【CDソフトレビュー】ヘイリー・ロレン / HALIE LOREN ：アフター・ダーク / After Dark: オーディオとシアターが好き

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2017年09月11日

【CDソフトレビュー】ヘイリー・ロレン / HALIE LOREN ：アフター・ダーク / After Dark

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【CDソフトレビュー】

ヘイリー・ロレン / HALIE LOREN

アフター・ダーク / After Dark

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2010 White Moon Productions.

ソフト情報

■リリース：
　発売：White Moon Productions
　時間：64 min
　発売日：2010年10月20日

■オーディオ：
　CD 2.0ch 44.1kHz 16bit

■ディスク：
　CD Disc
　片面1層 (1 CD-640MB/700MB)

公式動画

4曲目：La Vie En Rose

クオリティ・レビュー総評

評価は輸入盤。
紙ジャケット仕様。
紙ジャケットの内側ポケットにそのままCDが入っているので、CD用ビニールスリーブを購入しました。
こういう雑な仕様は、外人ならではかと思います。

ナガオカ製　CDスリーブ　20枚入り

価格:288円
(2017/9/11 11:46時点)
感想(0件)

国内版は、ビクターエンタテインメントから発売されていますが、現在はなぜか「SOLD OUT」扱いです。
流通在庫は、2017年9月現在、まだあるようです。
またジャケットの背景が赤色で、ボーナストラックが2曲あります。

ヘイリー・ロレンは、1984年生まれのアメリカのジャズボーカリスト、シンガーソングライターです。
本国以外で日本や東南アジアでのセールスが良く、特に日本が好きなようで日本びいきです。
Twitterは、日本語のサイトまであります。
ライブツアーでは2017年を含め、5回ほど（未確認）来日しています。
日本でのライブでは、ライブハウスが会場となり観客もそう多くはないため、会話したりサインなどももらえたりします。（いつもではありませんが）

2013年と2015年の日本版ビルボードのジャズ部門で2作が1位を獲得しています。
また2011年に日本でベストボーカル・ジャズアルバム部門で受賞しています。
ライブアルバムは、2016年に日本のコットンクラブでのライブになっています。
契約に関しては、本国アメリカやEUではメジャー契約に至っておらず、自主レーベルのWhite Moonからアルバムをリリースしています。
メジャー契約は、カナダのJustin Time Records、日本のビクター、台湾のMagnum Musicとなっています。
7作目以降は、カナダのJustin Time Recordsで制作、リリースされています。

本作は、6作目のアルバムです。
ジャズテイストの楽曲仕上げですが、スタンダードジャズからポップスのカバーまで、幅があります。
全体の統一感はあり、ジャズというよりポピュラーソングボーカルともいうべきジャンルにくくられるかと思います。
オリジナルの曲は数曲で、ボサノバまであります。
ジャズボーカルというくくりではないのがポイントです。
シンガーソングライターであるため、本作のコンポーザーやミックスは彼女自身（とバンドメンバー）が行っているにも関わらず、完成度が高いことが特筆すべき点かと思います。

クオリティ・レビュー詳細

・ボーカル：
艶のあるウィスパー交じりの安定したボーカル。
オンマイクで、のどの様子まで克明に表現し、管理人所有のCDでは一番の生々しさ。
ボーカルはきっちりとセンター定位し、少々口は大き目ながら解像感のある描写です。

・楽器：
ピアノとベースのバランスが良く、ボーカルの邪魔をしないのですが、克明にリミットを感じない上下にいくらでも伸びるサウンドです。
低域はズシンと重く締り、高域は実在感十分の芯があります。
これだけバランス良く筋肉質な音のCDはなかなかありません。
ボーカルを活かした表現なのか、スピーカー間に音場が奥行を伴い表現されますが、左右への広がりはあまりありません。

・ダイナミックレンジ：
CDの限界まで詰め込んだ感じで、CDとしては最上レベルですが、少しCDというフォーマットの限界を感じます。

・情報量・解像感：
ボーカルや楽器の解像感はオンマイクであることもあり、非常に優秀です。
センスがないとここまでの録音やミックスは出来ないのではないでしょうか？
※2017年12月追記：
演奏情報量は薄めで、ボーカルは秀逸ですが、演奏は軽いミックスになっています。
演奏のレンジもあわせて低めです。

・鮮度：
音域バランスが良いため、鮮度は十分です。
エコーなどは必要最小限で、リアリティも十分です。

・S/N感：
環境音などは気になることがありません。

本作はバラエティに富んでいるので、何度も聴く曲は決まってくる傾向にあると思います。

~~音質は管理人の所有CDの中でダントツにベストです。~~
※2017年12月修正
評価項目を最新に揃え、評点を変えました。
ボーカルは上記の通りの評価ですが、演奏情報量の評価軸を入れるとこの項目の評点は低いです。

★総合クオリティ　　　　　　　：92点

（CDお勧めレベルは85点以上）
（1～100点）

　ダイナミックレンジ　　：90点
　（広さと偏り）
　ボーカル情報量　　　　：99点
　演奏情報量　　　　　　：81点
　鮮度感　　　　　　　　：94点
　（音像感と音場感含む）
　S/N感　　　　　　　　：95点

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