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2017年03月31日

【ぐらんぶる】マンガ 感想&あらすじ ダイビングサークルを舞台にした酒とバカ騒ぎにまみれたコメディ漫画

good!アフタヌーン。2014年5月号より連載中。既刊7巻
原作:井上堅二
他作品:バカとテストと召喚獣
作画:吉岡公威



あらすじ

四月・伊豆――海の近くにある伊豆大学への進学を機に、生まれ育った実家を離れ、叔父が営んでいるダイビングショップ「Grand Blue(グランブルー)」で居候生活を始めることになった北原伊織。

店の前で見覚えのある美しい女性に出会ったことで新生活への夢を膨らませた伊織は、聞こえてくる潮騒と照り付ける陽射しをその身に受けながら、目を輝かせてグランドブルーの扉を開くと・・・その目に飛び込んできたのは、筋骨隆々の男たちがマッパで酒盛りをする地獄絵図だった。

その中にいた同大学のダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」に在籍する先輩2人から、勧誘を受けた伊織は半強制的にサークルへ参加させられ、同じ新入生のイケメン二次元オタク・今村耕平を身代わりにしようとするも、結局2人仲良く入会することに・・・。

海と美女、スキューバと酒を愛する屈強な男(マッパ)たちに囲まれ、伊織の最高に暑すぎるキャンパスライフが始まった。

主要登場人物

・北原 伊織(きたはら いおり)
主人公。伊豆大学機械工作科1年生。夢見た薔薇色のキャンパスライフを開始数ページで打ち砕かれた主人公。意外と強靭なメンタルと高い適応力の持ち主で、ダイビングサークル「PaB」のノリには速攻で適応。ダイビングサークルへ入会しましたが、未経験どころか水が怖くて泳ぐことすらままならない状態。千紗や仲間たちによってダイビングの魅力に引かれだし、水への恐怖と不得手な泳ぎも少しずつ改善傾向にあります。当初は普通の青年でしたが、「PaB」の色に染まり出してからは酒に強くなり、服を着ないで過ごすことの方が当たり前になっています。

・古手川 千紗(こてがわ ちさ)
ヒロイン。伊織の従姉妹。、伊豆大学機械工作科1年生。海とダイビングを愛し、将来はインストラクターになることが夢。美少女であり、圧倒的に男子の比率が高いことから人気は高く、男除けのために伊織と恋人関係にあると偽装しています。伊織がハメ外して馬鹿な行動・発言をすると、まるでゴミでも見るかのような蔑んだ視線を向けています。ツンデレ少女。おそらくツンデレ娘(現状ツン8:デレ2ぐらいの比率)。当初は伊織に対して拒絶的でしたが、着実に距離を縮めている様子が伺えます。

・今村 耕平(いまむら こうへい)
伊織の同級生の悪友。金髪のイケメンだけど真性のオタクで妄想癖もあり、大学で自分を中心にした女子高生美少女ハーレムサークルを本気で夢見ていた残念イケメン。伊織の奸計にハマり、PaBへ道連れという形で入会。ダイビングは未経験だけど飲み込みはそれなりに早い。伊織とは互いを犠牲にすることを全く厭わない間柄ですが、目的が一致したときの結束力は強力。3次元にも少なからず興味はあり、伊織の妹(美少女+中学生)にはかなりご執心。声優の水樹カヤの大ファン。

・時田 信治(ときた しんじ)
伊織と同じ大学3年生。「PaB」の会長。角刈りにしている筋骨隆々の迷惑なゴツイマッチョ。ことあるごとに裸で酒盛りを始めてはっちゃけますが、ダイビングに取り組むときは真面目になり、その知識・経験・実力は高く面倒見も良い。稀に良いことを発言することもありますが、結局最後には全裸で酒になるので全て台無しです。

・寿 竜次郎(ことぶき りゅうじろう)
伊豆大学3年生。「PaB」のサークルメンバーで、信治とつるんでいることが多い人。引き締まった肉体を持つ迷惑な金髪。バーテンダーのバイトをしています。時田と同様のノリと怪物じみた身体能力を見せ、ダイビングでは真面目。

・浜岡 梓(はまおか あずさ)
青海女子大3年生。「PaB」はインカレサークルであるため、他大学の彼女も入会しています。美人でナイスバディの色っぽいお姉さんですが、「PaB」に適応している変人の1人。下着姿を晒すことに抵抗はなく、羞恥心が非常に薄い。当初伊織が耕平を狙っていると勘違いし、自分がバイセクシャルだとカミングアウト。伊織を誘惑したり、彼のことを好きだと言ったり、引っ掻き回して周囲の反応を見てニヤニヤ楽しむ迷惑な人。

