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2019年07月19日

消費税廃止を掲げる「れいわ新選組」が大躍進するかも知れ無い




 消費税廃止を掲げる 「れいわ新選組」が大躍進するかも知れ無い

 今や自公の対立軸と為った



         7-19-1.jpg

            ジャーナリスト 伊藤 博敏氏


 




 「れいわ新選組」の人気が高い


 山本太郎代表が率いる「れいわ新選組」の人気が高い。東京選挙区から比例代表に回った山本氏は、全国を駆け回って遊説し数多くの聴衆を集めて居る。参院選公示日前日の7月3日迄に2億3100万円の寄付を集め「3億円の寄付で10人を擁立」と云う条件は整ったとして10名の候補者を決めた。
 人気は日を追う毎に高まって居り、寄付金は5日迄に2億5200万を達成。2日で2000万円超を集めた計算で、無党派層を大きく取り込むウネリを感じさせる。その象徴が「れいわ新選組」のネット上での人気の高さ。

 選挙ドットコムの集計によれば「れいわ」所属候補のツイートに対する「リツイート」と「いいね」の数は、1ツイート当たり1547.73に上り、自民候補の449.09立憲民主候補の109.71を圧倒的に上回る。
 マスメディアの間では諸派扱いが多く、山本代表が討論等に招かれる事は無いが、ネットを主な情報ツールとする若年層の間では、自公VS統一候補を含む野党と云った対立構図では無く、既存政党への対立軸として「れいわ新選組」が捉えられて居る。

 旧来の発想では「れいわ新選組」の公約と人選はポピュリズムの極地である。消費税の廃止・最低賃金1500円・奨学金徳政令・公務員増員・第一次産業戸別所得補償・・・「財源はどうする!」と云う批判も当然で、それに対して山本代表は、国債発行を柱とするMMT(近代貨幣理論)と富裕層や大企業への累進的大増税で捻出すると主張する。そうして得た財源をバラ撒き政策に使う「左派ポピュリズム」である。常識的には無茶な発想だが、だから対立軸と為った。



       7-19-2.jpg

             全国遊説する山本太郎氏


 




 人選に付いてポピュリズム批判が起きたが・・・


 民主党政権時代、民主党・自民党・公明党は、消費税を5%から8%、8%から10%に段階的に引き上げる事を決めた。民主党を引き継ぐ立憲民主党と国民民主党は、この「三党合意」の呪縛から逃れられ無い。だから新鮮味が無く、期待度・支持率共に低迷。
 「れいわ新選組」が訴え掛ける1990年代から2000年代の非正規雇用が急増した就職氷河期、世に出たロストジェネレーション世代は、既存政党に何の期待も抱け無い。

 山本代表は、選挙公報の中でロスジェネを、シングルマザー・障害者・非正規雇用・蓄えの無い高齢者等を含む「弱者」と位置付け「弱者に明るい未来を与える政治」を訴える。その上で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦氏、重度障害者の木村英子氏の2人を比例特定枠の候補者とし、山本代表の上位に位置付けた。山本代表は3番目。300万票以上を得無ければ議席は確保出来無い。
 この人選にも、ポピュリズム批判は起きた。だが、山本氏は「生産性で人の価値を測る社会で好いのか。その選別を合法的に行なう国会に、介助・介護無しには動け無い議員を送り込みバリアフリーを実現、健常者だけが選抜される状況を改め、障害者の声を国会に届ける」と意に介さ無い。



 




 反緊縮・反グローバリズム・反新自由主義経済


 高度経済成長の果てにバブル経済が発生。その崩壊で日本経済がガタガタに為って以降、国民は只管我慢を強いられた。ITが進展、インターネットが急速に普及する中、経済的にはグローバリズムが世界各国を覆い、効率の良さで新自由主義経済が採り入れられた。
 当然の帰結として、能力ある者・力のある者・努力を怠ら無い者・その上で運の好い者が、一握りの成功者と為る二極化が進展した。だが、政府も又効率化を迫られ、緊縮財政の中、公共工事や補助金は削減され、民営化を推進、失業者、落伍者、老齢者、貧困家庭に目配りする余裕は無く為った。それが失われた20年の間に起きた事である。

 ファンド資本主議・金融資本主義・そして今、データ資本主義と。経済社会を動かすエンジンは変化して居るものの、主たるプレーヤーは一握り。大半の一般大衆は「企業の力を強くする為には法人税減税は不可欠」「証券市場等を通じた成功者への手厚い報酬は経済成長に欠かせ無い」と云う言葉を受け入れて来た。
 日米欧のそうした経済常識が生んだのが、世界の最も裕福な26人が世界38億人の総資産と同額・・・と云う歪んだ二極化である。従って、反緊縮・反グローバリズム・反新自由主義経済は、米サンダースやオカシオ・コルテスに見られる様に、世界の一大潮流に為って居る。「れいわ新選組」は生まれるべくして生まれたのであり、山本太郎と云う「役者」を得て花開こうとして居る。



 




 参院選の一番の見所


 もうひとつ世界的潮流の中では「右派ポピュリズム」もあり、広く捉えれば米トランプ政権はそれに当たるが、日本ではトランプ流の自国第一主義は勿論、ネット右翼や在日特権を許さ無い市民の会(在特会)も含めて安倍政権を支持して居る。
 野党が対立軸に為って居ないのは前述の通りであり、小池百合子都知事人気に乗ってブームと為った希望の党は、小池氏が踏ませた「安保の踏み絵」に象徴される様に、所詮「第二自民党」でしか無く「排除の論理」と共に雲散霧消した。

 自民の3倍の「リツイート」と「いいね」に象徴される様に「弱者へ向けたメッセージ」は、着実に拡散、支持を集めて居り、それが大河の流れと為る可能性もある。結果「れいわ新選組」は何議席を確保するかが、争点の無い今回の参院選の一番の見所と為って居る。



 ジャーナリスト 伊藤 博敏氏プロフィール 

 ジャーナリスト 1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て 1984年よりフリーに。経済事件等の圧倒的な取材力では定評がある。 著書に『「カネ儲け」至上主義が陥った「罠」』、『トヨタ・ショック』(井上 久男との共著)『 金融偽装―米国発金融テクニックの崩壊』 (何れも講談社刊)等

                   以上


 




 



















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