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2015年04月27日
田舎料理 かっちゃんの店
「かっちゃん」というお店の話をしましょう。
東松島市響工業団地内仮設住宅の一画がかっちゃんの店。
田舎料理を出す定食屋さんですが、以前は東松島市の野蒜東名浜に自宅と店2つ(焼き鳥屋・たこ焼き大判焼きのおやつ屋)をやっておりました。
2011年3月11日の大震災と大津波で家も店もみなぶっ飛び、命一つだけをつなぎとめました。
鳴瀬川河口の野蒜から3kmほど上流にある高台に作られた仮設住宅にお店を再開。
地元の人や工事関係者、ボランティアの人が来るので、田舎料理でもとにかくお腹いっぱい食べてもらおうというかっちゃんの思いで定食屋さんとなりました。
写真は、かっちゃんの焼肉定食。
このボリュームをご覧あれ。
食べても食べてもお肉の量が減らないんです。
それに惹かれて工事関係のおにいちゃんやおとっつぁん、ボランティアの若い人たち、取材にきた放送局関係者などいろいろな人々が食べにきます。もちろん夜はこの仮設住宅の社交場で、カラオケと焼き鳥、焼酎、ビールとお酒で賑わいます。
復興途中とはいっても、もう4年の月日がたちました。何かの旅行で、または休みを利用してボランティアでこの町を訪れたらどうぞいちどかっちゃんの店に足をのばしてください。
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みちのくへ 鬼の旅
写真は北上市立鬼の館パンフレット。
先に書いた「旅のバリエ」で触れましたが東北、みちのくに出かけたい。
自分が住んでいるのが東北ですので、何か変な感じもしますが仙台市に居ては見えないもの、触れ得ない場所に出かけてみたいと思います。以前読んだ雑誌のコラムで村上春樹が東北を旅した印象を書き綴っていましたが、要するに「東北は延々と同じ風景が続き、変化に乏しくて」面白くないという内容の文章でした。あの村上春樹をしてここまで比喩も暗喩もなくストレートに言い切るというのも中々あることではありません。その通りで、東北は広大ですが、有るのは山また山、時々平野が見え、そしてまた山ばかり。
これではつまらない土地と思われても仕方ありません。
が、しかし、見方を変えて「東北の何かをみつけてみよう」と旅のテーマを設定してみると、結構奥が深く、そしてどこまでも探し歩く事ができます。例えば「みちのくの鬼」という旅のテーマを設定します。
誰でも最初に思いつくのは「秋田のなまはげ」。ところがナゴメハギ、ナマハゲ、ヤマハゲ、アマハゲ、アマメハギ、スネカ、ナゴミ、ナモミ、ナガメヘズリなどこれは皆秋田のナマハゲと同じ春来る鬼の呼び名です。青森、秋田、山形、岩手各地に残る鬼のこと。この他、新潟、石川と九州の一部にも残りますが、圧倒的に東北みちのくの地に多い、古くからの伝統行事が「春来る鬼」なのです。春の到来を祝う福の神なのですが、実際にそこに行って体験すると、恐ろしいもんです。一度、秋田県象潟でアマノハギという鬼の風習を見ましたが、闇夜からぬっと現われる鬼の恐ろしさは大人でも肝が冷えます。
みちのくの鬼伝説は非常に多く多岐にわたりますが、岩手県が一番でしょうか。
入口として、まず北上市の「北上市立鬼の館」へどうぞ。鬼がどれだけいるか。鬼はどれだけ人と繋がりがあるか。そして世界と繋がっているかを知る事ができます。
ゴールデンウィークに鬼の足跡を尋ねるだけでも、東北〜みちのくにはまるかも。
GWに旅行のバリエ
いま何々女子が流行っています。◎◎ガールも同じです。例えば「山ガール」。登山も含むアウトドア派の女子旅です。あまり、シリアスなものでなく気の合う仲間で出かける近場の山、里山、ハイキングなど。楽しみは登山やハイキングのファッション、温泉、グルメ、お土産などを楽しむ。鉄女も同じですね。宮城県ならこけしを愛でる女子旅で、鳴子や作並、遠刈田、鎌先のこけしを巡る旅です。こけしを見つける、買う、コレクションする、工人とお話しながら絵付け体験をするなど。こけしの名産地は見事に温泉地と重複していることも人気の秘訣かもしれません。一度、野ギャルというのが喧伝されました。農業体験の女子ツアーですが、どうも直ぐに廃れたようです。やはり、キツかったのかなぁ。お城女子、歴女もそう。昔なら「男子専門」ちっくな方面で女子がどんどん進出しています。こういう狭い切り口でも一旦入り込むと奥が深く、歴史も伝統もある旅の範疇は、これからもっともっと広がると思います。私は男ですが、いままで観光旅行をした事がない、ないというのは嘘になりますが、とにかく少ないんです。観光バスに乗って観光ツアーに出かけるということがとても少なかったんです。でも、最近は仕事で東京出張に行くならむしろ「東京お上りさんツアー」に行きたいと真剣に考えることがあります。
