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2019年09月09日

ことばの変遷


 「日本語がおかしくなってきた」のは、私が子供の頃からそうでした。

 国語の授業で、そういえばあったなぁ、と思います。
覚えているのは二つで、もしかすると他にあったかも知れません。

 一つは教科書に載っていた「あわやホームラン」です。
著者が読んだスポーツ誌か何かのタイトルで、不自然に感じたといいます。

ホームランというのは打撃成績で、打者の実績です。
投手にしてみれば被本塁打なのでしょうが、実績ではありません。

あわやとは、危機を迎えたが、ならずに済んだときに使う言葉です。
打者にとっては実績で、めでたいことなのに、投手に偏ってあわやと使うのはおかしいという内容でした。


 もう一つはこれも教科書に載っていた、
「来ない前」
という言い方。

正しくは「来る前」ですね。
たとえばお客様が来る予定になっていて、お菓子を用意しておく場合、お客様が「来る前」に用意する。
こんな使われ方になると思います。

状況を考えると、来る前はまだ来ていませんから「(まだ)来ていない前」→「来ない前」なのでしょう。

どちらも今から40年くらい前の教材でした。
考えると、今の日本語がおかしいのは、古くはいつの時代もあったことで、その結果が今の日本語なのでしょうね。

仮に平安時代にタイムスリップするとして、当時の人たちの言葉が理解できるかといえば自信がありません。
では現代の日本語と平安時代の日本語、どちらが正しいかといえば、もちろんどちらも正しい。

昔と今を考えるなら、文化は昔より今の方が進化しているから、言葉だって進化していると思います。
同時に、退化もあると思います。
現代使われなくなってしまった、ゆかしいとか、いみじくも、よしんばなど、当時は必要不可欠な言葉だったのでしょう。

今、私がコールセンターで働いて「変だこれ」と思う、特に若者の言葉でさえ、実は現代の日本語なんです。
そう考えると、おかしいと考えている私がただ、時代に取り残されているだけなのでしょう。

でも日本語にはきちんとした定義があります。
「読まさせていただきます。」
これはNG。正しくは
「読ませていただきます。」

「読む」を否定する言い方は「読まない」です。
この、否定する「ない」の前が読ないの「ま」、あ段であれば、読ませての「さ」はいらないという決まりがあります。

椅子に掛けるとか電話を架けるのは「かない」。え段ですから「さ」が必要で、掛(架)けさせていただきます。です。
読まさせての場合、あ段が2音続くのは聞きづらいのでしょう。

他にも「お使いになられていますか?」の二重敬語。
正しくは「お使いですか?」「使われていますか?」。

こういった法則もありますが、これだってその時々で時代に合わせ改編されていくのでしょう。
100年後にタイムスリップしたら、いったいどんな日本語になっているのでしょう。
それともテレパシーで話しているとか。












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