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2015年11月25日

所蔵企画展 琳派の美 光悦・宗達から抱一まで

MOA美術館では「所蔵企画展 琳派の美 光悦・宗達から抱一まで」が開催されています。
入口2015112315300000.jpg
美術館HPより〜本阿弥光悦、俵屋宗達を祖とする琳派は、尾形光琳によって大成された後、酒井抱一へと継承され、絵画のみならず陶器、蒔絵、染織など幅広い分野で装飾性豊かな作風を展開しました。本展では、(書)本阿弥光悦・(画)俵屋宗達筆「鹿下絵新古今集和歌巻」、俵屋宗達筆「西行物語絵巻断簡」、酒井抱一筆 重美「雪月花図」など、所蔵の琳派作品を展観し、その魅力に迫ります。

「国宝 紅白梅図屏風」は残念ながら複製展示ですが、光琳をはじめ乾山、宗達、抱一らの琳派の名品がたくさんありました。
個人的には乾山の焼き物が気に入りました。
色絵十二ヶ月歌絵皿 尾形乾山 江戸時代 元禄15年(1702)は、定家の和歌をモチーフにした十二点揃いの作品。十二ヶ月花鳥図の器バージョンです。

江戸時代琳派の繊細、瀟洒な作品が並びます。様式美が主となり、色彩の点でも「たらし込み」よりも色の平塗りによる華やかな効果を重視するようになります。
月に秋草図 酒井抱一

雪月花d3703f2dcb5778d5ca2d0480484883a3-e1440756718468.jpg雪月花図 酒井抱一
雪月花は、わが国の季節感を端的に物語る画題。抱一は、三幅を並置したときの各幅相互の画面構成を考慮し、雪松は画面上部に、雲井の月は中央に、桜花は下部に描いて、三幅を通して対角線に構図をまとめています。晩年60歳の作品。

抱一ハスde64609fd15f891e70de87163d613418.jpg藤蓮楓図 酒井抱一 「倣空中斎之図」とあり、手本とした本阿弥光悦の孫、光甫の作品は、藤田美術館に現存しています。
展示室4では、光悦 、宗達がメイン。
樵夫蒔絵硯箱 伝 本阿弥光悦

鹿下絵新古今集和歌巻 本阿弥光悦 俵屋宗達下絵
花卉松山摺絵漢詩巻 伝 本阿弥光悦 絹本。料紙は紙屋宗二のもの。
伊勢西のe9a0f9403fd2fe4d9393ab3e256e27cd.jpg伊勢物語 西の対図 伝 俵屋宗達  
源氏龍虎図 俵屋宗達 物語 紅葉賀図 伝 俵屋宗達  龍は迫力がありましたが、虎はかわいい。

今回良かったのは、展示室6の彫刻と7以降の近代版画です。佐藤玄々は初めて知りましたが、素晴らしい作品でした。
さとうげんげんyjimageCYXI3PKE.jpg
特に猫 佐藤玄々(清蔵) 昭和19年(1944) 福徳無量 聖大黒天 佐藤玄々(清蔵) 昭和25年(1950) 神狗 佐藤玄々(清蔵)が気に入りました。

近代版画は古き良き日本の郷愁を感じる作品が多く、以前から好きなのですが、 おそらく初めて知った橋口五葉 、吉田 博の作品が気に入りました。特に吉田 博の瀬戸内の紀行連作は良かったです。川瀬巴水が好きな人はきっと気に入ると思います。


芳田博yjimage.jpg
お気に入りの作品。
浅草夜見世 小林清親 明治10年(1877 )光線画
湯島の景 小倉柳村 明治13年(1880)
新吉原夜桜景 井上安治 明治13年(1880)
神戸の宵月 橋口五葉大正9年(1920)1月
鴨 橋口五葉 大正9年(1920)8月
風 静 吉田 博 昭和12年(1937)
二月堂 吉田 博 大正15年(1926)
文之助茶屋 吉田 博 昭和8年(1933)

ここで帰ってはいけません!お庭も見どころがたくさんあります。
2015112315070000.jpg樵亭
備前池田藩の筆頭家老、伊木忠澄(1818〜1886)は、晩年三猿斎と号し、茶の湯三昧の余生を送りました。本茶室は岡山の荒手屋敷に設けられた20余の茶室から「大爐の間」と呼ばれた茶席を移築したものです。「樵亭」の名称は、この茶室の襖絵に伝 本阿弥光悦作「樵夫蒔絵硯箱」(重文、MOA美術館所蔵)に見られる粗朶を背負い山路を下る樵夫の図様と酷似した図が描かれているのにちなんで名付けられました。

唐門  もと神奈川県大磯町の三井家別邸城山荘内にありました
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片桐門 賤ケ嶽七本槍の一人片桐且元は、天正18年(1590)奈良、薬師寺の普請奉行をつとめました。この大門はその折の宿舎の正門です。
2015112315090000.jpg

光琳屋敷  「光琳屋敷」は、尾形光琳が自ら書いた図面と、大工の仕様帖、茶室起し図(いずれも重要文化財)などに基づき、数寄屋建築研究の権威、堀口捨己博士の監修によって復元されたものです。
2015112315150001.jpg2015112315150002.jpg
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紅葉も美しかったです。行事などで庭に出れないときもありますので、ご注意くださいね。

「琳派の美 光悦・宗達から抱一まで 」
開催日
2015年11月20日〜2015年12月24日
会場 MOA美術館
住所 静岡県熱海市桃山町26‐2
アクセス JR熱海駅下車/バス8番のりばMOA美術館行8分、タクシー5分
入場料 一般: 1,600円 高校生・大学生 :800円シニア(満65歳以上)1,200円 中学生以下: 無料
※ シニアは満65歳以上
営業時間
9時30分〜16時30分まで(入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週木曜日
イベントURLhttp://www.moaart.or.jp/


posted by はまやん at 21:30| アート
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