●グループ統合システムの罠
グループ全社に、新しいシステムを構築中であることが知らされています。
しかし、その内容については、知らされていません。
なので、大抵の人たちは、
どんなに素晴らしいシステムができるんだろう
と、期待に胸を膨らませています。 たぶん
しかし、そのグループ統合システムの構築方法に問題があるのです。
●敵を知り己を知れば百戦危うからず
この言葉は、中国の兵法家、有名な孫氏の言葉とされています。
敵、つまり自分以外の対象となるものですね、これを十分に知り尽くし、己、つまり自分のことですね、を知り尽くせば、百戦危うからず・・・つまり、どんな場合でも負けることはない・・・ということです。
どんな場合でも勝つ・・・と言うわけではなくて、
勝てないと判断した場合は、戦わないという判断をする。
つまり、負ける戦はしないから、勝つ戦だけができる・・・
また、そのままでは負けてしまうから、勝てるような条件を整えることにもつながります。
と、言うことです。
至極、当たり前ですよね。
●システムづくりにも適用可能
これを、システム構築に置き換えると、
敵・・・システム化しようとする要望、要求
己・・・現在の状況、困りごと、問題点
です。
先の、負ける戦はしない・・・というのは、システム化すると、費用が掛かりすぎるから見送る・・・ということに該当するでしょう。
すると、システム化のための費用以上のメリットが存在すれば、システム化を行うということになります。
●と、いうことは?
グループ各社のそれぞれのシステムの現状を全て把握し(現状把握)
どのようなシステムを構築すればよいかを設計し(目標)
現状から新システム稼働までになすべきことを知り(ギャップ認識)
そのギャップを埋める計画を立て、実行すれば
百戦危うからず
ですよね。
●しかし、そうではなかった
グループ親会社のシステム部門が
まず、最初に親会社の現状を認識し (そりゃ、やりやすいからでしょう)
そして、ベンダーに計画させ (そりゃ、お金さえ出せばやってくれますからね)
どうすればよいか検討し (前提が間違っているので、この工程もあまり意味が・・・)
統合案が出され、各社に公開
しかし・・・私の会社では既に実現されているものばかり
実際に、ベンダーのリーダーを含む数名が当社に2020年4月26日に見学に来られ・・・
『我々の設計したものがすでにここで実現されている・・・』と
ぼそっと言われたのは、なかなか忘れられません
その後、親会社以外の運用も取り込もうと、昨年6月・・・プロジェクトが始まってから1年以上経過後に私が参画するように言われ、
当社でできていることを伝えると、
親会社のシステム部長からは、『あなた方はやりすぎ』って言われる始末
結局、当社に新システムを導入すれば、出来なくなることがあれもこれも・・・・
●システムの存在意義
みなさん、費用というデメリットを推して新システムを構築するには、そのデメリットを上回るメリットが必要ですよね。
グループ他社では確かに、メリットの方が大きそうです。
ただ、私の会社に導入すれば、メリットはなく(だって、すでにできていますもん)、
逆にできなくなることが多く・・・これってデメリット
デメリットだらけの新システム導入
どこに新システムの導入意義がありますか?
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