・吉原 愛菜(よしわら あいな)
青海女子大1年生。登場時に金髪ウィッグをつけケバイ化粧を施していたことから、通称「ケバ子」と呼ばれていますが、素顔は素朴な顔立ち。薔薇色の大学生活を夢見てリア充だらけのテニスサークル「ティンベル」に入会。化粧の仕方など間違った努力に励んだことからサークル内ではバカにされていましたが、伊織と耕平の企てによりサークル部長に一泡吹かせ、それがきっかけとなり脱退して「PaB」へ入会。また、この出来事から伊織に好意を寄せるようになりました。

・古手川 奈々華(こてがわ ななか)
伊織の従姉で、千紗の姉。「グランブルー」の看板娘。美人でナイスバディの誰にでも優しいお姉さんですが、千紗を溺愛する重度のシスコン。千紗の男関係(特に伊織)には非常に過敏な反応を見せ、顔は笑顔でも周囲を恐れさせるオーラを放つ。



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感想・見所

海の近くにある大学への進学を機に叔父の店に居候することになった青年が、いとこの姉妹や入会したダンビングサークルの騒がしい変人たちと共に、馬鹿騒ぎを繰り広げながら最高のキャンパスライフを送る日々を描いた物語。
大学でのキャンパスライフ、スキューバダイビングを題材にした、ギャグ満載の青春ドラマ。スキューバーが2割、バカ騒ぎが8割と、ほぼギャグに傾倒してましたね。
本作は原作・井上堅二さん、作画・吉岡公威さん、この2人での分業体制で製作されている作品。原作担当の井上堅二さんといえば、アニメ・漫画など数々のメディアミックス展開で人気となったライトノベル『バカとテストと召喚獣』で有名になった方ですね。そして、そんな井上さんの原作を、高い画力を持つ作画・吉岡公威さんの強烈な絵で描かれているのが、この漫画です。

スキューバダイビングでまず思い浮かぶ作品と言えば、『ARIA』の作者・天野こずえさんが手がけている『あまんちゅ!』が有名ですね。私も大ファンの漫画家さんです。美しく壮大な海で可愛い女の子たちがダイビングを楽しみ、その中でちょっとしたファンタジーも交えながら、きらびやかな青春を送る作品。
ですが、『あまんちゅ!』のような青春を期待してこの『ぐらんぶる』に手を出すことはおすすめしません。『あまんちゅ!』は「日常+ダイビング=癒し系作品」。それに対し、『ぐらんぶる』は「酒盛り+裸(ゴツイ男)+ごく稀にダイビング=馬鹿すぎるギャグ・コメディ作品」。というより、かの作品とこの作品を比べてはいけませんね。きっとファンに怒られる・・・。

率直に言ってしまえば、バカでアホ丸出しの漫画(もちろん褒め言葉として)。
伊豆大学にあるダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」、通称「PaB」をメインの舞台に、主人公を中心とした馬鹿なサークル仲間がどんちゃん騒ぎを繰り広げ、ちょっとだけダイビングをする作品です。
「スキューバダイビング」は確かにこの作品の大きなテーマの1つですが、そこに過度の期待をしてしまうと面食らうことになりますので、ご注意を。ことあるごとに酒盛りを始めるため、ダイビングよりも酒と裸で騒ぎまくるゴツイ男たちの描写割合の方が圧倒的に高い。表紙よりも裏表紙の方がこの作品の真実の姿を描いています。

この作品を紹介するにあたり、真っ先に思い浮かぶのはダイビング・・・・ではなく、やはり大学生の清清しいほど真っ直ぐな馬鹿すぎるノリ。
「PaB」はダイビングがおまけみたいなほぼ「飲みサー」状態。とにかく酒!酒!酒!からの裸の男なので飲んでばかりです。ジョッキでのいっき飲みは当然として、ウーロン茶を注文すれば「ウォッカ9:ウィスキー1」で割ったウーロン茶の色をした飲み物を差し出され、水をくれたかと思えばなぜか火がつく水色をしたウォッカが出てきます。仕舞にはアルコール度数世界最高と言われる96度のスピリタスまで・・・。
酒と裸の男だけではなく、大学では合コンや学園祭などイベントごとは盛り沢山。女装をして悪ふざけ、男たちの(たまに女も)嫉妬にまみれた醜い足の引っ張り合い、女子大学園祭潜入計画など、見ていて呆れるほどバカでアホなノリの連続。
でも、そこが良い。というより、それで良い。登場人物たちが素直に真っ直ぐバカなことをしてくれるので、こちらも素直に笑わせてもらえます。

