2009年08月26日
池の中の帽子!
おはようございます。
今日は、池の中の帽子!です。
昨日もお話で紹介したのですが四国松山へは必ず教育を受けに行かなければ
ならないのです。
一部職種から違った教育隊へ行く人もいるようですが
愛知県から山口県までの中部方面隊の各師団の隊員の
大半は四国松山にある第四陸曹教育隊へ行くことになるのです。
とにかく四国の第四陸曹教育とあって四の数字が並び
大半の自衛官は四曹教とも四走教・死走教ともいわれかなり走る教育隊では
あったようです。
一部では石鎚山もあってか師走教と呼ぶ人も・・・・
以前のお話の中でも紹介した明かりのない山道を走り行軍する訓練も
その一つだと今では思っているのです。
いろいろな意味での教育・・・・辛いこともたびたびある。
土曜日や日曜日の休みに部屋にいると松山城まで走るぞのお誘いも・・・・
片道約15kうかつに部屋でのんびりはいかない・・・・
特に走るのに苦手な私は中でも特別だったのかも知れません。
体力検定では基準を満たすのに紐でくくり走る光景もあるほどです。
楽しみと言えば週末の一日、外出することくらい・・・・
松山の街も銀天街や大街道とかなりの規模の商店街もあり
賑やかな町、遊びと言えばサウナや映画、商店街界隈の飲食店で
楽しむことが多かったようです。
ただ、一般部隊とは違って外出は、制服を着用することが原則です。
当時の映画館で上映していたものは「愛と青春の旅立ち」「トップガン」と
軍隊や戦争のものも多く「プラトーン」なども四国にいた時期の
映画だったように記憶しています。
辛い訓練も3か月をすると終了を迎え四国松山にある第四陸曹教育隊を
旅立つのです。
昔の風習か見送るときには帽振れの声とともに全員帽子を取り手にした
帽子を横に振るのです。
誰もが同じ時期を過ごしたのでしょう。
この時の光景があの「愛と青春の旅立ち」の卒業の風景とダブったのは
私を含めかなりの人数だったようです。
見送りの中を抜け門をくぐり外へ出ると池の周りの道へ少し歩くとさらに門が
最後の門をくぐる手前で何やら歓声が上がっていたのです。
見てみるとそこに並んだ学生が手にした帽子を映画のように
空高くほり上げたのです。
誰もが映画の最後をイメージしていることにきずいたころ
石槌山から石槌おろしが吹いたのです。
空高く上げた制帽は石槌おろしに乗り道に沿ってある池へと運ばれたのです。
一瞬の出来事に声をあげる間もなく沢山の制帽はそのまま池へと消えたのです。
映画のかっこいいシーンもこの先の最後の説教へとなることなど
知るはずもない学生たちは走ってくる教官の声にただ整列するばかり。
最後にとんでもない洗礼を石槌山からいただいたのです。
今ではそのことも忘れることのない思い出として心に刻まれたことでしょう。
明日は、花折れ峠の鯖寿司!です。
では、また。
今日は、池の中の帽子!です。
昨日もお話で紹介したのですが四国松山へは必ず教育を受けに行かなければ
ならないのです。
一部職種から違った教育隊へ行く人もいるようですが
愛知県から山口県までの中部方面隊の各師団の隊員の
大半は四国松山にある第四陸曹教育隊へ行くことになるのです。
とにかく四国の第四陸曹教育とあって四の数字が並び
大半の自衛官は四曹教とも四走教・死走教ともいわれかなり走る教育隊では
あったようです。
一部では石鎚山もあってか師走教と呼ぶ人も・・・・
以前のお話の中でも紹介した明かりのない山道を走り行軍する訓練も
その一つだと今では思っているのです。
いろいろな意味での教育・・・・辛いこともたびたびある。
土曜日や日曜日の休みに部屋にいると松山城まで走るぞのお誘いも・・・・
片道約15kうかつに部屋でのんびりはいかない・・・・
特に走るのに苦手な私は中でも特別だったのかも知れません。
体力検定では基準を満たすのに紐でくくり走る光景もあるほどです。
楽しみと言えば週末の一日、外出することくらい・・・・
松山の街も銀天街や大街道とかなりの規模の商店街もあり
賑やかな町、遊びと言えばサウナや映画、商店街界隈の飲食店で
楽しむことが多かったようです。
ただ、一般部隊とは違って外出は、制服を着用することが原則です。
当時の映画館で上映していたものは「愛と青春の旅立ち」「トップガン」と
軍隊や戦争のものも多く「プラトーン」なども四国にいた時期の
映画だったように記憶しています。
辛い訓練も3か月をすると終了を迎え四国松山にある第四陸曹教育隊を
旅立つのです。
昔の風習か見送るときには帽振れの声とともに全員帽子を取り手にした
帽子を横に振るのです。
誰もが同じ時期を過ごしたのでしょう。
この時の光景があの「愛と青春の旅立ち」の卒業の風景とダブったのは
私を含めかなりの人数だったようです。
見送りの中を抜け門をくぐり外へ出ると池の周りの道へ少し歩くとさらに門が
最後の門をくぐる手前で何やら歓声が上がっていたのです。
見てみるとそこに並んだ学生が手にした帽子を映画のように
空高くほり上げたのです。
誰もが映画の最後をイメージしていることにきずいたころ
石槌山から石槌おろしが吹いたのです。
空高く上げた制帽は石槌おろしに乗り道に沿ってある池へと運ばれたのです。
一瞬の出来事に声をあげる間もなく沢山の制帽はそのまま池へと消えたのです。
映画のかっこいいシーンもこの先の最後の説教へとなることなど
知るはずもない学生たちは走ってくる教官の声にただ整列するばかり。
最後にとんでもない洗礼を石槌山からいただいたのです。
今ではそのことも忘れることのない思い出として心に刻まれたことでしょう。
明日は、花折れ峠の鯖寿司!です。
では、また。