2021年09月26日
CM史上初!? 総勢11名もの芸能人が出演! 会議のテーマは犬派か猫派か? クラフトボス 宇宙人ジョーンズ「会議室」篇
この記事は、2021年5月2日に更新の、新CMの読み合わせに見えた稽古場の光景は、実はミュージカルの舞台の読み合わせだった! クラフトボス 宇宙人ジョーンズ「稽古場」篇ので、クラフトボスCMシリーズの続篇の内容となります。
1992年の発売以来、“働く人の相棒”として、多くのお客様から親しまれているロングセラーブランドの「ボス」。
働く人の傍らにある飲み物はコーヒーだけではないことから、2019年にはペットボトルコーヒーの「クラフトボス」シリーズから紅茶シリーズも展開しています。
そしてこのたび、紅茶シリーズの新商品が誕生し、全国で発売されました。
その名も、「クラフトボス ストレートティー」です。
上の画像でもご紹介の「クラフトボス ストレートティー」は、「クラフトボス」紅茶シリーズ最高の茶葉量を使用。
スリランカの高地であるヌワラエリアで栽培された、爽やかな香りの茶葉を30%使用し、「高温・短時間で紅茶の美味しい部分を贅沢に抽出することで、“本格的な紅茶の味わい”を実現したそうです。
また、すっきりとした“清々しい甘さ”と、渋みや雑味を抑えた“心地よい後味”で飲み飽きない設計となっているうえに、200以上もの工程(茶葉加工・抽出・調合)を経て、手間を惜しまず仕立てたストレートティーということでした。
「クラフトボス ストレートティー」の発売をきっかけに、紅茶がより多くの働く人たちにとっても身近な飲み物になってほしいという思いから、会社のさまざまな個性が一堂に会する「会議室」を舞台にしたCMを制作しました。
とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。
今回の出演者は、主役のトミー・リー・ジョーンズさんをのぞき、シリーズで出演している役所広司さんを含め、総勢なんと12名!
まずは、下のYouTubeからのプレーヤーで、今回の記事の対象となった宇宙人ジョーンズ「稽古場」篇のテレビCM動画を視聴してみてくださいね。
クラフトボス 宇宙人ジョーンズ「会議室」篇 90秒
では、いつものように宇宙人ジョーンズ「会議室」篇のCMのうち、90秒バージョンを私なりに振り返ってみたいと思います。
なお、トミー・リー・ジョーンズさんをのぞき、総勢11名ものキャストが出演していたしたCMであったため、出演者の役名については次のようにさせていただきました。
役所:役所広司さん
杉咲:杉咲花さん
神木:神木隆之介さん
塚本:塚本晋也さん
村田:村田雄浩さん
リリコ:LiLiCoさん
犬山:犬山イヌコさん
松尾:松尾論さん
駿河:駿河太郎さん
山田:山田キヌヲさん
丸山:丸山礼さん
【宇宙人ジョーンズ「会議室」篇 90秒バージョン】
とある会社の会議室にて。
杉咲「なんで反対なんですか?」
女性社員の杉崎が、前を歩いていた、同じく女性社員の山田に向かって問いかけていたり、
リリコ「頭固くない?」
松尾「固くありません。
ふにゃふにゃです」
と、女性社員のリリコと男性社員の松尾との会話。
先ほど、後ろから問いかけても返事がない山田ではあったが、杉咲はなおも、
杉咲「ねぇ、なんで反対なんですか?」
と、しつこく食い下がっていた。
このように、社員たちが盛んに議論しながら次々と会議室に入室してくる。
そこへ、最後に村田と一緒に入ってきたのは、今回の会議の議長役を務めると思われる役所。
「まとまらないなぁ、みんな」
とざわざわした状況に眉をひそめつつ、
「ジョーンズは?」
と、都合によりリモートで参加することになったジョーンズの様子を尋ねる役所。
すかさず、
「寝てます」
と答えたのは、女子社員の丸山。
どうやら、今回の会議の進行役とも言える役目を担ってそうだ。
目の前のパソコンのリモート画面を見ると、こちら側の騒々しい状況をよそに、ジョーンズは口を開けた状態で、天井を見ているかのように爆睡していた。
そんな中、ドアの前で、
「僕、“紅茶”買ってきます。
いります?」
と、みんなに声をかけたのは、男性社員の神木。
次の瞬間、
山田「紅茶一択?」
