いじめっ子は、自分がいじめをしても、周囲から責められないのは、
自分が皆から好かれているからだ、と信じていた。
ある時、いじめっ子のいじめ行為が事件に発展し、
世間でもニュースになった。
いじめっ子の事をよく知らない部外者たちは、
平気で、いじめっ子をネットリンチで吊るしあげた。
周りの人間が、いじめ行為を責めないのは、
いじめっ子が好かれているからではない。
身近にいる人間は、対人関係をこじらせたくないから、
深入りして、干渉したくないだけなのである。
ネットリンチを仕掛けてくる赤の他人の反応の方が、
ずっと正直で、真実なのだ。
「いじめっ子の笑い話」