この作品に潤いを与えてくれる素敵な女性陣も魅力的。現時点での主なメンバーは、古手川千紗(こてがわ ちさ)、古手川奈々華(こてがわ ななか)、浜岡梓(はまおか あずさ)、吉原愛菜(よしわら あいな)の5名。
中には「PaB」の色に染まっている人もいますが、皆それぞれ個性があり、可愛い子や美人な女性ばかり。とはいえ、やはりこの作品で「普通」のキャラなど皆無。作品に華を添えてはくれますが、当然なにかしらの強烈な特徴はお約束で完備しております。
そんな彼女たちとのラブコメ展開にも突入しますので、そのあたりも注目すべき本作の見所ですね。

基本的にバカ騒ぎしてる作品なので忘れそうになりますが、これは「ダイビング」漫画でもありますからね。たまにですけどダイビング描写も当然あります。
漫画家さんの作画レベルが非常に高く、海の中でのシーンはとても美しい世界を描いていました。ちょっと卑怯でもありますね。これまで散々汚いものを見せ付けられていた後なので、その美しさは一層の輝きを放っているかのようにも感じられ、目と心を見事に奪われることになります。そして、何もかもを綺麗に洗い流してもらえたと思ったら、すぐに現実へ引き戻されるという落差。このバランス配分は見事な構成ではないかと。

ダイビングサークルを舞台にした酒と男の裸にまみれた青春ギャグ漫画、とても笑わせてもらえました。散々アホだバカだと連呼してきましたが、あそこまで大学生活を楽しめている姿はちょっとだけうらやましく思いましたね。まあ、大量の酒と裸は勘弁願いたいですけど。
ギャグと秀逸なセリフ回しで笑え、ラブコメも今後の展開が気になり、キャラデザ・背景ともに最高。たまに挟んでくるシリアスが普段のバカ騒ぎとは異なる雰囲気でギャップを生み、迂闊にも若干感動させられてしまった描写もありました。ただ、下品な表現が飛び交っている作品なので、その辺苦手な人や許容できない人は避けた方がよろしいかと思います。
コメディ漫画が好きな人、アホでバカなノリが好きな人、ダイビングに興味がある人、あと「バカテス」が好きな人なら楽しめると思いますので、よければ読んでみてください。おすすめさせていただきます。



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2017年03月29日

【ヨコハマ買い出し紀行】マンガ 感想&あらすじ 終末へ向かう世界でゆったり穏やかに暮らす人々の日常を描いた作品

月刊アフタヌーン。1994年6月号から2006年4月号まで連載。全14巻/「新装版」全10巻
著者:芦奈野ひとし



あらすじ

お祭りのようだった世の中がゆっくりとおちついてきたあのころ。のちに夕凪の時代と呼ばれるてろてろの時間、ご案内。
夜の前に、あったかいコンクリートにすわって。

年々海面上昇が進行したことで少しずつ街は海に沈み、人間が築き上げてきた文明も滅びようとしていた。滅びを受け入れた人々は平和に暮らし、束の間の穏やかな時間を送っていたこの時代は、後に「夕凪の時代」と呼ばれることになる。

かつての高度なテクノロジーによって生み出された女性型ロボット「初瀬野アルファ」は、旅に出た彼女のオーナーを何年も待ちながら、西の岬に残された喫茶店「カフェ・アルファ」を1人で営んでいた。

カフェに訪れてくる近所の人々や様々なお客、同じロボットたちとふれあいながら、アルファはいつまでも変わらぬ姿で、彼等の成長、ゆるやかに衰退していく世界の変化を静かに見守り続けていく。

登場人物

・初瀬野アルファ(はつせの アルファ)
主人公。若い女性の姿をしているアルファタイプロボット。機種名「A7M2型(量産試作機)」。ロボットとはいえ、外見・言動・行動・思考は人間そのまま。一緒に暮らしていたオーナーの初瀬野先生がどこかへ旅立ってしまったため、現在は帰りを待ちながら1人で喫茶店「カフェ・アルファ」を営んでいます。オーナーも弾いていた月琴と、魚をモチーフにした小物の製作が趣味。甘党で動物性タンパク質類が処理できないため苦手。いつまでも年をとることがないことから、親しい人たちが持っていたモノを未来へ託されることもあります。

・鷹津ココネ(たかつ ココネ)
女性型のアルファタイプロボット。機種名「A7M3型(量産型)」。アルファの妹分にあたる存在。ムサシノの国で暮らし、ムサシノ運送・世田谷支店で「おてもと便」係として働いています。アルファとはオーナーから彼女へカメラの配達をした折に出会ったことで親しくなり、以降は憧れも抱くように。人間っぽく振舞おうと気負っていましたが、ありのままで生きるアルファに出会ったことで肩の荷が下り、気楽に生きられるようになりました。自分たちロボットが作られたルーツを知ろうと資料を収集しています。

