2015年12月06日
Aulacostethus属
Aulacostethus属について。通称「メカクシニセヒラタクワガタ」。
Dorcus属に含まれる場合もあります。
近年になって中国から新種も見つかっていて、もしかしたらミャンマー辺りからも新種が出てくるかもしれません。
Aulacostethus Waterhouse, 1869:13 (type: Aulacostethus archeri Waterhouse, 1869)
=Aegomorphus Houlbert 1914:344 (type: Aegomorphus ruditemporalis Houlbert 1914)
Dorcus属に含まれる場合もあります。
近年になって中国から新種も見つかっていて、もしかしたらミャンマー辺りからも新種が出てくるかもしれません。
Aulacostethus Waterhouse, 1869:13 (type: Aulacostethus archeri Waterhouse, 1869)
=Aegomorphus Houlbert 1914:344 (type: Aegomorphus ruditemporalis Houlbert 1914)
Aulacostethus archeri Waterhouse,1869:14-15,fig.1
=Cladogunathus batesi (Parry) Gemminger et Harold,1868:950 [India bor.]. [nomen nudum]
NE.India,Nepal,Tibet [N.India].
珍品の代名詞のような種類でしたが、だいぶ入手しやすくなりました。
大型個体では顎が非常に長く伸びてきます。
中型以上の個体では真上から見た時に複眼がほとんど隠れてしまいます。
複眼下はざらつき、前ケイ節前方の二股の外棘はよく伸び、符節はやや短め。
Aulacostethus doani Baba,2000:3
N.Vietnam;Sapa,中国(雲南省) [Vietnam,Sapa].
A.archeriと比べ、内歯は中〜大型では2本・小型では1本、端歯はなし、複眼は露出する。
頭部は大きく、体型は寸詰まり、複眼下のざらつきは荒く、頭頂部は陥没する。
雲南省産の本種とされる個体は、頭部は小さく、前胸は後方が幅広、符節はやや太め。
別亜種のような感じもしますが、1♂1♀しか見たことがないので参考までに。
Aulacostethus ruditemporalis (Houlbert 1914):344-346,fig.1 [Aegomorphus ruditemporalis]
中国(四川省),N.Vietnam;Ha Giang? [Ta-tsien-Lou,Siao-Lou].
タイプ標本の3♂以外は1♂と1♀しか見たことがないです。
A.doaniと比べ、顎はやや湾曲し、内歯は中央に1本、複眼縁は角ばらず、小型では頭頂部は凹まない(大型では2か所陥没する?)、胴体は短くて丸みを帯びる。
図示したハザン産はNishiyama,2000でA.ruditemporalisとして名前だけ紹介されているものと同様と思われますが、A.ruditemporalisに比べると複眼縁は角ばり、顎は直線的、分布も飛びすぎています。
また、A.doaniと比べると、顎は太く、複眼縁は張り出し、頭頂部は凹まず、前胸は丸みを帯び、符節は太い、といった違いが見られます。ちなみにサイズは30o。
未記載種なのかもしれません。
Aulacostethus tianmuxing Huang et Chen,2013:313-314,pl.57-figs.69(1-9)
中国(浙江省) [CHINA: Zhejing: Lin-an City, West Tianmushan, Laodian to Cilubutong].
記載されたのは最近ですが、結構前から採集されていたようです。
A.doaniに似るが、顎は太く、頭部は大きく、胴体は短い。
複眼下のざらつきはやや粗く、頭頂部の凹みは浅く(ようにみえる)、ケイ節は太短く、符節もやや短い。
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