オープン当時にデートでマクドナルドにいらした
お客さまの実際の思い出に基づいて制作しました。
５０年経っても、お孫さんやご家族と一緒に来ていただけるよう、
これからもずっと、すきな人と訪れる場所でありたい。
そんな願いを込めています」
（YouTubeにおける日本マクドナルド公式チャンネルのメッセージより）
今回の記事でご紹介のＣＭは、いまから５０年前の１９７１年７月２０日に、東京・銀座にマクドナルドの日本第１号店がオープン。
今年の２０２１年にめでたく５０周年を迎えたことを記念して制作された日本マクドナルドのＣＭとなります。
出演は、タレントで女優。
クイズ番組では解答率の高さから「クイズの女王」と呼ばれなど、バラエティ番組でも活躍している宮崎美子さんです。
その宮崎さんが「５０年前のマクドナルド銀座１号店でデートをする中学生の少女」と「孫と一緒にマクドナルドでビッグマックを食べながら、「当時のデートの思い出話をする現在の女性のばぁば」の２役を演じることに。
特に、５０年前の中学生の少女姿は、ネットでも大いに話題となりました。
また宮崎の夫役で、じぃじ役でもあった、ベテランお笑いタレントの村上ショージさんも出演。
５０年前の銀座を再現したセットや、６２歳にして中学生を演じる宮崎さんの自然な演技で話題になっているということです。
まずは、下のYouTubeからのプレーヤーで、今回の記事の対象となった「僕がここにいる理由」篇のテレビＣＭ動画を視聴してみてくださいね。
注：いつ削除されて見られなくかもしれませんので、、どうかご視聴はお早めにお願いいたします。
家族といっしょに。「僕がここにいる理由」篇 60秒バージョンではいつものように、「僕がここにいる理由」篇のうち60秒バージョンのＣＭについて私なりに振り返ってみることにしましょう。
【「僕がここにいる理由」篇 60秒バージョン】
舞台は、５０年前の、当時１９７１年にオープンしたマクドナルド銀座１号店。
オープン当日ということで、銀座は歩行者天国となっいて、マクドナルドのお店の前にはいくつものビーチパラソルが傘を開き、多くの人でごった返していのでした。
そんな５０年前のマクドナルド銀座１号店前のビーチパラソルに用意された椅子に座り、目いっぱいのおしゃれをして、１つ年上の彼とデートに来ていたのは、中学生の女の子（以下、少女）。
手元でハンカチをにぎりしめ、緊張している様子の少女に、彼が、
「お待たせ」
と言って、マクドナルドの紙袋を持って買ってきたのでした。
「ありがとう」
そう言って、少女は笑顔で紙袋を受け取るのですが、中身はビッグマックのセットであることが判明。
そのことがわかると、少女はなぜか手をつけず、もじもじとしたまま。
彼が、
「えっ、食べないんだ、せっかくなのに…」
と尋ねると、少女は照れたような笑いを浮かべながら小さくうなずくのでした。
そしてマクドナルド前でのデートが終わり、彼は、
「じゃあ」
と言って、少女を置いたまま歩行者天国の人混みの中に消えてしまうことに。
少女は後ろ姿を切なく見つめ、恋も終わってしまうのでした。
−そして、舞台は５０年たった２０２１年のマクドナルド−
当時の少女は「ばぁば」となり、中学生の男の子と思われる孫とビッグマックを食べながら、当時のデートの様子を回想しつつ思い出話をしていたのでした。
孫が、
「ばぁばはさ、何で（ビッグマックを）食べなかったの？」
と尋ねると、ばぁばは、
「だって恥ずかしいじゃない。
好きな人の前でこんなでっかいの！」
と答えることに。
いまとなっては、ふつうのハンバーガーセットのほうがまだ当時の彼と楽しく食べることができていたかもしれません。
孫は、
「ふーん…。
あっ、じゃあじぃじの前では？」
と尋ねると、ばぁばは、
「ぜんっぜん平気！
何でだろ？」
と言ってと笑うのでした。
当時の彼とじぃじとでは何が違うんだろう？ と思いつつも、孫は、
「そっか」
と言って、おいしそうにビッグマックを頬張るばぁばを見つめることに。
それは、
“もう少しビッグマックが小さかったら、僕はいまここにいなかったわけだ”
と感慨にひたっていたのでした。
そのとき、窓の外からコンコンとノックをする音がし、ガラス越しにじぃじと、小学生と思われるツインテールの髪型をした妹が現れますが、ばぁばは、
「しーっ」
というジェスチャーをしたことで、銀座１号店のデートの話は孫と２人だけの秘密に。
最後は、マクドナルドの店内で、４人で楽しくハンバーガーを頬張る姿と「家族と一緒に。50Anniversary」のテロップでＥＮＤとなっていました。
次の記事では、少女役とばぁば役の２役を演じていた宮崎美子さんと、じぃじ役を演じていた村上ショージさんのプロフィールと視聴後の感想、ＣＭソングについて書いてみたいと思います。