それから、東北の旅ですね。
東北に住んでいて東北の旅というのもおかしいのですが、何々女子に倣って、東北伝統芸能の旅、東北の伝統工芸と工人に会う旅、東北の食遺産巡り旅とか。東北UFO伝説・伝承地巡り旅とか。東北の酒蔵と郷土料だけツアーとか。沖縄も良いですね。沖縄民謡だけ聞く旅とか。沖縄方言スタディ・ツアーとか。ニライカナイと沖縄東南アジア巡り旅、いろんな想像が膨らみます。
山形金山町で その2
かつて山形県金山町で開催されていたバイクエンデューロレース「レイドカムロ」。
このイベントの良さは、地元の人との交流です。写真は、エントリーした参加者の夕食を作っている様子です。地元のおばちゃんやおねいさんたちが一生懸命につくった地元の料理です。
エントリーフィーを払った選手がこの給食を食べられます。で、食べられない随行員や選手スタッフ、観客は自分たちでキャンプ料理を作りみんなでわいわい飲み食いします。これがまたたのしいんですね。選手は夕食の時間になると、予め受け取っていた板(Raid Kamuro◎▲年と印刷された杉板)を持って、配給の列に並びます。地元料理に舌鼓をうち、ついでに随行員たちと飲んで食べて。けっこうはしゃいで夜遅くまで宴会が続きますが、あまり遅くまで騒いでいると、隣りのテントから「キミタチライダーダロ、モウネロヨ」と大声が飛びます。外人の選手です。勝負を明日に控え体調をしっかり整えるためです。
レースの途中、リエゾンとして設定された公道を走る場所があり、この道筋のあちこちに地元の人が自家製の野菜漬け物、冷えたトマト、スモモなどを用意して選手に振る舞ってくれます。梅雨明けの猛烈な快晴、気温はどこまでも上昇し、ヘルメットの中もモトクロススーツの中も、心も熱気が充満。こういう状態に冷えたトマト、スモモの美味しさは格別でした。レースの勝敗にこだわるよりも、こちらに幸せを見つけた連中はこの補給所を見つける度にバイクをおり、ヘルメットを脱いで、団欒タイムを楽しみます。最高に楽しいひとときでした。
金山町は金山杉の名産地であり、清流は清く美しく、だから食べ物もおいしい場所。いい所ですよ。また、バイクで行きたいもんです、テントと道具をしょって。
アウトドア&スポーツ ナチュラム
山形金山町で その1
この写真は山形県金山町で開催されていた「レイドカムロ」というオフロードバイクレースの模様です。
毎年、7月の20日前後の土日に開かれたエンデューロレース。金山町の山林、林道、川、平地を数百台のバイクが走り抜ける痛快なイベントでした。毎年規模も拡大し最後の方は400台を越えるエントリーだったと記憶しております。町の中心部にある施設の広場を参加者のキャンプスペースにしてテントを張り、寝泊まりして二日間のレースに備えます。急な登坂、というより登山に近い急斜面をバイクで登るのですが、水を撒き、ぬた泥にしておきます。一気加勢に登りきるやつ、途中でこける人、全体力を使い果たして休憩するもの。様々悲喜こもごも。また、平地もトラップと称して大轍(大穴)に水を貯め、前後をドロドロコースにしてあります。このレースの開催日はどういう訳か山形最上地域の梅雨明けと重なり、とてつもなくいい天気が現われます。大会前夜まで雨、豪雨でなんとなく落込んでいた参加者も大会当日のどっピーカンに、鼻息も荒くやる気満々となります。当地ではすでにレースをやめましたが、このイベントを機会として地域の整備が進み、キャンプ場やまちおこしの拠点作りが進んでいます。何もないところですが、気持ちよく風光明媚な静かな町。GWや夏休みに一度尋ねてみてください。温泉やそばもありますぞ。
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2015年04月26日
豪勢なキャンプもある
ソロツーリングなどストイックなキャンプのお話をして来ましたが、豪勢なキャンプもあります。
それは釣りキャンプで、総勢15〜20名という大所帯で行きます。
自動車数台に分乗し、食料も荷物も盛大に積み込んで出かけます。
釣果はあってもなくてもよし。何しろ持って行く食料、飲料の量が凄いのです。
しかも、料理店や居酒屋の大将が主宰していると、これはもう天国のような宴会になります。
取りあえず、つまめる肴などをちゃっちゃと作り(これがまた小粋な肴で)小腹を埋めます。
