ありがとう! デリシャスパーティ♡プリキュア
ついに最終回。超作画の食べ物はおむすび。
人と人の縁を結ぶおむすび。
41話で渡しそびれたおむすびをゆいがフェンネル氏に渡すことができた。
そんな優しい終わり方がとてもデリシャスパーティ♡プリキュアらしい。
一方でデパプリのシビアな面も見える終わり方だった。
クッキングダムの人たちはあちらの世界に帰り、ゆいたちとはお別れである。
異なる世界に分かれて生きていかねばならない。
ブンドル団の面々は塀の向こうで刑務作業に精を出し、己の罪と向き合う。
塀で隔てられた分断が明確に存在する。
それでも、どこかに繋がりを感じる結末だった。
クッキングダムのマリちゃんたちとはWeb会議のようなやり取りができているようだったし、
刑務所内のブンドル団たちも同じものを食べている。
繋がりは間接的で、細く危ういものかもしれない。
それでもそうやってつながっていることを信じてみたくなるような、そういう結末だった。
食べ物というモチーフのもつ優しさに気付く。
どんな悪人であろうと食べ物は分け隔てなく癒してくれる。
フェンネルさんの手を取ったおにぎりのレシピッピの優しさは食べ物が普遍的に持つ優しさだ。
食べ物のプリキュア、デリシャスパーティ♡プリキュアもとてもやさしいプリキュアだった。
この物語が見られたことに心から感謝したい。ありがとう。
影の主人公マリちゃん
別れ際、マリちゃんからプリキュアへの感謝が語られた。
昔から伝説の存在に憧れていたこと。ゆいたちと一緒に戦えた感謝、そして少し滲む大人としての申し訳なさ。
ああ、マリちゃんはかつてプリキュアに憧れて、それでもプリキュアになれなかった大人なのだなと。
つまり現実の大人に限りなく近い存在だったのだと気が付かされた。
一貫して大人の役割を果たす、そして扱いが主役級ってところで気付いたんだけど大人視聴者の自己投影先がマリちゃんなのかなと。
— こ (@ko81818) March 13, 2022
そうするとマリちゃんが男でも女でもある理由はすごく明確になるんだよね。俺らが自然にプリキュアの隣にいられるために、マリちゃんはマリちゃんなんだと。 #precure
大人視聴者の自己投影先として「マリちゃん」って最適解じゃないか? という気がしてきた。プリキュアと接するならこうありたいという正解。
— こ (@ko81818) March 13, 2022
自分にとってはココ田とかブルーに自分を重ねるよりもよっぽど違和感ないんだよね。どれだけ考えてもN=1なので似た意見がないか気になるところ。 #precure
マリちゃんってめっちゃ好感度高いよなー、と序盤から思っていたときにぶつぶつと考えていたことである。
やっぱりマリちゃんは俺らだった。
そりゃプリキュアを支えるしプリキュアの前では頑張るよ。
憧れのヒーローの前で、胸を張って自分らしく恥ずかしくない生き方をする。
ある意味プリキュアよりプリキュアらしいキャラクターだった。
マリちゃんはもう一人の主人公という意見もうなずけるのだった。
俺たちのパーティはこれからだ!
魅力的なキャラクターも多く、王道カップリングなどの要素もあってロスっている人をよく見かけるデリシャスパーティ♡プリキュア。
しかしデパプリについて語るのはこれからが本番だ、と断言する。
例えば、フェンネルさんのバックグラウンドについて、このように読み解くツイートがあった。
最終話見返してたんだけど、幼少フェンネルさんの身なりボロボロなの初見じゃ気づかなくてめっちゃ辛くなっちゃった
— 女児おぢのお墓⚰デパ一年間ありがとう (@puikuanl) January 29, 2023
これさぁ……彼の自己承認欲求と所有欲の強さの理由ってさぁ……別にただ拗らせ男だったわけじゃなくてさぁ……(頭抱え)
フェンネル少年が師との邂逅を思い出すシーン。その時間わずか1秒足らずである。
単なるめんどくさい悪いおじさんで終わらせない描写をここまで圧縮して出す製作陣はすごい(ついでに言うと読み解く方もヤバイ)
これに限らず、プリキュアシリーズは随所に読み解く要素を潜ませてくれている。
1回通して見たくらいではその要素は追い切れないし、咀嚼しきれない。
年季の入ったファンになると数年単位で好きなシリーズについて語り続け、新しい発見をしていたりする。
とにもかくにも、プリキュアの製作陣を信じろということである。
ひろがるスカイプリキュアへおむすびを渡す
来週からは新シリーズの始まり。
デパプリらしくおむすびをバトン代わりに渡して縁を結んだ。
新シリーズ主人公は「さわやかな」と言われ、颯爽としている。相変わらずスカートは鉄壁だ。
さあヒーローの出番です! いろいろと考えようと思う。
仮面ライダーギーツ20話:ジャマト側のヒーローとスポンサー。物語はさらにややこしく
道長さんがジャマト側のライダー、そしてジャマト側のスポンサー(ジーンらサポーターと同格)が出てくるなどした。
道長さんの退場は意外であったが、退場したライダーにもジャマト側から物語を描く役割が与えられるのは予想外だった。
ギーツの2番手はタイクーンかと思っていたが、実は道長が2番手かもしれない。
そのくらい敵勢力のライダーの別格感はいい。
デザグラ側の人狼ゲームも進行中だし、なかなか見どころが多く結末が予想できない。
終盤のどっかであのジャマト農園は燃やすんだろうか?
ジャマト農家のおっさんかわいそうだな。。。
暴太郎戦隊ドンブラザーズ46話:神輿! 天女! 褌! 祭りだー! ひれふせ!!
ドンモモタロウの暴力的なまでの圧で獣人閉じ込め問題が解決した。(解決した? したよ!)
やはりドンブラザーズの映像の力、展開のエンタメ力はすごい。
ピカピカ後光がさしながらみこしに乗って出てきたドンモモタロウが、
「お前らはここで暮らせ。こっからでんなよ! 以上、解散!」
とあの異常によく通る声で言ったら解決した感出ちゃうよなあ、と思う。
字にしてみたら「何言ってんだ?」というような話だが、とにかく獣人も視聴者も納得したのだ。
ドンモモタロウの勝ちである。
ドンブラザーズは視聴者にエンタメでケンカを売って勝負している。
そして今のところ勝ち続けている。
負け戦であるが、こちらも最後まで受けてたとう。