松尾「ふつうコーヒーだろう」
塚本「ふつうコーヒーですよね」
などと、あちこちから疑問の声が上がるが、神木はニコニコしながら、
「その思い込みから変えちゃいませんか。
飲み物変わると意見も変わったりして…」
と語ったのだった。
その意見に、
「いいと思います、紅茶」
と同意した杉咲。
すると、杉咲に合わせるかのように、他の社員たちも、
駿河「乗った」
役所「俺も飲みたかったんだ」
村田「紅茶にするかな」
松尾「じゃあ俺も」
と、続々と“紅茶”を支持することに。
それを見た神木が、
「じゃあ、全員紅茶で!」
と言って、元気に飛び出していった。
そのやり取りを、少し離れたところから冷静に見ていた丸山。
本当はコーヒーがよかったかのようないぶかしげな表情で、
「なにこの流れ…?」
とつぶやいていた。
しばらくして、
「買ってきました〜!」
と言って、ボスの紅茶シリーズが入ったレジ袋を両手で持ちながら元気よく入っていた神木。
だが、会議室のテーブルには誰もいない。
よく見ると、社員たちは会議室の隅のスペースで休憩していたのだった。
神木「あっ、もう休憩っすか?」
そう言って、レジ袋の紅茶を取り出すと、新発売のストレートタイプを始め、ミルクティーやレモンティーなど、各々がボスのペットボトルタイプの紅茶を手に取っていくことに。
そんな中、神木が紅茶を飲む姿を見て、
山田「紅茶似合うね」
と、神木の顔を見ながらつぶやいた山田。
山田の言葉に、
リリコ「似合う」
と、リリコも同調することに。
神木「やっぱそういうイメージあります?」
駿河「コーヒーか紅茶かで言うと」
丸山「紅茶ですよね」
すると、調子に乗った神木が次のように話し始めた。
神木「よく言われるんですよ。
昼下がりにバイオリン弾いて、紅茶飲んでそうとか、あっ、貴族の格好をして、お城の中庭でアフタヌーンティーしてそうとか。
もうなんかそういうイメージありますよね?」
自身の紅茶のイメージに対し、話がヒートアップしていったことで、紅茶を飲む姿は似合うけれど、昼下がりにバイオリンを弾いたり、貴族の格好までとなると、
リリコ「ない」
山田「そこまでのイメージはない」
と言って、さっきまで紅茶が似合うとほめていた女性社員2人から否定されることに。
神木「ちょっと、ないですか!?」
丸山「自意識過剰系?」
神木「そんなことはない…」
と否定しながらも、自らを落ち着かせるためにもボスのストレートティーを飲む神木。
そんな会話がありながらも、次の話題は「犬派か猫派か」ということで、神木がノートパソコンのディスプレイ画面にグラフを表示し、
神木「面白いデータがあります。
前は圧倒的に犬派が多かったんですが、ここ数年」
村田「猫派が追い上げてきている」
山田「逆転しそうですね」
と、興味深げにグラフを見ていた村田と山田。
会議室の別の席では、
リリコ「うちの猫」
とうれしそうに言って、スマホの写真を松尾に見せていたリリコ。
しかし、どうやら「犬派」の松尾だったらしく、
「性格悪そうですね」
と言って、バッサリ切り捨てたのだった。
一方で、
塚本「犬派ですよね?」
塚本が役所に尋ねると、
役所「猫ちゃん」
と、親指を立てたジェスチャーをすることで猫派であることをアピールした役所。
駿河「丸山は?」
神木のそばにいた駿河が、神木よりも距離を置いた場所にいた丸山に向かって問おけると、丸山は、
丸山「ニャ〜オ」
と、猫のジェスチャーで猫派であることをアピールした。
丸山としては、てっきり駿河が同じ猫のジェスチャーで答えてくれるかと思ったら、無視した神木との会話に戻ることに。
取り残された丸山は
「シャー!」
と猫が怒ったときのような仕草を見せるのだった。
すると役所が立ち上がり、
役所「変化するものなんだろうな」
と言うと、
神木「世の中想像以上に」
役所「飲み物もコーヒーが盤石というわけでもないか」
杉咲「いつか紅茶が逆転するかも?」
の会話がくり広げられていった。
休憩が長引いていたことで、それまで会議室の少し離れたところからやり取りを見ていた丸山が、やれやれといった表情で、次のような一言を。
「そろそろ仕事しません?」。
Na:ボスの紅茶「ストレートティー」NEW。
最後は、ようやく目を覚ましたジョーンズが、
