妄想力は無限大

１年３６５日。
一日三食で食事をする回数１０９５回。

私には７３０分の１の相手になりたい方が居る。

女性ではない。

ただ仲良くして話を聞きたい御方が居る。

「何で？」と聞かれても返答に困ってしまうくらい自分でも理由はもう分からない。

その方は俗にいう成功者の御方。


昔はその御方と繋がってさえ居れば将来安泰ではないか？
仕事を回して貰えるだとかその御方が持っている人脈が欲しいだとか
そんな浅はかな理由だった気がする。

だけどここ数年、目まぐるしい業界の動きがあり、荒波の中で身動きも取れず結果どこにも移動してない事に気づいた。
荒波の中に居ると思い込んでいただけ。
どこにも漕ぎ出そうとしてなかっただけ。

要するに自分には何も無いと気付いてしまった。

「もしかして俺って無能なんじゃ？」薄々気付いていたとは思う。

確信に変わったのは自分磨きを始めてから。
笑いたければ笑うと良い。
「４０手前で今更自分を磨く（笑）とかウケるｗ」
私もウケる。
磨きださなければ自分が無能と気が付かなくて済んだから。



無能と気付いてから私は昔みたいにその御方を誘えなくなった。
「飲みに連れて行ってください！」
この一言が言えなくなった。

この理由は分かる。
世の中の仕組みを勉強し始めてその御方がどれほど高い位置に居るか分かってしまった。
同時に自分の位置も分かった。
分かっただけなら良かったのに自分から壁を作ってしまったのだ。

私からお誘いするには早すぎる。「何か」一つ成功してからじゃないとお誘い出来ない。

火の危険度を知って近づかなくなった動物のように。
近寄れば温かいのを知っている人間なのに。

勝手に「まだ」ダメという壁を作り上げてしまった。

その「まだ」がいつ訪れるか知ってるくせに。
言い換えよう。
いつまで経っても「まだ」が来ない事を知っている。

こんな事じゃ永遠にその御方の１０９５分の１になれない。

１０９５分の１のうち３６５分の１は朝。

私の感覚で言うと朝は夜を共に過ごした結果の３６５分の１。
これはベッドを共にするという意味にも取れる。
色々ヤバイカホリ。


だから私はその御方の７３０分の１になりたい。

なってその御方個人の話や考え方を聞きたい。
楽しい時間をご一緒したい。

「まだ」を捨てよう。
やってから考えよう。
「まだ」と言いながら時間を無駄にして後悔するくらいなら
やって後悔しよう。

失うものなんざ持ってねぇし。

やりたいなぁと思ったらやれば良い。

お金が出来「たら」やろう。
何かを達成す「れば」やろう。
そんなたらればも捨てよう。

たられば言いながら「まだ」やらない自分への戒め。

お粗末様でした。