・タカヒロ
カフェ・アルファの常連客。おじさんと一緒に住んでる少年だけど関係は不明。アルファに対して恋心を抱いていた節も見られます。成長した終盤では生まれ育った地を離れ、職を得るためにエンジンの都・浜松へと働きに出ました。後に転がりこんできたマッキと一緒になり、サエッタという名の娘も授かっています。

・おじさん
カフェ・アルファ1番の常連客。カフェの近所でガソリンスタンドを営んでいる老人。アルファにとっては良き話し相手、相談相手です。子海石先生の学生時代の後輩。畑も持っていて、スイカが豊作のときはアルファや近隣住民にお裾分けしています。カフェもいずれは波にさらわれることから、そうなったときはスタンドの場所を使って店をやればいいと伝え、アルファに譲ろうと考えています。

・真月(まつき)
タカヒロの幼馴染。あだ名は「マッキ」。少しがさつなところもあるけど元気な少女。タカヒロにずっと想いを寄せています。タカヒロが就職して町を離れてからは、アルファの喫茶店で手伝いを始めます。後にココネも勤めているムサシノへ就職し、退社した後はタカヒロのもとへ身を寄せました。

・子海石先生(こうみいし せんせい)
カフェの近く(それなりに距離はある)にある病院の女医。おじさんの先輩。雷に撃たれたアルファの治療をしてくれた人物。かつて「A7型」のロボット開発にも少しだけ関わっていた経歴を持ちます。上空にいるターボン室長「子海石アルファ」を預かっていた時期もありました。「私の若い頃の目と足」と言う大切なペンダントを、未来へ連れてって欲しいと願いアルファに託しました。

・子海石アルファ(こうみいし アルファ)
女性型のアルファタイプロボット。機種名「A7M1型」。アルファとココネにとってはお姉さんにあたる存在。地上に降りることなく高度上空を飛行し続けている飛行機「ターポン」の室長。ターボンの乗組員からは「アルファー室長」と呼ばれています。上空から街の灯が消えていく様子を見続け、その灯が消えて街灯の木が放つ青い光に地上が染まったとき、降下ポッドで地上に降りてもいいだろうかと考えています。



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感想・見所

文明が静かに衰退し続けている時代、海沿いの岬でカフェを営む女性型のロボットが、親しい人や訪れてくるお客、同じロボットたちと交流を深めながら、人々の成長や少しずつ変わりゆく情景を見守り続ける姿と、滅びへ向かう世界で穏やかに暮らす人々の生活を描いた物語。
穏やかに終末へ近づいていく人々の日常を描いたSF漫画。絶望感はありませんが、終末という意味ではこれもディストピア作品に数えられるかと。
著者の芦奈野ひとしさんは、1994年にはアフタヌーン四季賞コンテストで四季賞を受賞してデビュー。第38回星雲賞をコミック部門において受賞しています。1998年にはOVAも製作されました。
「夕凪の時代」が終わり、人間が滅びた「人の夜」の時代を語られている『小説 ヨコハマ買い出し紀行 -見て、歩き、よろこぶ者-』も発行されています。こちらは漫画とは設定が異なります。

世界の終末を描いた作品、いわゆるディストピア系の作品というのは、世界観や登場キャラから絶望感・悲壮感を強く感じる内容であることが多い思います。『EDEN』、『7SEEDS』、『BLAME!』あたりがその例にはまりそうですね。
ただ、世界が滅びに向かっている終末期を描いていながら、絶望感を感じることがないどころかほのぼのした雰囲気の作品もあります。それが、今回紹介させていただく『ヨコハマ買い出し紀行』。
終末期を舞台としたのんびりゆったりした空気感ある作品と言えば、最近では『少女終末旅行』なんかもありますね。ですが、本作はディストピアであっても「まったり癒し系」という面の方が強いと思いますので、その意味では『ARIA』の方が近い作品なのかなと思ってます。癒しを求めてる方にこそうってつけの作品がヨコ買いですね。