「この惑星では、紅茶派がじわじわと拡大している」
と調査報告をしながら、リモートの画面では、ジョーンズが左腕に抱えていた猫が嫌がる様子を見せながらもボスのストレートティーを飲む姿と、分割された画面で「クラフトボスティー」をおいしそうに飲む12人全員のカットが映し出されてENDとなっていた。
◆「夢の国」篇の撮影エピソードをご紹介しつつ、私のコメントも交えて書いてみました
では、「会議室」篇のCMの内容を私なりに振り返ったところで、今回もサントリーさんのニュースリリースで紹介されていたCMの撮影エピソードを引用し、ご紹介しつつ、私のコメントを交えた記事として書いてみたいと思います。
憧れの役所さんとの初共演にテンションが上がる神木さん
本CMで、役所さんと念願の初共演を果たした神木さん。撮影の合間には、神木さんが11歳の時に見て、役所さんの演技に憧れたという映画『笑いの大学』が話題にのぼりました。
当時、役所さんの相手役が28歳だったという話から、撮影の数日前に誕生日を迎えた神木さんも、ちょうど28歳ということで、あれこれ会話が弾んでいた2人。
子どものころから憧れていた役所さんが目の前にいるということで、緊張が見え隠れしながらも、神木さんは終始とてもうれしそうな表情を浮かべていて、役所さんもそんな神木さんとのコミュニケーションを心から楽しんでいる様子でした。
なるほど、役所さんと神木さんは今回の「会議室」篇のCMが初共演だったんですね。
ちなみに、神木さんが11歳のころにご覧になり、役所さんの演技に憧れたと話していた映画「笑の大学」は、脚本家の三谷幸喜さん原作・脚本による演劇作品で、ラジオドラマ版・舞台版・映画版の3つのバージョンが存在するとのこと。
映画版については、2004年10月に公開され、下のリンクでもご紹介のようにDVDも販売されています(中古もあり)。
笑の大学 スペシャル・エディション
お互いに「神様」「花様」と呼び合う仲良しコンビが5度目の共演
今回が5度目の共演で、今ではお互いに「神様」「花様」と呼び合うほど、親しい間柄の神木さんと杉咲さん。
撮影の休憩時は、杉咲さんが当時、録画して欠かさず見ていたという神木さん出演のドラマの話となり、ご本人も忘れていたドラマの中のエピソードを杉咲さんが覚えており、神木さんを驚かせる場面がありました。
また、撮影前、「普段はコーヒーに囲まれているのに、今回は紅茶を持っていて、紅茶に囲まれているのが不思議」と語っていた杉咲さん。
その驚きをとても自然な形で表現していた本番では、あっという間にOKテイクを獲得していました。
神木さん、杉咲さんともに5回も共演しているのであれば、お互いに「神様」「花様」と呼び合う仲にもなるでしょうね。
また、神木さんと杉咲さんといえば、小栗旬さんと共演している味の素の「ほんだし」で「うちの満菜みそ汁」篇のCMでは、神木さんが兄役の小栗旬さんの次男役で。
杉咲さんは妹役として出演していることでもおなじみです。
演技派・個性派そろいの作品ならではの12通りの楽しみ方
コーヒー派と紅茶派、犬派と猫派、もしくはいずれにも属さない中立派(?)が議論を繰り広げる本CM。芸達者ばかりがそろうだけに、監督の指示に対してどのキャストも的確に応えるだけでなく、その役柄の個性を発揮しながらユニークに演じる姿が印象的でした。
「がくぜんとした驚き」を求められた村田さんが、声が裏返るほどのエネルギッシュな演技を披露し、あまりにもコミカル過ぎてNGになると、「とにかく厳しい雰囲気で」という指示に、山田さんは感情を表に出さないポーカーフェイスをキープ。
さらに、側近的な立場から、役所さんのことを一番知っているかのような発言を繰り返すも、実はことごとく本人と逆の意見という塚本さんの切ない演技、「誰が何と言おうと、私は犬しか信じないという感じで」との指示通り、全身からビシビシ犬派のオーラを発する犬山さんなど、劇中のささいな言動や空気感気から、12名のキャストそれぞれの立場やキャラクターにあれこれ想像を巡らせたりするのも、作品を楽しむ醍醐味のひとつとなっています。
おそらく、1作品のCMに12人もの芸能人が出演したというのは、CM史上初だったのではないでしょうか?
