2019年12月06日
相変わらず
相変わらずブースではとんでもない敬語が飛び交っています。
・お読みになっておられますか?
「お読み」ですでに「お」を付けて丁寧語にしているのだから、さらに「おられますか?」では誤り。
「お読みでしたか?」または「お読みになりましたか?」で良いです。
・送らさせていただいた
これは「送らせていただいた」が正解。
下線部の「さ」がいるか、いらないかの違いですが、きちんと決まりがあります。
まず「送る」という動詞に「ない」を付けて否定形にします。
否定形は「送らない」です。この、「ない」の前が“あ段”だったら、「さ」は付けません。
「ない」の前は「ら」。“あ段”だから「さ」はいらないんです。
・手紙を読まさせていただきます
これも否定形は「読まない」。「ない」の前は「ま」。“あ段”だから、「読ませていただきます」が正解。
・電話を架けさせていただきます
否定形は「架けない」。「ない」の前が「け」。「け」は“え段”だから、「さ」は必要です。
・(足を)足を伸ばさせていただきます
否定形は「伸びない」。「ない」の前は「び」。“い段”だから「さ」は必要です。
「ない」の前が“あ段”だったとき、「さ」を付けてしまうと、「読まさせて」のように「ま」と「さ」の、“あ段”の文字が続いてしまうので、不自然に聞こえてしまうからなのでしょう。
また若者の特徴といって良いくらい、“過去形”にしているオペレーターがいます。
・よろしかったでしょうか
→ よろしいですか
・お時間ありましたでしょうか
→ お時間ありますか
過去形にすれば丁寧に聞こえるという“錯覚”です。
そして、言葉が不必要に長くなっています。
長ければ丁寧、なんてことありません。
今日、ハイパーさんが向かいに座りました。
先月配属された新人さんです。といっても経験の長いハイパーです。
今まで聞く機会がなかったので、私はどんな案内をするのか耳を傾けました。
特長として、
・箇条書きのように話しています
・話すフレーズごとに目的がしっかりとあります
・短いフレーズでも短時間でしっかりと相手に内容が伝わります
短いフレーズというのは、言葉を厳選しているから余計な言葉を織り込みません。
同じことの説明を受けるのに、片や30秒。片や1分だったら、長い方が話の焦点もボヤけてしまいます。
細かいことは書きませんが、どんなソーシャルスタイルの人に対しても網羅されていると思いました。
そのハイパーは多分、ソーシャルスタイルを知らないと思います(今度聞いてみます)。
でも、すべてに網羅されているとか、相槌を打つタイミングとか、そういったものを生まれながら、あるいは経験的に体得しているのがハイパーさんなんです。
ソーシャルスタイルから話を戻しますが、同じことを伝えるなら時間は短い方が良いですよね。
時間が短いというのは、余計な言葉は入れないことです。だから敬語は短い方が良いんです。
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