まず魅力に感じたのは、ゆったりとした素朴で叙情的な空気感が漂う世界観。
近未来(西暦不明)、主な舞台は「かながわの国」の海に面した西の岬にある喫茶店「カフェ・アルファ」。現代の神奈川県三浦半島にあたる場所です。作中には横浜、世田谷、江ノ島、海に沈んだ横須賀など、姿は変わっても現実に実際ある街や土地が多く登場します。
人間と見分けがつかない感情を持つロボットが造られるていることから、現代より遥かに高度な文明を持つにまで人類は繁栄していたことが伺えます。大規模な海面上昇によって人類を激減させた「怒りの日(原因不明)」とその後の騒動を経て、滅びを受け入れた人々が穏やかに暮らす「夕凪の時代」が訪れました。絶望感や悲壮感はなく、数を減らしても人々は働いて日々の糧を得て、家族や友人たちと過ごし、ゆるやかな時間の中で生活を送っています。
このような作品が好きな人はとことんハマると思いますが、大きな事件らしいことはまったく起こらないので合わない人は退屈に感じるでしょうね。空気や雰囲気、時間の流れを味わいながら楽しむ作品です。

内容は上述で述べた世界舞台で、女性型ロボットの主人公・アルファさんを中心に、穏やかに暮らす人たちの様々な日常を、叙情的・詩的に綴られています。基本はカフェ・アルファとその近隣での出来事がメインですが、たまにスクーターに乗ってコーヒー豆の買い出し、お出かけ、小旅行するエピソードも交えられ、その辺りで世界の様相を伺うこともできますね。
正体不明の謎は多く散りばめられていますが、漫画では深くふれずに結局解明されることのなかった謎も多くあります。着実に変化し続ける世界で変わることないアルファさんの姿と共に、このあまり語らない作風がより哀愁を感じさせる要因にもなり、それが独特な味わいを感じさせる演出にもなっていたかと。最終回を迎えても答えが出なかった謎に対して消化不良を感じることはあまりなく、むしろ最後までこの作品らしかったとさえ思ってしまいましたね。

風景写真でも見ているかのようなシーンやカットも随所で登場するのも特徴。ココネがアルファさんのもとへ届けたオーナーからの配達品「カメラ」、これも作品を彩る重要なキーのひとつであることから、そのような演出をしているのかもしれません。美しい見事な1枚絵はもちろんのこと、ページの中にあるコマの1つであってもそのように感じる描写は多くありました。
アルファさんはたまに風景や光景をカメラで撮影しますが、このカメラはロボット専用なのでプリントアウトも現像もできません。ロボットだけがさながら記憶を思い出すかのように、撮影した画像を再生することができるという代物。この設定は面白かったです。
カメラで思いでを貯めていく姿、思い出にふれている姿からはちょっぴり切なさが伝わってきましたが、同時に懐かしさと安らぎも感じられ、その姿に惹かれてしまいましたね。

とてもゆったりとしているけど着実に変化し続けていく時間の流れ、ただただその様子を見届けるかのような作品。大きなストーリーがあるわけではありませんが、ひとつひとつのセリフは噛み締めるかのように味わいたくなり、美しさ・懐かしさ・切なさが織り交ざった情景には魅入られてしまいました。
文明の衰退、人類の滅びに対して、当初は様々な騒動があったようですが、受け入れてからの人々の気持ちと暮らしは穏やかになり、なぜかその様子からはリアリティを感じられ、実際世界が滅びるときはこんな感じなのかもしれませんね。
内容は難解でなくても、どう言い表していいかはちょっと悩む作品なので、読んで何を感じ、何を思うのかは人それぞれだと思います。
癒しが欲しい人、ゆったりのんびりしたい人、懐かしさを感じる作品を読みたい人、旅が好きな人には特におすすめできる作品ですので、よければ読んでみてください。自信を持って強くおすすめさせていただきます。



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posted by ハネ吉 at 18:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常

2017年03月27日

漫画『さよなら私のクラマー』1巻の感想とあらすじ

『さよなら私のクラマー』1巻の感想。


さよなら私のクラマー
著者:新川 直司
掲載:月刊少年マガジン
1巻発売日:2016年8月17日

突出したサッカーの才能に恵まれながらも、環境に恵まれなかったことで中学時代を輝くことなく終えてしまった周防(すおう)すみれ。しかし、全国でも名が知られ、中学3年間競い合ったライバル・曽志崎緑(そしざき みどり)から、「私と一緒にやろう。1人になんてさせないから」と誘いを受ける。
4月、曽志崎は周防がとある学校の田勢(たせ)という選手に共感してしまったことで、2人はサッカーの強豪校ではなく、埼玉県立蕨青南高校へ進学した。部員は17人、やる気のないボンクラ監督、そんなサッカー部で、これまで1人ぼっちだった周防は、このピッチの中でもう1人の自分とも言える相手と出会うことに。