コロナ渦ではあるものの、ボスのブランドについては、それだけ人件費や広告費をかけることができるくらいけっこう儲かっているのかも? と、あらぬ考えが思い浮かんだのでした。
夫婦漫才をほうふつとさせる息ピッタリの掛け合い
CMの中ではお互いの意見がぶつかり合ってばかりですが、実際のところはもちろん仲良しで、「スマホを見せながら2人で話すなんて、恋人同士みたいですね(笑)」と冗談を言い合うなど、名コンビぶりを見せたLiLiCoさんと松尾さん。
その絶妙の掛け合いに、監督はファーストカットから思わず「うまい!」とうなっていました。
続いて、監督が「もう少し変化のあるセリフを」と松尾さんにリクエストすると、「犬っぽいですね」「飼い主そっくり」といったアドリブを次々と披露。
相方LiLiCoさんのユニークなリアクションと相まって、現場は毎回、楽しそうな笑い声に包まれました。
あぁ、実際のところは仲良しでも、CMではお互いの意見がぶつかり合うという設定だったんですね。
CMの設定では、LiLiCoさんが猫派で、松尾さんはどちらでもない派でしたが、実際はどうなんだろうというのも気になったのでした。
丸山さん会心のアドリブネタに駿河さんも撃沈!?
犬派か猫派か、自分から質問したにもかかわらず、丸山さんの反応を見た駿河さんが、まるで何事もなかったかのように振る舞うシーン。
ここでは監督が丸山さんに「カメラを回すので、何かやってください」と声をかけ、演技を一任する場面がありました。
さっそくお笑い芸人の本領発揮という感じで、「私はここにいるよ!」「疎外感!」などと、オリジナルのジェスチャーを交えながら、体も声も張ったお芝居を連発した丸山さん。
その後、「ラストで、『疎外感』以外、別のパターンはありますか?」という監督の指示に、珍しく長考した丸山さんですが、最後の最後にひねり出したセリフは、なんと渾身(こんしん)の「疎外感」!
