うまい酒を求めて

今日は、昔ながらのウイスキーを飲みます。



SANTORY　 OLD
サントリー　オールド

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さて、今さら説明する必要もなく、
昔ながらのスナックやラウンジには白ペンで名前が書かれてずらりと並び、
小さな居酒屋でも飲めて、特におじさんのイメージがある酒がオールドです。

しかし、角やトリス、ブラックニッカと並び、
間違いなく日本のウイスキー界を牽引してきた銘酒です。

私がウイスキーの世界に釘付けになり、
ウイスキーエキスパートの資格まで取ったすべての原点は、
近所のとんかつ屋で飲んだサントリーオールドです。

久々に見かけたので買ってきました。

せっかくなので、さらっと歴史に触れてみましょう。


歴史


「やってみなはれ。」
日本にウイスキーをもたらした、
我々が感謝すべき偉人たちの１人、
サントリー創業者の鳥井信治郎の言葉です。

本場スコットランドに修行に行き、日本にウイスキー造りを伝えた
竹鶴政孝と並び、日本のウイスキー文化の原点にいる鳥井信治郎。

しかし竹鶴政孝は
「日本に、本場のウイスキーを。」

というのに対し、鳥井信治郎は
「日本人の味覚にあった、日本ならではのウイスキーを。」

と、微妙に違った感覚の両名。

オールドが完成したのは、竹鶴政孝が余市の地に旅立ったあとの1940年。

しかし時は世界大戦。荒れる世界から身を隠し、
じっくりと熟成し、山崎の地で終戦を迎え、発売されたのが1950年。

戦後ボロボロの日本ではトリスを先駆けとした洋酒ブームが到来。

オールドが世間に旅に出たのはそんな頃でした。

初代オールド

しかしオールドは、熟したモルトと高品質のグレーンから作られるウイスキー。
当時は非常に高価で普段はまったく手が出ない。

まさに働く男の憧れの象徴にもなったそう。

しかし東京オリンピックを起爆剤として、
徐々に景気は回復し、高度経済成長期へ。

世間は洋酒、洋食への憧れが浸透し、
ウイスキーが国民に受け入れられていきました。

オールドはボトルの形状から、ダルマやタヌキの愛称で呼ばれ、
ぐんぐん需要を増やします。
飲食業界でのボトルキープの文化も始まり、
また、二本箸作戦というサントリーのキャンペーンも始まります。

「十年まえは熱燗で一杯やったものですが……一日のピリオド。黒丸。」
というコピーも、国民に強烈な印象を与えたそう。

鳥井信治郎の信念と、敗戦という大きな出来事に屈しない日本人の精神。
でもそんな日本人も、不況の中がんばって働けば心身が疲れる。

そんな疲れた人々を鳥井信治郎のタヌキが癒す。


こうしてオールドは、かの有名な1240万ケース出荷という
空前の人気を集め、国内外に誇れる、日本のウイスキーになったのでした。

※もっとちゃんと知りたい人は他のサイトを見てね。笑



寿司屋の大将が店を閉めてホッと一息つく瞬間。
お供は熱燗ではなく、ダルマ。



さあ、飲もう！






今日はロックで。


香りはジャパニーズらしくないスモーキーな香り。
アルコール感もしっかり感じます。

飲んでみると最初にレーズンみたいな果実を干した甘味。

あとから梨、はちみつ、カラメル、バニラ等の甘さ。

さらに追いついたかのようにピリピリとした辛味、ピート。

アルコール度数が43度あるおかげか、
ロックにしても全然ヘタらないしっかりとした味わい。

白州蒸留所の竹炭濾過したものを半分以上原酒に使用しているらしく、
言われてみれば確かに白州のような突き抜けるような爽快感もありますね。

なぜか画像がおかしなことになってるけど、一応白州のレビューはこちら。

やっぱり美味しいなぁ。

肉料理とか中華とか、ちょっとこってりした料理に合いそう。

角と飲み比べてみても美味しいかも。

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