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基準産地以外の ミズヌマ・ヒメヒラタ

ペレンのヒメヒラタの中から発見された新種なのですが、
実は他の島からも少ないながら得られています。

該当種を見たときは変な歯型のヒメヒラタくらいにしか思わなかったのですが、
頭部の突起の確認をしてみると ミズヌマ・ヒメヒラタだったようです。
産地間の変異は調べていません。

貴重な記録でもありますので記事にしておきます。


Dorcus mizunumai Fujita,2010:19,251,figs.739(1-3)
[Type Locality] Peleng Is.,Sulawesi reg.,Indonesia
[sny] Dorcus parvulus (nec Hope et Westwood,1845)Mizunuma et Nagai,1994:274-275, 311, pl.113, figs. 428(14-15)

ホロタイプ Fujita,2010より


左:S.Sulawesi,Mamasa 右:Selayar Is.

カロリン諸島のヒメヒラタ 2種

ポナペ島あたりで得られる種類で、
リストを見るとシノニム処理はされていなかったりもしますが
それぞれを比較してみると同じ種類と思われます。

D.carolinensisの記載文では
D.benningseniとの比較はされていません。


Dorcus bennigseni(Boileau,1911):340-343,fig.1 [Metallactulus bennigseni]
[Type Locality] provenant de Ponape(îles Carolines)

原記載の絵 Boileau,1911(1910?)
Description d'un Lucanide nouveau
: Bulletin de la Société entomologique de France 1910:340-343
より

Dorcus carolinensis Arrow,1939:84-85,figs.3-4
[Type Locality] PONAPE I.;Kolonie,Yamataman-Sakil; PALAO I.;Ngeremlengui

タイプ? Arrow,1939
Three new species of lamellicorn beetles from the Caroline Islands
: Entomologist's Monthly Magazine 75: 84-87
より

Dorcus nageli

ヴェルニカートゥスやクサカベの近縁種と思われます。

Arrow,1950でもこのタイプ標本の写真を見られますが、
どちらもはっきりとはわかりません。

Arrow氏は近縁種3種(vernicatus,nageli,humilis)を分けて記載しており
区別できるのだとは思いますが 亜種くらいのように思われます。
タイプを見る感じだとD.vernicatusはD.humilisの亜種で、
D.kusakabeiはD.nageliの亜種のように見えます。


Dorcus nageli Arrow,1935:112-113,fig.1
[Type Locality] Assam

タイプ標本 Arrow,1935
A contribution to the classification of the coleopterous family Lucanidae
: Transactions of the Royal Entomological Society of London 83:105-125
より

サソリ・クワガタ

珍品希少種の代名詞のようなサソリクワガタです。

TarroniコレクションのKhoo氏の採集個体が一番最近採れた個体のようですが、
その後の追加個体の話は聞かないですね。
Kandyで採集されたとかなんとかって聞いたような気がします。

このような種類がサイテスに入らないのがいつも不思議に思います。
採集方法が確立されて大体の個体数の調査が済まないと入れられない とかあるんですかね?
サイテスT類とかに入れられちゃったら それこそ手を出せなくなりますが(笑)


Platyfigulus scorpio Arrow,1935:117-118,pl.6
[Type Locality] CEYLON

タイプ標本 23mm Arrow,1935
A contribution to the classification of the coleopterous family Lucanidae
: Transactions of the Royal Entomological Society of London 83:105-125
より

Figulus andamanus

アンダマンから記載された種類です。

コンフススに似た種類だそうですが、
10mmとやや小型です。

Figulus andamanus Kriesche,1920:106
[Type Locality] Andamanen

記載文
Zur Kenntnis der afrikanischen Figulinen
: Archiv für Naturgeschichte 86A(8):107-114
より

Arrow,1950
The Fauna of India Including Pakistan, Ceylon, Burma and Malaya. Coleoptera, Lamellicornia, Lucanidae and Passalidae. Volume IV
: Taylor & Francis Ltd., London :1-275
より

ミスティクス・ノコギリの原名亜種はマレー産?

今では、スマトラ・ニアス・ボルネオの個体群を原名亜種、
マレーをSsp.khooiとされています。

ここから先の話は原名亜種の基準産地があっているものとして進めます。
原記載ではMallaca=マレーとされています。
と言うことは 原名亜種はマレーでSsp.khooiはシノニムで、
スマトラ・ニアス・ボルネオは原名亜種のシノニムとされていたSsp.rusaが当てはまります。

ちなみにSsp.khooiはスマトラ産を原名亜種として比較記載されてます。


Prosopocoilus mysticus Parry,1870:82-83
[Type Locality] Malacca
[sny] Prosopocoelus khooi Lacroix,1983:2-3,fig.2(1) [Malaysia,Cameron Highlands].

記載文
A revised catalogue of the Lucanoid Coleoptera with remarks on the nomenclature, and descriptions of new species
: Transactions of the Royal Entomological Society of London :53-118
より

Prosopocoilus mysticus rusa Kriesche,1920:94 [Prosopocoilus rusa]
[Type Locality] Ober-Langkat,Deli,Sumatra

記載文
Zur Kenntnis der Lucaniden
: Archiv für Naturgeschichte 86A(8):92-107
より

Prosopocoilus forficatus

スマトラから記載されたP.oweni系統の種類です。

P.oweniのスマトラ亜種と比較すると
複眼下のとんがりが小さく 前胸が丸いが・・・(?)

一応 スマトラにはP.oweni系が3種いるわけですが、
どの種もド珍品です。


Prosopocoilus forficatus (Albers,1889):232-233 [Prosopocoelus forficatus]
[Type Locality] Sumatra

記載文 Albers,1889

P.forficatus Krajcik,2003より


P.oweni irenicus

Nigidius sinicus

広西から独立種で記載されたのですが、
他産地のN.distinctusと区別はできるのですが
せいぜい亜種くらいに見えます。

Nigidius distinctus sinicus Schenk,2011:  [Nigidius sinicus]
[Type Locality] Guangxi←文献は未見ですので細かい産地はわかりません。

ホロタイプ Schenk,2011
Anmerkungen zu Hirschkäfer Asiens und Beschreibung von zwei neuen Arten
: Beetles World 5:1-10
より


広西・大明山

Lucanus aungsani と Lucanus schenki

どちらも極希に得られる種類ですが、
L.schenkiはL.aungsaniの小型個体のように見えます。

あえて違いを言うなら顎がちょっと短いくらいですかね。
L.schenkiのホロタイプは前ケイ節が湾曲気味ですが
L.aungsaniやL.schenkiのタイプ以外の個体を見る限り変異の内のようです。


Lucanus aungsani Zilioli,1999:44-48,figs.6-7,9-10
[Type Locality] Northern Myanmar,Kachin Prov.,near Putao,Zompanailong village

ホロタイプ Zilioli,1999より

Lucanus schenki Schenk,2001:10-11,figs.2(2),3(1)
[Type Locality] Myanmar,Kachin State,Zonpanailong

ホロタイプ Schenk,2001より

シメルー山のリノケロス・フタマタは亜種?

東ジャワのMt.Semeruから得られた個体群についてです。

簡単に特徴を述べると 著しく小型で サイズの割には顎の発達がよく
頭楯が原名亜種の形状と異なります。
一応 リノケロスの亜種分けの基準は頭楯のようです。

数頭しか検品できなかったので もう少しサンプルを見たいところです。
まだ結論を出すには早計ではあります。


E.Jawa,Mt.Semeru 62・60mm
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プロフィール

tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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