参加してきたのですが、私は町内在住ですのでブナセンター職員の調査へ同行したり、
お手伝いをする「ブナさぽ」のメンバーに登録しています。
ブナ林の遊歩道の草刈りなどに参加しても、ブナについて色々学べるのでかなり楽しくお手伝いできます。
今回、「冬虫夏草の調査」というマニアックで興味をそそる調査があるとのことで、
8月15日、添別ブナ林への調査に参加させていただきました。
はじめに冬虫夏草とはどのようなものか、色や形はどんなものか、基本的なことを教わり探し始めます。
冬虫夏草とは、「虫(クモなども含む)を宿主として、虫から生えるキノコ」。
キノコだったのかっ!
中国なんかでは漢方の生薬として用いられていて、お値段もすごく高いと聞いたことがあります。
しかし日本で見つかる冬虫夏草にはそのような価値は無いらしい。
その辺の詳しいことはまた調べてみます。
間違えやすいキノコなんかも多いのですが、とにかく怪しいものを発見したらチェックです。
早速発見!と思いましたがこれは別物、ナギナタダケかな?
冬虫夏草はもっと表面が粉末のように粉っぽくなっているか、ツブツブしているようです。
またしばらく探していると、それらしいのを見つけました。
ルーペで見なければわからないですが、私の場合はコケや粘菌観察で活躍した
スマホにマクロレンズという武器があります。w
ツブツブしてます!
そうこうしていると他からも見つけたと声が聞こえ、見に行くと同じ感じのものです。
数歩歩いた先にも、いっぱい生えていました。
冬虫夏草発見ですっ!w
この地上に見えているのは子実体と呼び、ここから菌がばらまかれます。
この形は「サナギタケ」または「エゾコガネムシタケ」ではないかとのこと。
何から生えているのか調べないと詳しいことはわかりません。
ということで、慎重に掘ってみます。
冬虫夏草は宿主となっている虫から細長く生えており、それがどのくらいの長さで、
地中の深さもどのくらい深い場所から生えているのかわかりませんので、
注意しないと宿主と子実体を切り分けてしまうことがよくあるそうです。
この切ってしまうことを「ギロチン」と呼ぶらしい...
とにかくなんとか掘り起こしてみました。
写真右の白くなっているのが宿主と思われますが、もっと土を取ってあげないと何かはわかりませんね。
ここから先は容器に入れて持ち帰り、ゆっくり丁寧に土を取っていく作業になるようです。
少しすると林の奥から新たな発見との知らせが聞こえます。
行ってみますと、コナコナしてそうな新たな形の冬虫夏草です。
朽ちた倒木から生えており、慎重に周りの木を崩し掘っていきます。
木屑で見えにくいですが、蜂のような宿主です。
これは絵や図鑑なんかで見る、まさに冬虫夏草!!
木にとまった蛾や、コガネムシの体の周りに白い菌が...
これは「ボーベリア」呼ばれる、生きている虫に取り付いて栄養を奪い死に至らしめるというもの。
冬虫夏草の部類には入らないと言われていましたが、近年ではそうでもないらしいとのこと。
詳しくはまた調べてみます。
まさか冬虫夏草がこんなに見つかるとは思いませんでした。
林に入って50mほど進むのに1時間...w
子供の頃のように夢中になって地面を這いずり回るのもたまには良いものです。w
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