サッカーで不遇の中学時代を送った1人の少女と、その少女を誘って同じ高校へ進学したライバル。そこで出会った同じく才能に恵まれながらも、実力を存分に発揮することなく中学を終えた少女を絡めた3人が、弱小高で仲間たちと日々練習に励んで奮闘していく姿を描いた物語。
高校女子サッカーを題材にしたスポーツ青春漫画。漫画、アニメ、映画で人気を博した『四月は君の嘘』を代表作に持つ漫画家・新川直司さんの連載作。

サッカーは一応昔やっていたので、現在でも観るのも実際プレイするのも大好きなスポーツ。地元のチームをスタジアムまで応援に行くことも結構あります。
もちろんサッカー漫画も好きなジャンルの1つなので、『キャプテン翼』をはじめ、『BE BLUES!〜青になれ〜』や『ANGEL VOICE』など、今も昔も数多く読んできました。
ただ、男子サッカーは人気の高いメジャースポーツですが、女子サッカーになると日本ではマイナーの部類に入ってしまうため、この題材を扱った作品も極端に少なくなってしまいますね。『マイぼーる! 』は人気もあって面白い作品ですけどやはりまだまだ数は多くないと思います。

その中で登場したのが『さよなら私のクラマー』です。実は同作者さんは以前『さよならフットボール』というタイトルで女子サッカー漫画を描いています。これが素晴らしい作品だったんですが、全2巻という短さで終わってしまったことはずっと残念に思っていました。嬉しいのは『さよならフットボール』が今作と繋がりがあるという点ですね。もちろん前作を読まなくても全く問題なく楽しめますし、あくまで前作を知ってる人には嬉しい設定というだけですが、読んでいた方が楽しめるのも確かです。

この作品のメインとなる登場人物は、3名の蕨青南高校女子サッカー部に所属する1年生。
1人は高校にあがるまで環境に恵まれなかったことで、突出した才能をいまいち発揮することができなかった周防すみれ。(ポジション:ウィング)スピードと俊敏性に優れ、体幹もしっかりしているようなのでバランスを崩されても動じないフィジカルの強さも有しています。
それから、中学では周防のライバルとして彼女の道を阻み続けていた曽志崎緑。(ボジション:ボランチ)中学では全国3位にまでチームを導き、アンダーの代表にも選出された女子サッカー有力選手。強豪校からの誘いを蹴って、周防と同じ高校でプレイする道を選びました。
最後に、恩田希。(ポジション:MF)この子は前作『さよならフットボール』の主人公。中学では女子サッカー部がなく、男子サッカーに交じってやっていたことで、試合への出場記録はありません。あくまで公式には・・・。それゆえ高い実力はあっても未だ無名。非常に優れたボールコントロール技術を持ち、ドリブル・パス・シュートどれをとっても一級品。
2巻以降の展開にもよりますが、この3名が皆主人公みたいなものだと思います。

サッカー漫画としてのレベルがとても高いです。元々画力に関しては申し分ないほど良い絵を描いてくれる作者さん。キャラクターや背景はもちろんのこと、なによりサッカーの動きが素晴らしく、スピード感、力強さ、体の流れなど、違和感ない動きを巧みな描写で描かれていました。戦術に関しても選手の動きに関してもファンタジーな要素はなく、かなりしっかりサッカーを描いている点は好感を持て、興味も一層深まりましたね。
女の子のやりとりも普通に面白いので、サッカーと日常とのメリハリもよくできてたと思います。特に恩田のキャラが面白いので結構笑わせてもらえました。新しくコーチに就任した能美さんに対して、「おばちゃん誰?」でぶち切れさせたシーンは吹いた。
周防にしろ恩田にしろ、ずっとピッチの上で1人だった子たちが、仲間を得ていく展開も青春を熱く感じさせてくれて良いですね。

それと、女子サッカーをとりまく厳しい状況にも切り込んでいます。2011年ドイツ開催のFIFA女子ワールドカップ、かつてその大会で女子日本が世界一を勝ち取ったことによって注目を浴びていましたが、純粋なプロチームの少なさ、安い給料、協会からの整わないサポート環境など、今尚彼女たちが厳しい環境のなかにいることに変わりないのが現状。そういった女子サッカーの現状と未来ビジョンについて真正面から描いているという点だけでも高く評価されてもいいと思ってます。

漫画としてとても良く出来てる作品でした。あまり欠点はなく、コマと絵での表現が見事で、ストーリーも続きが気になる構成。目が放せない試合の流れと迫力をしっかり描き出し、日常でのやりとりも面白かったです。
気になるのは作品タイトル。「クラマー」が何なのかについては、故・デットマール・クラマー氏のことではと巷では囁かれていますね。サッカーをあまり知らない人は「誰?」と疑問に思われるかもしれませんが、「日本サッカーの父」と呼ばれ、かつて東京五輪を控えた日本代表強化のためにドイツから招き、日本サッカーの礎を作ったとされるお方です。実際のところタイトルの意味はまだ不明ですが、そのあたりも今後明らかになってくるでしょう。
長く続いて欲しいですね。なによりサッカーの楽しさが強く伝わってくるところが良かった。続きも追っていこうと思います。


