2017年09月28日
医療を受けるときは「賢い選択」をしよう!!
2018年10月8日(日)に郡山で
シンポジウム「増えている大腸癌 診断と治療における最新の進歩」
が開催されます。
冨樫教授が企画されました。
遠藤教授や歌野健先生らによる「大腸がんの最新情報」が満載の講演が聞けます!!
自分もお誘いいただきました〜
是非、ご参加ください!
PubMedから、今日のつぶやき − 81 −
Livingston CJ, et al. Choosing Wisely in Preventive Medicine: The American College of Preventive Medicine's Top 5 List of Recommendations. Am J Prev Med 2016;51(1):141-9.
さて、今日は「つぶやき − 79 −」の続きで、
「Choosing Wisely(賢い選択)」です。
「予防・検診医療の無駄トップ5」の各項目については、
なかなかデリケートな内容でもあるので、
あまり踏み込むのはやめておきます。
論文のイントロダクションを読んでみましょう。
米国では2011年に過剰診療・過剰治療により、
余分なコストが1,580〜2,260億ドル(17〜25兆円)にのぼるそうです。
まあ、コストももちろん重大ですが、
受診者側の身体的・精神的負担の不利益もかなりのものになるでしょうね。
ただ、こうした「不利益を減らしていきましょう」という議論って
一般の方には適切には伝わりにくいんです。
この論文のイントロダクションでは、
その例として「Death panels(デスパネル)」が挙げられています。
現在、トランプさんが壊そうとしているオバマケアですが、
その成立の際にでっち上げられた問題として有名です。
「Death panels」にご興味ある方は、
下記のブログに分かりやすく書いてあるのでご参照ください。
面白いですよ。
http://d.hatena.ne.jp/Kumiko_meru/20090823
上記のブログではアメリカの不思議なところと解説してますが、
日本も同じだと思います。
例えば、がん検診には年齢に上限を設けるべきだと思いますが、
これがなかなかやっかいなんですね。
高齢者はがんをみつけなくて平気なのか、高齢者を見殺しにするというのか、
という議論になぜかなってしまいます(そういう意味ではないのに)。
もちろん、高齢者といっても、個々人には健康状態に大きな差があります。
先日お亡くなりになった日野原医師のように100歳を超えても
現役で元気な方もいらっしゃいます。
ただ、一般的に90歳以上の方が便潜血陽性になって、
病院にいらっしゃったら、その対応ってなかなか難しくありませんか?
内視鏡検査の負担、腸管前処置の負担が小さくない。
内視鏡検査をやっとこさして。6ミリのポリープを見つたとしましょう。
それを治療することに果たして意味があるのかどうか・・・。
誤解のないように申しますが、もちろん丁寧な議論は不可欠です。
個々人での検査治療の必要性を述べているのではなく、
社会全体としての検診の意義を問いなおす必要があるでしょう。
感情論にならず冷静に、議論をして理解を深めていく努力は絶対に必要です。
イントロダクションの後半では次のようにも書かれています。
大腸がん検診は対象者の50-60%しか受けられていない。
(日本からすれば、「しか」ではなく「も」ですが)
大腸内視鏡検査などの検査受診状況が全体では十分でないその一方で、
大腸内視鏡検査が無駄に受けられている、と指摘しています。
内視鏡をされる先生はお分かりになりますよね。
日本でも同様だということを。
ポリープのない人が、毎年何度も、保険で内視鏡検査を受けにみえることがありませんか・・・。
念のため申しますが、リスク区分によっては、逐年検査ももちろん必要です。
ただ、リスクのない方、ポリープのないことが前回検査で確認できている人への
逐年受診はやりすぎだと感じてしまうのです・・・。
デリケートな話題なので、このあたりにしたいと思います。
「予防・検診医療の無駄トップ5」の各項目には踏みませんが
その3「無症状の人に初期の腫瘍を見つけるために全身のCT撮影はやめましょう。」
についてのみ、次回ふれてみたいと思います。
ヒット曲(Pharrell Williams の Happy)のパロディで、
「Choosing Wisely(賢い選択)」のキャンペーンを広めようとした替え歌をご紹介します。
この論文をピックアップしてくれたSさんが教えてくれました。
なかなか素敵です。自分は好きですね〜
音が出るので、お気を付けください〜
それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27155735
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
★重大ニュース!!━━━━━━━━━━━━━━━
新しい精検結果報告書雛型が国立がん研究センター
研究班ホームページにアップされました。
精密検査に大腸CT検査が明記されるようになりましたよ!
http://canscreen.ncc.go.jp/pdf/3/yoshiki4_daicho.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★★
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さて、今日は「つぶやき − 79 −」の続きで、
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「予防・検診医療の無駄トップ5」の各項目については、
なかなかデリケートな内容でもあるので、
あまり踏み込むのはやめておきます。
論文のイントロダクションを読んでみましょう。
米国では2011年に過剰診療・過剰治療により、
余分なコストが1,580〜2,260億ドル(17〜25兆円)にのぼるそうです。
まあ、コストももちろん重大ですが、
受診者側の身体的・精神的負担の不利益もかなりのものになるでしょうね。
ただ、こうした「不利益を減らしていきましょう」という議論って
一般の方には適切には伝わりにくいんです。
この論文のイントロダクションでは、
その例として「Death panels(デスパネル)」が挙げられています。
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日本も同じだと思います。
例えば、がん検診には年齢に上限を設けるべきだと思いますが、
これがなかなかやっかいなんですね。
高齢者はがんをみつけなくて平気なのか、高齢者を見殺しにするというのか、
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もちろん、高齢者といっても、個々人には健康状態に大きな差があります。
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感情論にならず冷静に、議論をして理解を深めていく努力は絶対に必要です。
イントロダクションの後半では次のようにも書かれています。
大腸がん検診は対象者の50-60%しか受けられていない。
(日本からすれば、「しか」ではなく「も」ですが)
大腸内視鏡検査などの検査受診状況が全体では十分でないその一方で、
大腸内視鏡検査が無駄に受けられている、と指摘しています。
内視鏡をされる先生はお分かりになりますよね。
日本でも同様だということを。
ポリープのない人が、毎年何度も、保険で内視鏡検査を受けにみえることがありませんか・・・。
念のため申しますが、リスク区分によっては、逐年検査ももちろん必要です。
ただ、リスクのない方、ポリープのないことが前回検査で確認できている人への
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それでは、また。
原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27155735
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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