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2023年06月11日

ひろがるスカイ!プリキュア 18話 他、ニチアサ感想・考察

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最強の保育士は変身前からプリキュアだった

キュアバタフライ爆誕! アゲてひろがるワンダホー! イェ〜イアゲアゲ!
コミカルな演出で盛り上がりつつも、めっちゃ考えることの多い回だった。やはり初変身回はいい。
年少組3人とは全く違う変身までの展開。
ヒーローガールではない。ヒーローの変身が描かれていた、ように思う。



あげはさんは生身でランボーグに勝っていたし、バッタモンダーさんへのレスバも完全に勝っていた。
キャラクターの格としてアンダーグ帝国勢には完勝していたと言える。

変身したのは消化試合の幕引きのためのついでに過ぎない、とまで言える。
勝ち誇ったところでオメーにBパートを終わらせられんのかよ! と煽られたら、
「じゃあ変身するわ」と当然のように変身してみせる。
まさに最強の保育士である。

年少組の変身とは対照的だ。一度、敗北の危機に瀕して自分の源流までさかのぼり、そこからの逆転というのが3人の展開だった。
大人であるあげはさんにそこは必要ない、ということだろう。
おそらく「最強の保育士を目指す」という夢を確立する段階でそれは経験済なのだ。
なんなら、これまでのプリキュアの物語の中でも指導者としての壁に直面するような描写があった。
今さらランボーグが出てきたところで、あげはさんの夢は揺るがない。
夢に向かって努力する大人は強いのだ。

メタ的に考えると大人であるあげはさんは、初期のプリキュアを視聴済のかつての女児のポジションだろう。
そう思うと、幼少期にごっこ遊びなどを通して一度変身したことがあり、その経験をバックボーンに現実でも頑張っている人、という想定ができる。
変身はかつて通った道。昔取った杵柄だ。あっさり変身してもさもありなんである。

さらに、保育士というのは子どもを守る大人の代表だ。
子どもたちに何かあった時に、最強の保育士がいて全てから守ってくれたらどんなに心強いだろう。
現実にはそうならなかった事件があることを大人である我々は知っている。
だからこそ、「最強たれ」という願いを込めて、キュアバタフライの変身は描かれているのだと思わずにはいられない。
いろいろ考えたが、キュアバタフライがあっさり変身したのは全て必然だったのだ、と考えている。

ランボーグを完全に子ども扱い。つよい。

満を持して変身したキュアバタフライ。
変身バンクも魅力たっぷりである。TLは大いに盛り上がった。



ランボーグとの戦いも保育士が子どもをあやすようで、まさに子ども扱い。
「お遊戯の時間はおしまい」など、意訳すれば「お遊びは終わりだ」という少年誌の強キャラそのもののセリフ。
あとコレ、おむつだよな…?


最後はギラッとバッタモンダーさんを睨みつけてビビらせる。
変身前から戦闘後まで完全勝利。最強の大人プリキュアを印象付けるデビュー戦であった。

バッタモンダーさん、前もビビってたしすぐ切れるし、やっぱりメンタルが弱いね。
弱いからこそすぐ暴れるから面倒だよなあ。。。問題児だわ。

プリキュア最強厨の男児を通して描かれたヒーロー感

プリキュアに憧れる男児。最強はプリキュアだ! と正義を暴走させる。
平成ライダーなら怪人になっていてもおかしくない。命拾いしたな、坊主。

彼の言っていることの変化がなかなかに面白い。
「最強はプリキュアだもん」
彼にとって最強の称号はプリキュア以外に冠せられてはいかんものらしい。
まあ最強って言葉を字義通りに捉えるとそういうもんだし間違ってはないが、なんか違う。
シンプルな腕力の強さだけにとらわれた男児は行き過ぎた正義感で暴力に訴える。
最強=腕力の強さにこだわった者の末路である。

それに対しキュアバタフライ変身前の彼のセリフがこれである。
「あげは先生は最強だよ!」
最強カテゴリにあげは先生という要素が加わった。
腕力の強さではない、子どもを守る大人の意志の強さ。最強の定義が広がったことの表れである。
そして、最強=プリキュアである、の法則にしたがってあげは先生はキュアバタフライに変身する。
最強の定義拡張につれて、プリキュアの定義も拡張している。ひろがるスカイ!

最強議論はヒーローの物語を履修しているオタクなら一度は通る道である。
この男児の成長を模範として意味のない議論に終始しないよう注意したいものだ。

仮面ライダーギーツ38話:マーク\! 何でもあり!

創世の女神の力を得てギーツマーク\が誕生!
マークV? 知らんよ。

強さの次元が違う、という言葉がふさわしい最強フォームだ。
戦いの衝撃で壊れたビルが一瞬で元に戻る。破壊と創造を体現するような神々しい戦闘スタイル。

さらにBGMにまで干渉してくる。
「オーディエンス」という存在が明かされているギーツという番組に置いて、我々がTVで見ている様々な演出も劇中に存在する要素の一つだ。
その高次元の演出の存在を認識して干渉してくるメタいフォーム。
物語の中のキャラクターとは格が違う感をこれでもかと見せつけてきた。



王様戦隊キングオージャー14話:「もっふんといっしょ」制作秘話

もっふんといっしょは幼くして王になったヒメノに寄り添うために、医療と芸術の国イシャバーナが総力を挙げて作った覇権にして無二の名作アニメだった!!!

何をどう間違ったか、ゴッカンの王リタの方に深く深く刺さったのだった。
いや、間違ってなどいない。
若くして王の孤独を味わうことになった立場はみな同じ。
特に孤独を極める中立国ゴッカンの王に深く刺さるのは必然である。
ヤンマ・ガスト君もカグラギ・ディボウスキ君ももっふんといっしょが大すきかもしれない。

何がすごいって、前話までの情報をつなぎ合わせたらこの結論も読めたかもしれないってことである。
こういうのが行間を読めって言うことだよ。分かってんのか狭間の王!
posted by at 06:41 | Comment(0) | プリキュア
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