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2017年03月26日

【紹介した作品の新刊発売情報】忘却のサチコ 第9巻 他3作品

2017年3月27日〜4月2日発売予定の新刊。
このブログで紹介した作品や関連作品の新刊情報と、試し読みした作品の感想。


3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 第4巻 2017年3月29日発売

3月のライオンの過去記事はこちら


忘却のサチコ 9 (ビッグコミックス)

2017年3月30日発売

忘却のサチコの過去記事はこちら



ラーメン大好き小泉さん 第5巻 2017年3月30日発売

ラーメン大好き小泉さんの過去記事はこちら



試し読みをして気になった作品もひとつ紹介します。

ウォルテニア戦記(1): HJコミックス

ウォルテニア戦記 第01巻
著者:八木ゆかり
掲載:コミックファイア
2017年4月1日発売


武道に明け暮れる日々を送っていた高校生の御子柴亮真は、ある日突如として異世界へ召喚されてしまった。自分を召喚したオルトメア帝国の術師から、この世界では人を殺めると相手の力を吸収でき、異世界人はその吸収力が高いと聞かされた亮真。帝国が異世界人を捕らえて使役しようと企んでいることを知り、持ち前の武術を生かして帝国の術師と兵士を殺め脱出することに成功した。
追っ手から逃れながら冒険者としての生活を始めた亮真は、盗賊団に囚われていた双子の姉妹を救出し、「法術」の力を持つ彼女たちと主従の契約を結ぶ。この出会いがきっかけとなり、亮真の覇道へと繋がる運命の歯車が動き出す。

剣と法術が支配する戦乱の世界で、異世界転生した1人の若者が2人の奴隷を引き連れ、覇王への道を突き進む英雄譚。
HJノベルスで刊行されている小説『ウォルテニア戦記』のコミカライズ作品です。原作は保利亮太さん、漫画は八木ゆかりさんが担当されています。

戦乱の世界を舞台にした異世界召喚ファンタジーですね。戦記モノ。溢れかえるように次から次へと似たような作品が登場するジャンルですが、その中でも主人公のキャラがなかなか強烈でした。
現代人でありながら、師匠から武術と殺気を向けてくる敵には容赦するなという覚悟を植えつけられているからなのか、敵対する相手を殺めることに一切躊躇がありません。普通ならありえないことなんですが、そのありえなさを面白いと感じられるなら楽しめそうです。逆にそこが許容できないと受け付けられないでしょうね。

これこそが真の俺TUEEEE系なのかも。読める限りの内容では異世界に召喚されたからといって、主人公に特殊なチート能力が備わったというわけではなく、現代で鍛えぬいた武術の腕と切れる頭脳で無双していました。敵対者、外道に対する容赦のなさは、英雄というより魔王と言った方が正しいような気もします。

世界観は剣と法術によって戦乱が巻き起こる殺伐した世界。人や魔物を殺めるたびに、相手の力を少し吸収することができるようで、異世界人は特にその吸収力が高いとのこと。帝国は異世界人を召喚しては使い潰すまで使役するらしく、主人公の亮真がそれに立ち向かっていく流れになりそうですね。

異世界モノは駄作も多いだけに今後の展開次第ではつまらない作品になる可能性も高いんですが、小説の感想を見てみると、この作品は物語が進むにつれ尻上がりに面白さが増していく作品のようですね。
なんだかんだで好きなジャンルなので期待してます。

試し読みはコミックファイアさんの公式サイトで1話から順次公開されています。(こちら

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2017年03月25日

漫画『BEASTARS』1巻の感想とあらすじ

『BEASTARS』1巻の感想。


BEASTARS
著者:BEASTARS
掲載:月刊少年マガジン
1巻発売日:2017年1月6日

肉食獣と草食獣が共存する世界。ある日、全寮制の高校チェリートン学園で、オスアルパカの生徒・テムが何者かに襲われ、翌日遺体になって発見される。警察の調べにより学園の肉食獣による犯行の可能性があるとされ、肉食獣と草食獣の間には不穏な空気が蔓延していた。
演劇部の美術を担当するハイイロオオカミのレゴシは、亡くなったテムと友人という関係にありながら、いつも以上に異様な言動と行動を見せたことにより、他の部員たちから疑いの目を向けられていた。皆が帰った放課後、メスアンゴラヒツジのテルスは腕時計の忘れ物をとりに稽古場へ戻ると、そこに待ち構えていたかのようにレゴシが現れる。テルスはレゴシが犯人だと思い、自分もテムと同じようにエサとして人生を終えると覚悟しかけたのだが・・・。

