2017年07月16日
エアマックス95の思い出。記憶は作られる。エアマックス95赤グラデの復刻の復刻を願う。
1995年。
高校生の私はオシャレがしたくてしたくて仕方がない年頃だった。
そこに颯爽と登場し、瞬く間に人気を博したシューズがあった。
「エアマックス95」である。
当時のファッション雑誌を見て衝撃を受け、入手を試みるもインターネッツがそこまで普及してない時代。
未だ身近では無かったが正解かもしれない。
出来る手段と言えば街のショップに電話をかけて『在庫は?予約出来る?』
オシャレショップ何軒に電話をかけるも答えは全て『ノー』だった。
今みたいに「スマホで探してポチっとな。」なんて無い。
携帯の前身のピッチを持っている人間でさえレアな時代だったのだ。
しかも高校生。大都会に行って探すなんて出来る訳もなく、行ったとしても売ってる保証は無い。
欲しくて欲しくて仕方がなくても手に入らないオシャレしたいマン憧れのシューズだったのだ。
奇跡的に手に入れたエアマックス95
私は当時からスーパーラッキーマンだった。
お金持ちの友人が大都会に行った際に手に入れてきたのだ。
皆から羨望の眼差しを受けながら颯爽と履いてきた。
普段は下駄箱に入れなければならない靴だがあまりの貴重性が故に教室に持って上がってきた。
わざわざ他のクラスからオシャレしたいメンが集まってきた記憶もある。
2、3日経ったくらいだろうか。
私が『カッコいいよなぁ。売ってくれよ〜』と冗談交じりに話をしたら『良いよ!売る売る!』の返事だったのだ。
それもまた冗談かと思ったら『中古だから5000円で良いよ!』とトントン拍子に進んだ記憶がある。
当時新品が5万円以上のプレミアが付いてると聞いていたので狂喜乱舞した記憶が。
そして翌日から私が校内で唯一のエアマックス95保持者になったのだ。
恐怖したエアマックス狩り
恐らく友人が売ってくれた一因だったと今振り返って思う。
大都会の方では「エアマックス狩り」と呼ばれ希少なエアマックスを履いて街中を歩くと靴を奪われる事件が多発とニュースでやっていたのだ。
確かに学校に履いて行っただけでかなりの注目をされた。
街中に履いて行った時はオシャレショップの店員さんに『イイネ!』されたくらいだ。
兄世代がヤンキー世代の後期で「ボンタン狩り」の話を聞いて育った私たち世代には現実に起こり得るものとして恐怖した記憶がある。
当時ピアスにハマって両耳、眉毛横、鼻、口、舌に小さな穴が開いていた私も「エアマックス狩り」に恐怖しつつも顔面を着飾る事で危機を多少なりとも回避出来てたのだと思う。
確かに今の私が当時の私を見たら近づかない。
『お前は蛇にピアスにでも出演するのか?』とでも言うだろう。
記憶は勝手に作られる
私が持っていた色は赤。
白地に赤のグラデーション。
私が手に入れたのだから当然一番早いと思っていた。
赤が出て青が出て黄色が出てその後に続くと思っていた。
実際には95年に発売されてエアマックス狩りの対象は一番初めに出た「黄色」だった。
95年に黄色が出てグレープが出て青が出て96年に赤色だったのだ。
そんな事も知らずにエアマックス狩りに恐怖し、高校の文化祭のバザーで汚れた赤のエアマックス95に15000円の値札を嬉しそうに付けてた事を思い出すと心の底から恥ずかしい。
インターネッツも普及してない当時、自分が実際に見た順番が現実であり真実なのだ。
そして何故か赤と青が人気ツートップで黄色は不人気。その後の色は亜種で邪道と思い込んでいた。
現実は見事に真逆で黄色が2015年に復刻されるとまたも人気で品薄になり青のグラデーションも復刻し現在でも入手できる。
エアマックス95赤グラデーションの復刻の再販を望む
先日、飲みの席でエアマックス95黄色グラデーションの復刻を履いてる人が居た。
一瞬で惚れた。
エアマックス95はやっぱりカッコいい。当時の思い出も併せて物欲は全開。
でもどうせなら赤が良い。確実に私の青春を彩った一足だから。
そして何の違和感も無くスマホを片手に検索する。当時の長期間、長時間かけた苦労がものの数秒で検索結果として出る。グーグルには本当に頭が上がらない。
結果は・・・
・・・違う。この色じゃない。
このグラデーションではない。
私が求めているのは白灰赤と呼ばれるものだ。
黄色、青色グラデは現在入手可能だが赤グラデ(白灰赤)は見当たらない。
きっと売れすぎてナイキが希少性を高める為に再販をしないのだと思う事にした。
今でも高い人気を誇り、再び憧れを感じさせるナイキは色んな意味でズルいと思う事にもした。
こんちくしょうめ。
フィナーレ
ブログを書いてて高校時代を多少、いやかなり鮮明に思い出しました。
思い出を振り返り、常々アウトプットをしているブログを書いてる人の特権の一つかも?なんて微笑ましく思ったおじさんの戯言。
それでは
ん〜!良い人生を!
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