2017年03月19日
サイコパスの原因「脳の構造が人と違う」
2017年2月にビーバップハイヒールではサイコパスの特集がありました。
脳科学者の中野信子によると、サイコパスには通常とは異なる3つの脳の違いが見られました。
サイコパスの脳
その1:恐怖心がない
サイコパスの脳の1つめの特徴は偏桃体(へんとうたい)の働きが鈍いことです。
偏桃体(へんとうたい)は恐怖などの感情を司っているところです。
アーモンドは漢字では偏桃と書きますが、偏桃体はアーモンドのような形をしている部位です。
さて、偏桃体の働きが鈍いとどうなるかというと、恐怖心を感じにくいことになります。
さらに危険なことを感じにくいとどうなるでしょう。
危険を避けようとしなかったり、スリルを求めたりします。
夜中に不審者から追われていると思ったとき、普通の人は怖くなって速く歩いたり、
後ろに注意しながら歩いたりするでしょう。
しかし、サイコパスはそんな状況でも偏桃体の働きが鈍く、恐怖を感じにくいと考えられます。
田舎道を歩いているとき、蛇を見たら触りたいとは思わないでしょう。
蛇をさけて道を歩くはずです。
しかし、サイコパスは恐怖心が少ないために平気で触れたりします。
サイコパスの特徴である恐怖心の欠如は、偏桃体に原因があるのかもしれません。
その2:共感がない
上司に怒られたとき、黙って聞いていたり我慢したりするのが普通です。
しかし、サイコパスは上司に怒られたときどのような反応をするのでしょうか?
サイコパスであれば、上司に怒られたとき、上司が嫌がる方法で言い返したりします。
サイコパスの脳の2つ目の特徴は、眼窩前頭皮質の働きが鈍いことです。
そして眼窩前頭皮質の働きが鈍いと共感に乏しくなります。
共感がないと、他人のプレッシャーを感じられないこともあるでしょう。
それだけであればあなたに害はありませんが他にも特徴があります。
人の上に立つためなら、他人を蹴落としても良いと思ったりします。
人の手柄であっても横取りしてもかまわないと思ったりします。
身近にもかなりこんな人達がいると考えられます。
このような人達の本性に気がつかず、知らず知らずに蹴落とされていることもあるかもしれません。
特に、他者を落とした気持ちが強い人を見極めるための心理学が紹介されているのは、他人の印象操作をする腹黒人間 (電子書籍)です。サイコパスに蹴落とされたり踏み台にされないためには、サイコパスのことを知っておく必要があるでしょう。自分の身は自分で守るしかありません。
その3:良心がない
お金を拾ったとき、交番に届けるのが一般的です。
しかし、サイコパスは罪悪感を抱かずにお金をいただきます。
サイコパスの脳の3つ目の特徴は内側前頭前皮質の働きが鈍いことです。
内側前頭前皮質の働きが鈍いと良心が持てなくなります。
良心がないと、仕事での失敗を他人のせいにしたり、
罪悪感がなく、浮気を繰り返したりします。
ばれなければ、人を殺しても良いと考えるサイコパスも中にはいるかもしれません。
サイコパスに良心が感じられないのは、内側前頭前皮質に原因があるかもしれません。
これらは程度問題でしょう。
全く恐怖心がないとか、全く良心がないとか、全く共感しないとか、
そうした極端なサイコパスはむしろ珍しいと考えられます。
サイコパスになる原因はまだはっきりとは解明されていないようですが、
このように脳の構造の違いが確認されています。
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