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Aegotypus属

Aegotypus属についてです。
前胸側面が3つ山状に突出するのが特徴的で、通称「ヒサゴネブトクワガタ」。
何種類かは比較的集めやすいですが、それ以外はやや〜超入手困難。
不明種も多いですが、似た種類が多く同定がやっかいでもあります。
知っている限り不明種を紹介しておきますが、変異個体も含まれるかもしれません。

Aegotypus Parry, 1874:371 (type: Aegotypus trilobatus Parry, 1862)

1.jpg1:A.acanthinus Holotype Mizunuma&Nagai,1994より
2:A.armatus Lectotype Mizunuma&Nagai,1994より
3:A.curvimaxillaris 記載文の絵 Lacroix,1978より
4:A.igarashiae Holotype Fujita,2010より
5:A.labicollis F氏所蔵
6:A.marginatus Holotype Mizunuma&Nagai,1994より
7:A.marginatus
8:A.naomii Holotype Fujita,2010より
9:A.oberthueri Holotype Fujita,2010より
10:A.shimanei Holotype Fujita,2010より
11: A.trilobatus Holotype Mizunuma&Nagai,1994より
12: A.trilobatus F氏所蔵


Aegotypus acanthinus Didier,1928:63-64
N.Borneo,E.Kalimantan [probablement Sumatra; Marapok,Bornéo septentrionalis].

A.trilobatusに似るが、顎中央の内歯は発達する。
前胸側面の突出部は先端が丸い。


Aegotypus armatus Boileau,1897:288-290,figs.
N.Borneo [Kina-Balu(Bornéo)].

A.acanthinusの顎を長くしたような種類。
頭楯の両端の突出部は鈍角、前胸側面上部の突出部は大きい。


Aegotypus curvimaxillaris Lacroix,1978:286-288,fig.6
Malay Peninsula [Malaisie,Cameron Highlands].

マレーから得られた種類で、かなり特異で超珍品。
顎は細くて湾曲し先端が大きな二股状のような形状。
頭盾は突出した双山状、複眼縁は湾入し、複眼下は鋭く大きく突出する、前胸側面は突出しない。
新大図鑑では本種の♀ではないかとされる個体が図示されている。


Aegotypus igarashiae Fujita,2010,21,316,figs.957(1-2)
W.-N.Sumatra,Siberut I. [Padang,W.Sumatra,Indonesia].

過去の文献でスマトラ産のA.acanthinus・A.trilobatusとされるものは本種でしょう。
入手はAegotypes属の中では一番容易。

A.acanthinusによく似るが、顎はやや長くて顎中央〜先端にかけてはやや太い、顎中央の内歯はやや小さい。
頭楯は浅くて幅広、前胸側面の上部の突出部はより突出して鈍角。


Aegotypus lobicollis Jakowleff,1897:240-241
N.Borneo [Borneo].

A.armatusに似るが、中央の内歯は小さく、付け根の内歯は短くて2本。
頭楯は浅くて幅広、前胸側面の突出は鈍角で谷が浅い。


Aegotypus marginatus Arrow,1935:115-116
=Aegotypus trilobatus (nec Parry) Parry,1874:372, fig.5
E.Kalimantan [BORNEO].

♀のみで記載され、複眼縁が横に突出するのが特徴的。
図示した♂は本種の♂ではないかとされる種類で、多数のAegotypusの中の1頭だけ混ざっていたもの。ちなみに♀も数頭ありました。
♂の特徴は、顎はやや長く、顎中央の内歯は大きくて融合した双山状、複眼下の尖がりは鈍角で大きく、前胸側面上部の突出部は非常に大きい。


Aegotypus naomii Nagai,1994:42-43, 295, pl. 132, fig. 615(1-4)
N.Borneo,E.Kalimantan [Putssibau,SW Kalimantan].

顎が長くて顎中央の内歯を欠くので多種との区別は容易。(大型個体では中央の内歯の痕跡はみられる。)
前胸側面の突出部は鈍角。


Aegotypus oberthueri Nagai,1994:43, 295, pl. 132, fig. 616(1-2)
W.Kalimantan [Pontianak].

超珍品。
顎は短く、歯型は多種と比べて独特。
複眼下の尖がりは大きく、前胸側面の突出部は丸みを帯びる、ケイ節は太い。
タイプ標本を見る限りでは赤みが強いようにも感じます。


Aegotypus shimanei Nagai,1994:43, 295, pl. 132, fig. 616(1)
W.-N.Sumatra [Padang].