まさかの“天丼”(同じギャグをくり返して笑いを取る、というお笑い用語)に、背中越しでも笑っているのがわかるほど、肩が揺れてしまった駿河さんでした。
これについては、先ほど私なりにCMを振り返った内容の中で、
駿河「丸山は?」
神木のそばにいた駿河が、神木よりも距離を置いた場所にいた丸山に向かって問おけると、丸山は、
丸山「ニャ〜オ」
と、猫のジェスチャーで猫派であることをアピールした。
丸山としては、てっきり駿河が同じ猫のジェスチャーで答えてくれるかと思ったら、無視した神木との会話に戻ることに。
取り残された丸山は
「シャー!」
と猫が怒っているような仕草を見せるのだった。
のシーンでもありましたね。
でも、実は「疎外感!」のジャスチャーも加わっていたとは、撮影のエピソードを読むまでは気が付きませんでした。
次の記事では、すでにプロフィールの記事を更新済みのトミー・リー・ジョーンズさんと、杉咲花さん、役所広司さんをのぞいた、10名の出演者の方のプロフィールについて書いてみたいと思います。
1992年の発売以来、“働く人の相棒”として、多くのお客様から親しまれているロングセラーブランドの「ボス」。
働く人の傍らにある飲み物はコーヒーだけではないことから、2019年にはペットボトルコーヒーの「クラフトボス」シリーズから紅茶シリーズも展開しています。
そしてこのたび、紅茶シリーズの新商品が誕生し、全国で発売されました。
その名も、「クラフトボス ストレートティー」です。
上の画像でもご紹介の「クラフトボス ストレートティー」は、「クラフトボス」紅茶シリーズ最高の茶葉量を使用。
スリランカの高地であるヌワラエリアで栽培された、爽やかな香りの茶葉を30%使用し、「高温・短時間で紅茶の美味しい部分を贅沢に抽出することで、“本格的な紅茶の味わい”を実現したそうです。
また、すっきりとした“清々しい甘さ”と、渋みや雑味を抑えた“心地よい後味”で飲み飽きない設計となっているうえに、200以上もの工程(茶葉加工・抽出・調合)を経て、手間を惜しまず仕立てたストレートティーということでした。
「クラフトボス ストレートティー」の発売をきっかけに、紅茶がより多くの働く人たちにとっても身近な飲み物になってほしいという思いから、会社のさまざまな個性が一堂に会する「会議室」を舞台にしたCMを制作しました。
とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。
今回の出演者は、主役のトミー・リー・ジョーンズさんをのぞき、シリーズで出演している役所広司さんを含め、総勢なんと12名!
まずは、下のYouTubeからのプレーヤーで、今回の記事の対象となった宇宙人ジョーンズ「稽古場」篇のテレビCM動画を視聴してみてくださいね。
クラフトボス 宇宙人ジョーンズ「会議室」篇 90秒
では、いつものように宇宙人ジョーンズ「会議室」篇のCMのうち、90秒バージョンを私なりに振り返ってみたいと思います。
なお、トミー・リー・ジョーンズさんをのぞき、総勢11名ものキャストが出演していたしたCMであったため、出演者の役名については次のようにさせていただきました。
役所:役所広司さん
杉咲:杉咲花さん
神木:神木隆之介さん
塚本:塚本晋也さん
村田:村田雄浩さん
リリコ:LiLiCoさん
犬山:犬山イヌコさん
松尾:松尾論さん
駿河:駿河太郎さん
山田:山田キヌヲさん
丸山:丸山礼さん
【宇宙人ジョーンズ「会議室」篇 90秒バージョン】
とある会社の会議室にて。
杉咲「なんで反対なんですか?」
女性社員の杉崎が、前を歩いていた、同じく女性社員の山田に向かって問いかけていたり、
リリコ「頭固くない?」
松尾「固くありません。
ふにゃふにゃです」
と、女性社員のリリコと男性社員の松尾との会話。
先ほど、後ろから問いかけても返事がない山田ではあったが、杉咲はなおも、
杉咲「ねぇ、なんで反対なんですか?」
と、しつこく食い下がっていた。
このように、社員たちが盛んに議論しながら次々と会議室に入室してくる。
そこへ、最後に村田と一緒に入ってきたのは、今回の会議の議長役を務めると思われる役所。
「まとまらないなぁ、みんな」
とざわざわした状況に眉をひそめつつ、
「ジョーンズは?」
と、都合によりリモートで参加することになったジョーンズの様子を尋ねる役所。
すかさず、
「寝てます」
と答えたのは、女子社員の丸山。