各自もそこそこに何かを作ります。大概、パスタとか焼きそばとか豚汁とか。
しかし、大将は何と数キロという牛肉の塊に岩塩を刷り込む。
あるいは、クロマグロの頭を巨大なクーラーボックスから取り出すという大技に出ます。
こういうのが現われるころ、乾杯のビールと同時に酒飲みがスタート。ウイスキー、日本酒、焼酎、何でもありです。いくら飲んでも酔いが来ない。
そうこうするうちに、日は落ちてランタンに灯りが入ります。
そると、巨大肉や巨大マグロの兜焼きから猛烈に食欲をそそるにおいが発散され、宴会の動力に第二弾のスイッチが入ります。さて、ここからの夜は長い長い。こういう宴会系のキャンプというものも楽しものです。
しばらく遠ざかっておりましたので、また再開したいと願う今日この頃。
東北はこれから梅雨まえまで大変良い季節です。寒さの用意万全、快適で豪勢なキャンプもお勧めしますよ。
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2015年04月25日
塩竈桜が満開
奥州一宮、塩竃神社。
この神社は2柱が鎮座。志波彦神社と塩竈神社です。
神社そのものの歴史もさることながら有名なのは塩竈桜で、国の天然記念物に指定されている八重桜。
八重桜といっても30〜50枚以上もの花弁をつけ、とても豪勢で華やいだ花をつけます。
ソメイヨシノはすでに葉桜になっていますが、塩竈桜は昨日4月24日に満開となったそうです。
通年でもこの時期から連休の間、楽しめる桜ですので、是非見に出かけてみませんか。
塩竈も大震災で被害を被りましたが、復興に向けみな元気です。
おいしい海の幸、なかんずく寿司は名店が目白押しで、有名無名を問わず「なんだもねぐうめ」(とてもとても美味しい)のです。良い季節に国の天然記念物塩竈桜を愛で、そして日本でも指折りの寿司の町で口福に出会いましょう。
高速情報協同組合
花見のお酒と肴
花見は現在、北東北方面で全面展開中です。花見と言えばお酒でしょう。
つまみは乾きものが定番。スルメ、ポテチ、ナッツ、サラミ。建ち並ぶ屋台で買うなら、おでんに焼きそば、ソーセージ。それともあなたは団子ですか。
東北地方でユニークな花見の肴は最上地方、鶴岡、酒田の庄内地方のカド焼き。かどはニシンのことで、これを盛大に焼いて酒の肴にします。もくもくぼうぼう煙をたて盛大に食べ飲みます。
もっとユニークなのは、津軽地方の花見。こちらはカニを食べまくります。名前もトゲクリガニ。
毛蟹そっくりですが、出回る地域がかぎられているので、とても安く美味なんです。
さて、問題はお酒です。
東北地方は日本酒の名だたる蔵がそろい、どこでもいい日本酒、うまい日本酒が飲めます。
宮城県は純米酒王国です。米どころという背景もあるのでしょう。でも、県内の蔵元が努力していい純米酒を作ってきました。綺麗な酒、ぐいっ、ぐびっと飲みたくなる酒、淡麗な酒。
写真は宮城県の北、有壁本陣のすぐ近くにある萩の鶴酒造のお酒です。
ふゆみず田んぼ うすにごり。絵のネコ、とてもかわいいです。
ずっといつまでも飲めるお酒ですが、気がつくと定量をすぐこえるので、要注意。うまい酒です。
さて、良いお酒とこれは!!という肴を持ち寄ってまだまだ続く花見にでかけてみましょう。
2015年04月24日
ヒアカム・ザ・サン
非常時、災害時にはアウトドアギアで生き残り
この写真は2011年3月のある日の朝ご飯風景です。多くの皆さんは3.11の大震災で太平洋沿岸部の甚大な被災状況をTVやネットでご覧になられたことでしょう。でも仙台市中心部のような都市部のことはあまり知らないと思います。外見では被害が少ないように見える中心部でしたが、建物内部は壊滅していて、住める状態ではありません。沿岸部には支援、救援物資がどんどん送られていましたが、町場には物資も食料も届きませんでした。当然水道、ガス、電気もなく呆然とするほかありません。毎日町を歩き回り、開いている店を見つけては何か食べ物、または食べられそうなモノを買い込みます。しかし、調理する手だてがありません。その時に役に立ったのがアウトドアギアであるEPIgasです。ガスカートリッジとコンロ(燃焼装置)をつなぎ着火スイッチで一発燃焼。これとコッフェルを組合わせてサバイバルな毎日をおくりました。これから日本のどこでどんな災害が起きても、最低限この軽量でコンパクトなクッカー、コッフェルさえあれば生き残れます。ついでに、登山用の携帯食料(ジフィーズ等乾燥糧食)もストックしておけばかなり大丈夫です。たまたまこの公園の水道は震災後も正常に水道が出て大いに助かりました。