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Eubussea亜属のネブトクワガタ +α

Alcimus亜属としての方が通りがいいかもしれません。
ただし、Alcimusは先取されているため使用できません。
属名は生物全体で同じものがあってはならないそうです。

Eubussea Zacher, 1913:93 (type: Eubussea dilatata Fairmaire)
=Alcimus Fairmaire, 1849:416 (nec Loew,1848; Dallas,1851) (type: Alcimus dilatatus Fairmaire, 1849)
=Malietoa Kriesche, 1920:104 (type: Malietoa hindenburgi Kriesche, 1920)
=Melietoa Bomans et Bartolozzi,1996:219 (type: Malietoa hindenburgi Kriesche, 1920)
  ※参考文献:Özdikmen & Turgut,2006

A.woodfordiやA.barbatusも本亜属に分類されていて、
似た雰囲気のA.grandis・A.hyperpuncutatus・A.malapaensisも今回の記事に加えておきます。


パラレルス・ネブトについて + よく似た種類

1.jpg
上左:A.parallelus Fujita,2010より
上右:A.exilis Fujita,2010より
下左:記載文 Westwood,1844
下右:Westwood,1864 (A.labilisの記載文中)

スラウェシ島とその周辺のネブト その3

スラウェシのネブト特集 第3弾。
これが当方が知っているもののすべてではありますが、
他にも不明種が採集されているかもしれません。


スラウェシ島とその周辺のネブト その2

スラウェシのネブト特集 第2弾です。
けっこう厄介な セレベスネブト系統+その他となります。


スラウェシ島とその周辺のネブト その1

スラウェシ島やその周辺地域からは現在までに20種類を超えるネブトクワガタが記載されています。
中には分類のはっきりしない種類も含まれています。
量が多いので3回に分けて記事にしようと思います。

不明種もいくつか確認されていますし、
調査の進んでいない 中央スラウェシ州東部のルーク付近辺りでも新種が発見されるかもしれません。



チェリフェル と その亜種 と アンボンのチェリフェル?

広域に分布する種類で 2亜種に分けられます。
フィリピン・ネブトは本種の代置種でしょう。
本種の亜種に分類される場合もある
スリランカのA.kandiensisやその近縁種のアンダマンのA.roepstorffiは
Fujita,2010にならい別種扱いにしておきます。(上翅の線が1本少ない)

ほぼ同所で得られるアクミナートゥスは非常によく似ていて、
小型個体ならばアクミナートゥスは顎が短く直線的なので区別は簡単なのですが、
大型個体では結構難しいです。
もっともラベルがしっかりしているのであれば
分布がかぶっている地域の亜種はSsp.nitidusなのでさほど悩むことはないかと思います。
大陸ではアクミナートゥスの代置種のロンドンにニッチェ争いに勝っているためか数が多く、
マレー・ボルネオ・インドネシアではアクミナートゥスより少なめです。



マサヒコ・ネブトとよく似た不明種?

マサヒコ・ネブトはスラウェシの特産の小型種です。
ほとんどが中央スラウェシ州のパルのブルカリンドで得られ、
そこ以外の産地からは ほとんど得られません。
とはいっても ブルカリンドでもそこまで多くは得られませんが。

近縁種と比較するとかなり大型化する種類なのですが、
小型個体を見ると ジャワのプレアンガー・ネブトによく似ていて、
代置関係にあるのではないかと思います。


ルソンのジャスミンに似た不明ネブト

ジャスミンはスラウェシから1♂で記載され、
その後も追加個体の得られていない 超珍品な種類です。

ルソンからも非常によく似た個体が得られました。
ジャスミンとは歯型・体型・上翅の点刻などで簡単に区別できます。
本種はルソンの他のネブトに1頭だけ混ざっていました。


マレー半島の小型ネブト

マレー半島には似たような小型個体が何種かいて、同定がやや難しいです。
そのうち今回は4種についてです。
比較的わかりやすいA.lunatus・A.myrmidonは省きます。
A.ritsemaeはホモニムで無効名ではありますが、
関連記事を参照してください。
A.malaccasはA.lunatusと同種と判断しました。
また、何種類か不明種も目にしています。

Aegus adelphus Thomson,1862:428
[Type Locality] Borneo

Deyrolle,1865より
記載文からの絵ではありませんが、タイプ標本と比較した感じでは正確に書かれているようです。
A.insignisに似ていますが、歯型や前胸側面がややくびれることで区別できます。



Aegus amictus Deyrolle,1865:35-36,fig.7
[Type Locality] Malacca
記載文の絵 Deyrolle,1865より

前胸上縁がくびれるのが特徴的。
スマトラやシベルートにもよく似た種類がいますが、
頭部の形状が異なります。



Aegus insignis Nagel,1941:60-61,fig.5
[Type Locality] Tanah Rata,Cameroon montes,Pahang,Malacca

強壮な内歯と前胸側面は直線的で後方に行くほど幅が狭くなるのが特徴です。



Aegus westwoodi Boileau,1899:321
[Type Locality]

Boileau,1813より
記載文だとどこに書いてあるのかわかりませんが、
産地はマレーとされています。
タイプを模写した絵なのかはわかりませんが、
記載者本人が書いているので あっているのだと思います。
A.nayaniによく似た歯型です。
Boileau氏はBoileau,1913でA.parryiと同種としています。


[関連記事] Aegus ritsemae (Micraegus)[関連記事] パリーとサトウとナヤン

Aegus ipseni

カリマンタンから得られるホープによく似た種類です。

ホープとはサイズがかなり小さいことと 顎がやや湾曲気味であること
頭楯の形状で区別できます。
ラベルがしっかりしているならば 産地で同定しても大丈夫でしょう。

アークアトゥスも似ていますが、
本種は顎が直線的でやや長く 複眼下のふくらみが弱いことで区別できます。
小型個体では
本種の大顎は直線的で 内歯は横を向き、
アークアトゥスは大顎がやや湾曲し 内歯は先端方向に向きます。

アークアトゥスのほとんどが北ボルネオから得られますが、
3頭ほど東カリマンタンから確認しました。
産地で同定すると間違える可能性もあります。
新大図鑑のカリマンタン産のアークアトゥスは本種になります。


Aegus ipseni Bomans,1993:202
[Type Locality] Borneo oriental,Samarinda
[sny] Aegus arcuatus (nec Bomans) Fujita,2010:366,figs.1134(3-4) [Mt.Payang,Kalimantan,Indonesia].

記載文 Bomans,1993より

Paratype Websiteより

左:A.ipseni E.Kalimantan
中:A.arcuatus E.Kalimantan
右:A.hopei W.Sumatra
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プロフィール

tkyk4
主に大図鑑に載っていなかった種類について書いていこうかと思います。 見解の相違や同定間違いなどもあると思いますが、あたたかい目で見守ってください。
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