どうやら、今回の会議の進行役とも言える役目を担ってそうだ。
目の前のパソコンのリモート画面を見ると、こちら側の騒々しい状況をよそに、ジョーンズは口を開けた状態で、天井を見ているかのように爆睡していた。
そんな中、ドアの前で、
「僕、“紅茶”買ってきます。
いります?」
と、みんなに声をかけたのは、男性社員の神木。
次の瞬間、
山田「紅茶一択?」
松尾「ふつうコーヒーだろう」
塚本「ふつうコーヒーですよね」
などと、あちこちから疑問の声が上がるが、神木はニコニコしながら、
「その思い込みから変えちゃいませんか。
飲み物変わると意見も変わったりして…」
と語ったのだった。
その意見に、
「いいと思います、紅茶」
と同意した杉咲。
すると、杉咲に合わせるかのように、他の社員たちも、
駿河「乗った」
役所「俺も飲みたかったんだ」
村田「紅茶にするかな」
松尾「じゃあ俺も」
と、続々と“紅茶”を支持することに。
それを見た神木が、
「じゃあ、全員紅茶で!」
と言って、元気に飛び出していった。
そのやり取りを、少し離れたところから冷静に見ていた丸山。
本当はコーヒーがよかったかのようないぶかしげな表情で、
「なにこの流れ…?」
とつぶやいていた。
しばらくして、
「買ってきました〜!」
と言って、ボスの紅茶シリーズが入ったレジ袋を両手で持ちながら元気よく入っていた神木。
だが、会議室のテーブルには誰もいない。
よく見ると、社員たちは会議室の隅のスペースで休憩していたのだった。
神木「あっ、もう休憩っすか?」
そう言って、レジ袋の紅茶を取り出すと、新発売のストレートタイプを始め、ミルクティーやレモンティーなど、各々がボスのペットボトルタイプの紅茶を手に取っていくことに。
そんな中、神木が紅茶を飲む姿を見て、
山田「紅茶似合うね」
と、神木の顔を見ながらつぶやいた山田。
山田の言葉に、
リリコ「似合う」
と、リリコも同調することに。
神木「やっぱそういうイメージあります?」
駿河「コーヒーか紅茶かで言うと」
丸山「紅茶ですよね」
すると、調子に乗った神木が次のように話し始めた。
神木「よく言われるんですよ。
昼下がりにバイオリン弾いて、紅茶飲んでそうとか、あっ、貴族の格好をして、お城の中庭でアフタヌーンティーしてそうとか。
もうなんかそういうイメージありますよね?」
自身の紅茶のイメージに対し、話がヒートアップしていったことで、紅茶を飲む姿は似合うけれど、昼下がりにバイオリンを弾いたり、貴族の格好までとなると、
リリコ「ない」
山田「そこまでのイメージはない」
と言って、さっきまで紅茶が似合うとほめていた女性社員2人から否定されることに。
神木「ちょっと、ないですか!?」
丸山「自意識過剰系?」
神木「そんなことはない…」
と否定しながらも、自らを落ち着かせるためにもボスのストレートティーを飲む神木。
そんな会話がありながらも、次の話題は「犬派か猫派か」ということで、神木がノートパソコンのディスプレイ画面にグラフを表示し、
神木「面白いデータがあります。
前は圧倒的に犬派が多かったんですが、ここ数年」
村田「猫派が追い上げてきている」
山田「逆転しそうですね」
と、興味深げにグラフを見ていた村田と山田。
会議室の別の席では、
リリコ「うちの猫」
とうれしそうに言って、スマホの写真を松尾に見せていたリリコ。
しかし、どうやら「犬派」の松尾だったらしく、
「性格悪そうですね」
と言って、バッサリ切り捨てたのだった。
一方で、
塚本「犬派ですよね?」
塚本が役所に尋ねると、
役所「猫ちゃん」
と、親指を立てたジェスチャーをすることで猫派であることをアピールした役所。
駿河「丸山は?」
神木のそばにいた駿河が、神木よりも距離を置いた場所にいた丸山に向かって問おけると、丸山は、
丸山「ニャ〜オ」
と、猫のジェスチャーで猫派であることをアピールした。
丸山としては、てっきり駿河が同じ猫のジェスチャーで答えてくれるかと思ったら、無視した神木との会話に戻ることに。
取り残された丸山は
「シャー!」
と猫が怒ったときのような仕草を見せるのだった。
すると役所が立ち上がり、
役所「変化するものなんだろうな」
と言うと、
神木「世の中想像以上に」
役所「飲み物もコーヒーが盤石というわけでもないか」
杉咲「いつか紅茶が逆転するかも?」
の会話がくり広げられていった。