顎は細くて、顎中央の内歯は小さく、前胸側面の突出部は長さが均一で谷が浅い。
北スマトラ産はやや変異が見られます。


Aegotypus trilobatus (Parry,1862):113 [Aegus torilobatus]
N.Borneo [Borneo].

A.acanthinusによく似るが、顎中央の内歯は非常に小さく、前ケイ節は太い。

2.jpg1:A.sp.-1 F氏所蔵
2:A.sp.-2
3:A.sp.-3 F氏所蔵
4:A.sp.-4 F氏所蔵
5:A.sp.-5 Fujita,2010より
6:A.sp.-6 Fujita,2010より
7:A.sp.-7 F氏所蔵
8:A.sp.-8 F氏所蔵
9:A.sp.-9 F氏所蔵
10:A.sp.-10 F氏所蔵
11:A.sp.-11 F氏所蔵
12:A.sp.-12 Fujita,2010より
13:A.sp.-13 F氏所蔵
14:A.sp.-14 Mizunuma,2000より
15:A.sp.-15
16:A.sp.-16
17:A.sp.-17


Aegotypus sp. -1
W.Sumatra

A.shimaneiに似るが、顎はさらに細く、顎中央の内歯は痕跡程度、
光沢は強く、前胸側面の突出部の谷が深い。
4♂1♀検品。


Aegotypus sp. -2
W.Sumatra

A.igarashiaeに似るが、顎中央の内歯は小さく、付け根に寄る。前胸上部の突出は弱い。
1♂1♀検品。A.igarashiaeの変異かも?


Aegotypus sp. -3
W.Sumatra

A.igarashiaeに似るが、顎は細く、前胸側面の突出部は均一。
10♂1♀検品。

Aegotypus sp. -4
W.Sumatra

1♀のみ検品。
その他の種類は対応するであろう♂♀がありましたが、本種のみわかりませんでした。
多種に比べて大型で、前胸・胴体は縦長。
形状はA.curvimaxillarisの♀とされる個体に似ているが…?


Aegotypus sp. -5
N.Borneo

A.trilobatusに似るが、顎は細長く、前胸側面上部の突出部の谷は浅い。
新大図鑑の1♂しか見たことがありません。


Aegotypus sp. -6
N.Borneo

A.trilobatusに似るが、顎付け根が内反りし、顎付け根の内歯は長く、頭楯の幅は狭く、頭頂は逆三角に凹む。
新大図鑑の1♂しか見たことがありません。


Aegotypus sp. -7
N.Borneo

A.acanthinusに似るが、顎はやや長く、顎中央の内歯はやや先端より、前胸側面の突出部は均一。
3♂検品。


Aegotypus sp. -8
N.Borneo

A.acanthinusに似るが、顎は長く、前胸側面の突出部は均一、ケイ節は太い。
1♂のみ検品。


Aegotypus sp. -9
N.Borneo

A.sp.-8に似るが、顎はとても細くて、顎中央の内歯は小さく、ケイ節は細い。
3♂1♀検品。


Aegotypus sp. -10
N.Borneo

A.trilobatusに非常によく似るが、顎はやや長く、頭楯はV字状。
1♂1♀検品。


Aegotypus sp. -11
N.Borneo

A.trilobatusに非常によく似るが、体型は幅広で、顎は細長い、光沢は強め。
27♂1♀検品。


Aegotypus sp. -12
N.Borneo

A.naomiiによく似るが、幅広い体型で、顎も太短い。
見たのは新大図鑑の1♂1♀のみ。


Aegotypus sp. -13
N.Borneo

A.trilobatusとA.naomiiを混ぜたような種類。ぱっとみた印象はA.trilobatusに近いでしょうか。
顎は細長く、顎中央の内歯は非常に小さく、前胸側面の突出部は均一。
9♂1♀検品。


Aegotypus sp. -14
W.Kalimantan

A.naomiiの小型に似るが、頭部が小さく、光沢が強め。
見たのはMizunuma,2000の1♂1♀のみ。


Aegotypus sp. -15
E.Kalimantan

A.naomiiに似るが、顎の付け根の内歯の上に小さな内歯を有し、前胸側面の突出は弱い。
1♂のみ検品。


Aegotypus sp. -16
E.Kalimantan

A.sp.-5に似た種類。亜種?
顎はより長く、前胸側面上部の突出部は大きく突出する。
2♂1♀検品。


Aegotypus sp. -17
E.Kalimantan

多数のAegotypusの中に1♀だけ混ざっていました。
多種と比較し、頭部が大きく、下膨れ体型。
複眼ヘリは発達せず、複眼下はとがる。前胸側面の突出は弱い。

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tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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