エルたろうさんとかいうチームリーダー
再び故郷を離れることになったエルちゃんを励ますオリジナル劇。
エルたろうさんエルたろうさん。アバタロウとかいう単語が脳裏にちらつく。
楽しいカオス回かと思って気を抜いてたけど、そんなことはなかったぜ。
エルちゃんを励ますつもりの劇。
しかし落ち込んでいたのはソラ達の方で、励まされていたのはソラ達だった。
過去のシリーズだとプリキュアチームの中にこの「根拠のない自信」を発動できる中心人物がいることが多い。
そして多くの場合そのキャラクターが主役だ。夢原のぞみさんなんかが好例である。
ソラの特徴の一つは真面目で能力が高いが、この英雄的自己肯定感がない。
ひろプリチームでこの役割をするのがドン・エルたろうさんである。ヒーローガールを支えるのは赤ちゃんだ。
思えばプリキュアの力は一貫してエルちゃんから発信されている。
民衆の期待、憧れに呼応する形で英雄は実力を発揮する。ひろプリの英雄観が見えてきそうだ。
気を抜いて見られるトンチキ回だと思っていたのに。。。
正論ギャルあげはさん
「そのバッタモンダーってやつマジムカつくんだけど!」
バッタモンダー=マジムカつくヤツ。
スカイランドでは弱さへの憐憫、豹変するキャラ、かなりの実力、と恐ろしいイメージを残すバッタモンダーさんであったが、ソラシド市のギャルにかかれば「マジムカつくヤツ」である。
このラベリングしなおしができるのがソラシド市に住むましろやあげはの強さだなあと思う。
日常力というのは自分のフィールドと文脈に相手を引き込む力なのかもしれない。
歩いてソラシド市に来たバッタモンダーさんのキレ芸も矮小化されていた。
弱者としての悪役、テロとの戦い、などといろいろ考えさせられる悪役であったが、要はマジムカつくヤツなのだ。
スカっとぶっ飛ばしてやればよいではないか。
登場人物たちが曇っている状態からの変身バンクはカタルシスがすごい。
音数の少ない冒頭から、徐々にフルオーケストラになっていく盛り上がりが英雄の復活を思わせる。
後述するが、オタクの本質は邪悪だなあ。
仮面ライダーギーツ36話:ジャマト農家の退場は意外といいシーンになった
ライダー特攻が効かない! でゴリ推そうとしたアルキメデルだったが普通にギーツに負けた。そりゃそうだよね。
ジャマト農家のおっさんが一筋の涙を流して息を引き取るシーンは涙なしには見られませんでした。ポズポズ。
冗談抜きで、感情というものを知らない未来人が人間らしい感情を得て昇天していくいいシーンでしたよ。
リアルタイムでのかんそうとしては、「息子たちに悼まれているのはアルキメデル視点で、実はアルキメデルを全員でむしゃむしゃ食っている」んじゃないかと勘繰って冷や冷やしながらみていた。
さすがに朝からそんなゴアな展開はないか。
(アルキメデルにむしゃむしゃ食べられた前科があることに目をつぶりながら)
ケケラの株の下がり方がすごい。「邪悪なオタク」そのものである。カタルシスを得るために曇りを与えてくる。やっぱり未来でもオタクの本質は変わらない。。。
ケケラ、だれも手に取らない子供番組のバッドエンド同人誌書いてそうである。
王様戦隊キングオージャー12話:クソラノベ作家かと思ったらマイノリティ代表だった
行間を読めー! 俺の仕掛けに気付けーーー!!!
設定と伏線に全振りしてキャラの作り込みをおろそかにしたクソラノベ作家のようなことを口走るジェレミーブラシエリ。
なんやねんコイツ、めんどくさ、と思っていたところに明かされる彼の出自。
「自分たちに気付け」と王に向かって必死に訴える超マイノリティ。
クソラノベ作家の我が儘だと思っていたものが強烈な政治的主張にひっくり返るのは鳥肌が立った。
見事だなあと思う一方、バグナラクと人間の関係が明かされていったりと、考える材料が増えている。
ゴッカンの成り立ちやリタのオッドアイなどにも関係していそうだと睨んでいるが、どうか。
それにしても「行間を読めーーー!」とゴローゲの「うわぁぁぁ! 行間にこう書いてあったーーー!!!」でどんな歴史でも史実にできるぞ。