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posted by fanblog

2018年06月05日

大腸CTアカデミア CT coloenterographyは実用性に難ありかな

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
大腸CTアカデミア
【医療従事者用】目次(平日版)
【一般の方用】目次(日曜・祝日版)
【腸長ダービー】目次(土曜版)
【医師のおすすめ】目次(週末に不定期開催)
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■





PubMedから、今日のつぶやき − 250 −

Pickhardt PJ. The peroral pneumocolon revisited: a valuable fluoroscopic and CT technique for ileocecal evaluation. Abdom Imaging 2012; 37: 313-25.





論文「回盲部評価における小腸造影/CT技術
 〜経口送気腸管拡張を振り返って〜」
のご紹介です。

CT coloenterographyの手技を
みていきましょう。

大腸CT検査においては、経肛門的に
炭酸ガス自動送気装置による持続送気が
が標準的となってきた。

安全性や受容性の観点から
手動送気やルームエアの使用から
置き換わってきたのである。

こうした安全性の進歩からも
小腸造影からCT検査に置き換わってきた。

CT coloenterographyは
手技の安定性と大腸の評価もあわせてできる有用性から
従来のCT coloenterographyや小腸造影
よりも有利である。

Fig16をラインコミュニティ限定でアップしました!

CT coloenterographyによる
クローン病の活動性の評価


市販されいる大腸CT検査用のソフトウェアを用いれば
拡張された小腸の3次元内視鏡類似像の評価が可能である。

ポリープなどの病変や
消化管ポリポーシスのサーベイランスにも応用できる。

ただし、IBDなどの炎症性腸疾患へのルーチンな使用は
その有用性について前向きに試験されるべきである。


ピッカード先生は2011年当時、
CT coloenterographyをこのように
かなり推してましたね。

ですが、普及しているとはいえない状況です。

有用性に関するエビデンスが十分でないこと、
検査の確実性、
患者さんの受容性などなど
が課題なのだと思います。

既存の確立しているモダリティ
小腸カプセルや小腸内視鏡、
そしてCT enterographyに
勝る利点が出せないと
臨床試験をしても日の目を見ないのかもしれません。

この論文のご紹介は今回で終わりにしますね。

明日から天気が崩れるようです。
皆様、どうぞお気をつけくださいね。

それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21681493


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



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この記事へのコメント
お世話になります。
滋賀県の甲賀市立信楽中央病院の木下といいます。
診療放射線技師をしています。
9月のCT更新後に大腸CTを始めるために準備して、このサイトも参考にさせていただいています。ありがとうございます。

ラインコミュニティ「CTC Academy」にも参加したいと考えていますがどのようにすれば参加できるのでしょうか?

教えていただけますか。
よろしくお願いします。
Posted by 木下昌昭 at 2018年06月05日 07:54
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プロフィール
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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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