患歴あり
フォローアップ率:100% (n=24)
2.大腸がんに対する恐れの認識が高い、非勤労者、腸疾患歴なし
フォローアップ率:82.4% (n=17)
3.大腸がんに対する恐れの認識が高い、勤労者
フォローアップ率:66.7% (n=24)
4.大腸がんに対する恐れの認識が少ない
フォローアップ率:66.7% (n=78)
【結論】
大腸がん検診のフォローアップにおいて、
4つのサブグループでそのフォローアップ率に差を認めた。
これは、便潜血後の介入(受診勧奨)を効果的に実施するための
手掛かりとなりえる。
(感想)
今までは、
便潜血陽性になりました、
大腸がんのリスクがあるので
精密検査を受けましょう
といったワンパターンでの受診勧奨だったわけです。
それをソーシャルマーケティングと同じく、
対象を分けて、それぞれのターゲットに有用な対応を
しましょうというメッセージなのですね。
面白いです。
それでは、また。
原文
https://bmccancer.biomedcentral.com/articles/10.1186/1471-2407-13-470
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
Rad Fan オンライン様に
メルマガ「大腸CT検査アカデミー」を
ご紹介いただきました!
ありがとうございます
「Rad Fan」様のメルマガもおすすめですよ!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【90名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
☆☆☆職場でコーヒー飲むならこれ!!☆☆☆
PubMedから、今日のつぶやき − 262 −
Ishikawa Y, et al. Classification tree analysis to enhance targeting for follow-up exam of colorectal cancer screening. BMC Cancer 2013 Oct 10;13:470. doi: 10.1186/1471-2407-13-470.
今日から新しい論文
「大腸がん検診をフォローアップするために
検診対象者のターゲティングを強化するクラシフィケーションツリー解析」
をご紹介します。
クラシフィケーションツリー解析とは、
分類木を使って組み合わせや同値分割を階層構造でモデル化するものです。
言葉にすると難しくなりますが、
皆様もきっと見たことがあると思います。
図に出せばわかりますので、
今度ご紹介しますね。
早く知りたい方は、こちらのウェブが分かりやすいです。
ファーストオーサーは
石川善樹先生です。
がんセンターにも所属されていて、
優秀で楽しい方です!!
こんな感じ。
今までご紹介してきた論文とは少し雰囲気が変わり
面白いですよ。
それでは、アブストラクトを見ていきます。
【背景】
世界的に便潜血後のフォローアップ率は低い。
フォローアップ率を高めるために、
対象となる住民(ターゲットポピュレーション)を
階層化することは有効である。
介入(受診勧奨)は単一に実施するよりも
追跡されその特徴ごとに分けられたサブグループごとに
介入したほうが有効であるからである。
便潜血後の精検まで追跡するために有効な
同様な性質を持つ対象者をサブグループに分類することを
本研究では目的とした。
【方法】
便潜血で要精検となった50−69歳の143名を対象とした。
従属変数としてのフォローアップ率、
社会人口統計学的変数、
心理変数、
過去の便潜血検査歴、
精検受診歴、
大腸がんの家族歴、
そして予測変数としての腸疾患歴を用いた
クラシフィケーションツリー解析をおこなった。
【結果】
143名のフォローアップ率は74.1%(106/143)であった。
クラシフィケーションツリー解析により
4つのサブグループに分類された。
1.大腸がんに対する恐れの認識が高い、非勤労者、腸疾患歴あり
フォローアップ率:100% (n=24)
2.大腸がんに対する恐れの認識が高い、非勤労者、腸疾患歴なし
フォローアップ率:82.4% (n=17)
3.大腸がんに対する恐れの認識が高い、勤労者
フォローアップ率:66.7% (n=24)
4.大腸がんに対する恐れの認識が少ない
フォローアップ率:66.7% (n=78)
【結論】
大腸がん検診のフォローアップにおいて、
4つのサブグループでそのフォローアップ率に差を認めた。
これは、便潜血後の介入(受診勧奨)を効果的に実施するための
手掛かりとなりえる。
(感想)
今までは、
便潜血陽性になりました、
大腸がんのリスクがあるので
精密検査を受けましょう
といったワンパターンでの受診勧奨だったわけです。
それをソーシャルマーケティングと同じく、
対象を分けて、それぞれのターゲットに有用な対応を
しましょうというメッセージなのですね。
面白いです。
それでは、また。
原文
https://bmccancer.biomedcentral.com/articles/10.1186/1471-2407-13-470
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
Rad Fan オンライン様に
メルマガ「大腸CT検査アカデミー」を
ご紹介いただきました!
ありがとうございます
「Rad Fan」様のメルマガもおすすめですよ!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
◆メルマガ「大腸CT検査アカデミー」無料購読募集中です◆
ライン参加者の皆様も過去の記事を読むのに便利ですよ〜
☆☆大腸CT検査ってなあに? 〜大腸がんをへらせるの?〜☆☆
Q&A方式で、一般の方の素朴な疑問に答えます!
ご質問もお待ちしています。
◆ラインコミュニティ「CTC Academy」の参加募集◆
メリット
・画像が共有できる!
・最新の情報を入手できる。
・仲間と意見を交換できる。
・待ち時間に気軽にみられる。
・配信されたことがすぐに分かる。
☆彡 入会希望の方はご連絡下さい
【90名の仲間がいるよ!】
(恐れ入りますが、ラインコミュニティは医療関係者の方に限定させていただいております)
■読影トレーニングに関して重要なお知らせです。■
ここ数年、ボランティアで読影トレーニングを行ってきましたが、
自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
本ブログの無断転用および複製を禁止いたします。
著者に無断で各種メディアに貼り付ける
などの行為は著作権違反となります。
読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7753800
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック