2018年06月08日
大腸CTアカデミア 大腸CT(CT colonography)検査では送気圧設定を低めに設定しよう!
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PubMedから、今日のつぶやき − 253 −
Pooler BD, et al. Screening CT colonography: multicenter survey of patient experience, preference, and potential impact on adherence. AJR Am J Roentgenol 2012; 198: 1361-6.
それでは、論文
「検診目的の大腸CT検査:
受診者の受容性、好み、検診アドヒアランスへの影響
に関する多施設共同調査」
の続きです。
今日はアブストラクトで取り上げられていない
内容を中心に結果をご紹介します。
今回の調査では、64.4% (913/1417)の患者が
初めての大腸がん検診として
大腸CT検査を受けた。
17.2% (244/1417)の患者は
大腸内視鏡検査の受診者既往があった。
調査した3施設間で、
検査に対する受容性に
有意な違いを認めた。
図2参照
「苦痛はまったくない」あるいは「わずかな苦痛があった」
と回答した患者の割合は
施設Aは84.0%(送気圧設定:17mmHg)
施設Cは65.0%(送気圧設定:20mmHg)
施設Bは46.7%(送気圧設定:25mmHg)
であった。
ただし、「とってもつらかった」
と回答した患者の割合は
施設Aは1.1%
施設Bは1.7%
施設Cは3.3%
といずれの施設でも少なく差がなかった。
線形回帰分析によると、
人種、年齢、性別によって、
大腸CT検査と大腸内視鏡検査の好みに差は認めなかった。
大腸内視鏡検査の経験がある患者では、
大腸CT検査を選択する理由として
低侵襲だからという項目を挙げた人は
有意にすくなかった。
(感想)
日本でも、研究会や講習会などで
送気圧の高さは受診者の受容性を下げることが
指摘されていますね。
デフォルトの送気圧設定は低めのほうがお奨めですよ。
次回はこの研究のリミテーションをみていきましょう。
皆さんもお考えくださいね。
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22623549
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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自身の業務が膨大になってきたこともあり、
残念ながら永続的に続けることは困難となりました。
2017年の春から予告しておりましたように、
ボランティアによる読影トレーニングの実施は
2017年末で終了いたしました。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い致します。
●お願いとお断り●
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