多種多様の肉食動物・草食動物が共存する世界で、本能と理性の間で激しく揺れ動くハイイロオオカミの高校生を中心に、学園に通う動物たちの日常を描いた物語。
擬人化した動物たちのヒューマン(?)ドラマ。学園、演劇部での青春群像劇。1話を試し読みしたときから気になっていた作品。

私がこれまでふれてきた動物や昆虫などの擬人化作品というのは、比較的コメディ寄り、又はハートフルな話になる傾向が多かったと思います。『逢魔ヶ刻動物園』や『ズートピア』などがその例で、誰でも気軽に楽しめる内容が良いところですね。
この『BEASTARS』はコメディやゆるい日常を踏まえながらも、結構真面目な人間ドラマを描いています。『ヤスミーン』のようなシビア過ぎる動物社会を描いているわけではなりませんが、理性で本能を抑える主人公を中心とした思春期の動物たちの青春を描くという、動物擬人化であってもあまり見ない斬新な内容になってます。

まず最も興味を惹かれたのは、私たちのような人間は一切存在せず、擬人化した多種多様な動物たちが人間らしく暮らしている独特な世界観。
肉食動物・草食動物という本来なら相容れない喰う喰われる間柄にある両者が、生活圏を分け隔てることなく共存している世界。この世界では肉食動物が草食動物を食べることは重罪としてタブー化されており、メインの舞台となる全寮制の高校チェリートン学園では、怪我をさせただけでも退学処分にされてしまうようです。
かといって肉食動物に肉食の本能が皆無ということではありません。肉食動物たちはその決められたルールのもとで自らの理性をもって本能を抑え込み、この矛盾した社会で一応は互いを認め合って平和に共存しています。

青春群像劇であっても、ただの少年少女たちが思春期特有の悩みや苦悩に葛藤する内容とは違い、上記で書いた自然の摂理に反した矛盾する社会の中で、主に主人公が本能に悩みながら青春を送る姿を描いているところが面白いですね。

主人公のレゴシはイヌ科最大種とされるハイイロオオカミのオス。作中でも大柄の部類に入り、鋭いツメ、尖った牙、大きな顎を持ち、そして異様な雰囲気を放つ主人公です。ちょっと変わった言動・行動によって周囲から誤解を招くこともありますが、実際のレゴシはとても繊細で内向的、静かに暮らすことを望んでいるちょっと不器用なオオカミです。戦闘力と性格が伴わないと言われています。
ただ、そんなレゴシの中にも肉食動物としての本能は確実にあり、自分の内にある悪魔に怯え、必死に戦って抗おうと苦悩することもあります。
犬などと違って本来は生粋の肉食動物ですから、そんな彼の姿によってよりこの社会の矛盾が浮き彫りになってきますね。静かに暮らしたいレゴシと内包する本能、これが今後どうせめぎ合い、向き合っていくのかは楽しみですね。

異世界ファンタジーの様相を帯びてはいても、見ようによっては現実とリンクするとてもリアリティある作品。現実にも今さら口にし辛い社会にある矛盾する点は多く、私たちもその矛盾を許容しながら生活している部分も少なからずあると思います。ただ、本作にあった冒頭の事件によって肉食動物と草食動物の間に壁が生まれたように、社会のためであっても体裁やルールによって無理に抑え込んだものは、何かの弾みで容易に亀裂が生じてしまう恐れも孕んでいますね。
動物であってもてとも人間くさいという特徴もリアルを感じさせる要因。優れたものへの嫉妬や羨望、種族間での軋轢、血統による立場での差別意識やエリート意識。レゴシが本能によって悩み葛藤する姿と同様に、その中での感情表現や心理描写がとても巧みに描かれているので、社会だけではなく個々のキャラへの興味も抱かせてくれました。

ファンタジーだけどリアリティを感じさせる独特な世界観と斬新な設定は見事。深みを帯びていくストーリー展開も読み応えあり、高校生たちの心の機微も巧みに表現されていました。
レゴシが苦悩する自身の本能とどのように向き合い周囲と付き合っていくのか、アルパカのテムを殺した犯人は誰なのかというミステリーも気になるところ。レゴシだけではなく、他の登場人物たちの発露する本能と抑え込む理性との間で否応なく揺れ動く心も目が離せませんね。
ヒューマンドラマが好きな人なら特に楽しめる内容だと思います。早く続きが読みたい。


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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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