休憩が長引いていたことで、それまで会議室の少し離れたところからやり取りを見ていた丸山が、やれやれといった表情で、次のような一言を。
「そろそろ仕事しません?」。
Na:ボスの紅茶「ストレートティー」NEW。
最後は、ようやく目を覚ましたジョーンズが、
「この惑星では、紅茶派がじわじわと拡大している」
と調査報告をしながら、リモートの画面では、ジョーンズが左腕に抱えていた猫が嫌がる様子を見せながらもボスのストレートティーを飲む姿と、分割された画面で「クラフトボスティー」をおいしそうに飲む12人全員のカットが映し出されてENDとなっていた。
◆「夢の国」篇の撮影エピソードをご紹介しつつ、私のコメントも交えて書いてみました
では、「会議室」篇のCMの内容を私なりに振り返ったところで、今回もサントリーさんのニュースリリースで紹介されていたCMの撮影エピソードを引用し、ご紹介しつつ、私のコメントを交えた記事として書いてみたいと思います。
憧れの役所さんとの初共演にテンションが上がる神木さん
本CMで、役所さんと念願の初共演を果たした神木さん。撮影の合間には、神木さんが11歳の時に見て、役所さんの演技に憧れたという映画『笑いの大学』が話題にのぼりました。
当時、役所さんの相手役が28歳だったという話から、撮影の数日前に誕生日を迎えた神木さんも、ちょうど28歳ということで、あれこれ会話が弾んでいた2人。
子どものころから憧れていた役所さんが目の前にいるということで、緊張が見え隠れしながらも、神木さんは終始とてもうれしそうな表情を浮かべていて、役所さんもそんな神木さんとのコミュニケーションを心から楽しんでいる様子でした。
なるほど、役所さんと神木さんは今回の「会議室」篇のCMが初共演だったんですね。
ちなみに、神木さんが11歳のころにご覧になり、役所さんの演技に憧れたと話していた映画「笑の大学」は、脚本家の三谷幸喜さん原作・脚本による演劇作品で、ラジオドラマ版・舞台版・映画版の3つのバージョンが存在するとのこと。
映画版については、2004年10月に公開され、下のリンクでもご紹介のようにDVDも販売されています(中古もあり)。
笑の大学 スペシャル・エディション
お互いに「神様」「花様」と呼び合う仲良しコンビが5度目の共演
今回が5度目の共演で、今ではお互いに「神様」「花様」と呼び合うほど、親しい間柄の神木さんと杉咲さん。
撮影の休憩時は、杉咲さんが当時、録画して欠かさず見ていたという神木さん出演のドラマの話となり、ご本人も忘れていたドラマの中のエピソードを杉咲さんが覚えており、神木さんを驚かせる場面がありました。
また、撮影前、「普段はコーヒーに囲まれているのに、今回は紅茶を持っていて、紅茶に囲まれているのが不思議」と語っていた杉咲さん。
その驚きをとても自然な形で表現していた本番では、あっという間にOKテイクを獲得していました。
神木さん、杉咲さんともに5回も共演しているのであれば、お互いに「神様」「花様」と呼び合う仲にもなるでしょうね。
また、神木さんと杉咲さんといえば、小栗旬さんと共演している味の素の「ほんだし」で「うちの満菜みそ汁」篇のCMでは、神木さんが兄役の小栗旬さんの次男役で。
杉咲さんは妹役として出演していることでもおなじみです。
演技派・個性派そろいの作品ならではの12通りの楽しみ方
コーヒー派と紅茶派、犬派と猫派、もしくはいずれにも属さない中立派(?)が議論を繰り広げる本CM。芸達者ばかりがそろうだけに、監督の指示に対してどのキャストも的確に応えるだけでなく、その役柄の個性を発揮しながらユニークに演じる姿が印象的でした。
「がくぜんとした驚き」を求められた村田さんが、声が裏返るほどのエネルギッシュな演技を披露し、あまりにもコミカル過ぎてNGになると、「とにかく厳しい雰囲気で」という指示に、山田さんは感情を表に出さないポーカーフェイスをキープ。
さらに、側近的な立場から、役所さんのことを一番知っているかのような発言を繰り返すも、実はことごとく本人と逆の意見という塚本さんの切ない演技、「誰が何と言おうと、私は犬しか信じないという感じで」との指示通り、全身からビシビシ犬派のオーラを発する犬山さんなど、劇中のささいな言動や空気感気から、12名のキャストそれぞれの立場やキャラクターにあれこれ想像を巡らせたりするのも、作品を楽しむ醍醐味のひとつとなっています。
おそらく、1作品のCMに12人もの芸能人が出演したというのは、CM史上初だったのではないでしょうか?
