●新システム開発に向けて
トータルなシステムを構築するのに
部分部分で仕様を決めていくから
綻びが出始めたら、それを繕うために
広大なパッチワークが・・・
あちらをパッチすれば、こちらもパッチ
こちらをパッチすれば、そちらもパッチ
つまり、最初に考えていなかったことが
あからさまになり、運用でカバーできなければ
仕様変更せざるを得ない
●仕様凍結が必要
しかし、製造に入ったベンダーさんとすれば
製造途中で仕様変更が要求されたら
それに関連する部分全てに変更が必要となる
その量は膨大になる
当然、開発日程変更を含むありとあらゆる変更
稼働日が押し迫っている今、仕様変更は致命的
なので、ベンダーの辛さが痛いほどわかる
●うぅぅぅぅ
けれども、当グループのシステム部門による
いや、責任者によるプロジェクト始動時の仕様検討方針が
『キリが無いから現場の要望は聞かない』
これが現在の混乱の原因となっている
少し考えれば当たり前
現場はノウハウの宝庫
なんで、システム部門が現場に変わってシステムを作ることができるんだ?
思い上がりもいい加減にしろよ!
結局、そのつけが今に至って
ベンダーも苦しんでる
現場を交えたOT(操作テスト)で当然出てくる
●こんなの使えなーい
●使いにくくてたまらん
これらの声が大きくて無視できないから
仕様変更や仕様追加をベンダーに要望する
●ベンダートップリーダーが吠えた
これらの仕様変更や仕様追加が多すぎて
ベンダーが困っているわけだが
それを説明し、仕様凍結日を設定したいとリーダー
それに対して、当グループ責任者は
仕様検討を精一杯した上で、仕方なく仕様変更要望を上げている・・・と
これって、2階建ての家を建てる時、
トイレは1階に一か所だけ作ればいいと
大工さんに頼んで、作ってもらった
でも、2階に自室のある足腰の弱い高齢のおばあさん
出来上がった家を見るなり、2階にもトイレが無いなんて、こんな家が住めない
と、クレームの嵐
仕方なく、大工さんに2階にトイレを作ってもらうよう追加依頼
でも、仮住まいの契約期限が延ばせないから、引き渡し日は変更なし
大工さんか吠える!
ふざけんな―! そんなに都合よく出来るわけねーよ!
まぁ、同じように、ベンダーのリーダーのリーダーであるスーパーバイザーが吠えた
このまま仕様変更が出続けるとシステム稼働日が延び延びになる
仕様凍結日を設定して、その仕様通りに出来てから新規追加する必要がある
そうしなければいつまだ経っても出来ない
まぁ、当たり前! 私も開発エンジニアでもあるから、ベンダーの怒りは良く分かる
最近のメールの送信時刻を見ても、この人たち寝てるのかなって心配になるぐらい
このプロジェクト・・・・延び延びになっても完了する
そんな気が全然しない
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