2015年04月27日
みちのくへ 鬼の旅
写真は北上市立鬼の館パンフレット。
先に書いた「旅のバリエ」で触れましたが東北、みちのくに出かけたい。
自分が住んでいるのが東北ですので、何か変な感じもしますが仙台市に居ては見えないもの、触れ得ない場所に出かけてみたいと思います。以前読んだ雑誌のコラムで村上春樹が東北を旅した印象を書き綴っていましたが、要するに「東北は延々と同じ風景が続き、変化に乏しくて」面白くないという内容の文章でした。あの村上春樹をしてここまで比喩も暗喩もなくストレートに言い切るというのも中々あることではありません。その通りで、東北は広大ですが、有るのは山また山、時々平野が見え、そしてまた山ばかり。
これではつまらない土地と思われても仕方ありません。
が、しかし、見方を変えて「東北の何かをみつけてみよう」と旅のテーマを設定してみると、結構奥が深く、そしてどこまでも探し歩く事ができます。例えば「みちのくの鬼」という旅のテーマを設定します。
誰でも最初に思いつくのは「秋田のなまはげ」。ところがナゴメハギ、ナマハゲ、ヤマハゲ、アマハゲ、アマメハギ、スネカ、ナゴミ、ナモミ、ナガメヘズリなどこれは皆秋田のナマハゲと同じ春来る鬼の呼び名です。青森、秋田、山形、岩手各地に残る鬼のこと。この他、新潟、石川と九州の一部にも残りますが、圧倒的に東北みちのくの地に多い、古くからの伝統行事が「春来る鬼」なのです。春の到来を祝う福の神なのですが、実際にそこに行って体験すると、恐ろしいもんです。一度、秋田県象潟でアマノハギという鬼の風習を見ましたが、闇夜からぬっと現われる鬼の恐ろしさは大人でも肝が冷えます。
みちのくの鬼伝説は非常に多く多岐にわたりますが、岩手県が一番でしょうか。
入口として、まず北上市の「北上市立鬼の館」へどうぞ。鬼がどれだけいるか。鬼はどれだけ人と繋がりがあるか。そして世界と繋がっているかを知る事ができます。
ゴールデンウィークに鬼の足跡を尋ねるだけでも、東北〜みちのくにはまるかも。
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