2019年11月18日
正しい敬語の遣い手
コールセンターではとても珍しいくらい、正しい敬語を話す人に逢いました。
しっかりと正しい敬語を話す人。
今月、配属された新人さんです。といってもコールセンター経験者です。
新人さんは皆で10人。名前も知らなかったのですが、今朝出勤すると私の隣で、管理者から私がサポートするように依頼されました。
その女性は経験者なので、私がつきっきりというわけでなく、私は私で発信しながら彼女のトークを聞いていました。10分くらい聞いていたら、いつもの「あれ?」っと思う、不自然さがないんです。
ないならないで、よけいに耳を傾けるのですが、非の打ち所がありません。
「ん?」
というところはあるのですが、頭の中で咀嚼(そしゃく)してみると決して間違ってはいません。
そのことを伝えました。
すると、彼女は「別に気をつけてはいない。」それどころか、敬語を遣っていないと叱られたといいます。
ときどきタメ口になっていると。
タメ口というのはケースバイケースです。
お客様との距離が近ければ、タメ口の方がふさわしい場合だってあります。
特にお客様がフランクで、敬語を遣わない場合はタメ口の方が円滑に話が進む場合もあります。
私は言いました。
敬語を遣っていないと叱った管理者は、もしかしたら自分自身が敬語を遣い過ぎている。
考えられることとして、
「お使いでいらっしゃいますか?」
そのように誤った二重敬語でも、敬語はたくさん遣った方が丁寧だと誤解している管理者もいると。
これは
「お遣いですか?」
これでいい。
知りうる限り、敬語を盛りだくさんにしてしまうのは、礼服だとしたら、礼服に真珠のネックレスは一本で良いのに、5本くらいジャラジャラと付けているようなものです。
その女性は敬語のレクチャーを受けたことはないと言います。
でも、正しい敬語を話す人は皆どうも、こだわりがないというのが不思議です。
それは
2019/07/03「コンビニ店員さん」でも書いています。
ですが、、
その女性、あることを気にして相談してきました。
「〇〇様でいらっしゃいますか?」
これがくどい敬語ではないかと。
私は間違いではないと言いました。
さっきの「ん?」と思っても、決して間違いではないところ。
でもそこで疑問に感じるところがすごいと思うんです。
敬語って、話す言葉です。
聞く人がいるから敬語でありますが、話す人がいて初めて敬語です。
正しい敬語。
本人はこだわりがないといいますが、それを聞く「耳」を持っているんだと思います。
耳、それは感性であり、感性をつかさどるのはセンスだと思います。
人の話す敬語を聞き、覚えるところから始まり自分なりに敬語を組み立てていく。
正しい敬語を話す。
話すのはアウトプットですが、話す前に聞くという
インプットがある。それを頭で咀嚼して自分の敬語を創り上げていくのでしょう。
彼女の正しい敬語を聞くことができて、今日はとても嬉しい一日でした。
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