コロナ渦ではあるものの、ボスのブランドについては、それだけ人件費や広告費をかけることができるくらいけっこう儲かっているのかも? と、あらぬ考えが思い浮かんだのでした。
夫婦漫才をほうふつとさせる息ピッタリの掛け合い
CMの中ではお互いの意見がぶつかり合ってばかりですが、実際のところはもちろん仲良しで、「スマホを見せながら2人で話すなんて、恋人同士みたいですね(笑)」と冗談を言い合うなど、名コンビぶりを見せたLiLiCoさんと松尾さん。
その絶妙の掛け合いに、監督はファーストカットから思わず「うまい!」とうなっていました。
続いて、監督が「もう少し変化のあるセリフを」と松尾さんにリクエストすると、「犬っぽいですね」「飼い主そっくり」といったアドリブを次々と披露。
相方LiLiCoさんのユニークなリアクションと相まって、現場は毎回、楽しそうな笑い声に包まれました。
あぁ、実際のところは仲良しでも、CMではお互いの意見がぶつかり合うという設定だったんですね。
CMの設定では、LiLiCoさんが猫派で、松尾さんはどちらでもない派でしたが、実際はどうなんだろうというのも気になったのでした。
丸山さん会心のアドリブネタに駿河さんも撃沈!?
犬派か猫派か、自分から質問したにもかかわらず、丸山さんの反応を見た駿河さんが、まるで何事もなかったかのように振る舞うシーン。
ここでは監督が丸山さんに「カメラを回すので、何かやってください」と声をかけ、演技を一任する場面がありました。
さっそくお笑い芸人の本領発揮という感じで、「私はここにいるよ!」「疎外感!」などと、オリジナルのジェスチャーを交えながら、体も声も張ったお芝居を連発した丸山さん。
その後、「ラストで、『疎外感』以外、別のパターンはありますか?」という監督の指示に、珍しく長考した丸山さんですが、最後の最後にひねり出したセリフは、なんと渾身(こんしん)の「疎外感」!
まさかの“天丼”(同じギャグをくり返して笑いを取る、というお笑い用語)に、背中越しでも笑っているのがわかるほど、肩が揺れてしまった駿河さんでした。
これについては、先ほど私なりにCMを振り返った内容の中で、
駿河「丸山は?」
神木のそばにいた駿河が、神木よりも距離を置いた場所にいた丸山に向かって問おけると、丸山は、
丸山「ニャ〜オ」
と、猫のジェスチャーで猫派であることをアピールした。
丸山としては、てっきり駿河が同じ猫のジェスチャーで答えてくれるかと思ったら、無視した神木との会話に戻ることに。
取り残された丸山は
「シャー!」
と猫が怒っているような仕草を見せるのだった。
のシーンでもありましたね。
でも、実は「疎外感!」のジャスチャーも加わっていたとは、撮影のエピソードを読むまでは気が付きませんでした。
次の記事では、すでにプロフィールの記事を更新済みのトミー・リー・ジョーンズさんと、杉咲花さん、役所広司さんをのぞいた、10名の出演者の方のプロフィールについて書いてみたいと思います。
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